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19MAGAZINE#2025.5

5/19で創業7年! 8年目のステージへ

  5/19を持ちまして、2018年の創業から丸7年を迎えました。お客様・パートナー企業・家族・友人にスタッフ一同感謝いたします。8年目も引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。創業日5/19が発行日となる当5月号と6月号で「ジュークアンリミテッドはどんな会社か」改めて記そうと思います。

プロジェクトドライブ&デザイン
 私たちはブランディング×設計・デザイン×建設サポートができる会社です。岩手〜沖縄、海外までプロジェクトがあります。どれか1サービスを取り入れる方もいますが、多くのお客様がプロジェクト内容に合わせて複数サービスを取り入れています。3つのサービスをワンストップでできるのが建設会社出身のジュークの特徴です。よって得意なのは本社・工場の建設プロジェクト。ブランディングをしながら設計・デザインに反映し、建てる際も予算やスケジュールにどう収めていくのかをサポートするようなプロジェクトドライブ&デザインをしています。

社名に込めた「軸」と「無限」
 長い社名「ジュークアンリミテッド」のジュークは軸(ジク)、アンリミテッドは「無限の可能性」を意味します。ジュークを創業する前、代表加藤は地元建設会社でインハウスデザイナーとして13年を過ごしました。民事再生直後に入社し、当時は人も少なく売上げも低調。昭和感満載で社風もオフィスもお世辞にもイケてるとは言えない会社への入社の決め手は、当時の社長(現ジューク会長)の一言「これからは若者、女性、外国人の時代。今までと同じことをしていては生き残れない」でした。未来志向の会社はどこも同じようなことを言うでしょうが、民事再生という地獄と底辺を味わっている人が言う重みと覚悟を感じ「この人は本気でそう思っている」と感じました。在籍中は本社移転・リーマンショック・東日本大震災と大きな出来事を経験。入社時の社員数は96名、女性社員では5人目だったのが退職時には社員は267名、女性社員は60名を超えていました。拠点は大阪・四国・上海と拡大し、新卒採用は20名越え、過去最高益も達成。「会社ってアンリミテッド!無限の可能性があってどこまででもいける!」と大きな変化を中から見ていました。

「軸」がわかった瞬間
 しかし、社内は順風満帆ではなく、人が増えた分退職者も多く、新卒採用は人数的にはうまくいっている様に見えていましたが、3年目を迎える頃には半分も残っていない…という年もありました。拡大する中で社風と人材のミスマッチも増えていたのでしょう。残っている社員のモチベーションが上がらないなど、どの会社でも起きていることが同様に起きていました。そんな折、創業85年を機にロゴマーク・コーポレートカラーを変えることに。デザイン前に、倉庫に眠っていた創業者の著書や周年誌など過去文献をすべて読み込み現在との共通点や裏付けるエピソードを見つけました。過去と現代の答え合わせというべき作業を経た結果、現状の不安やモヤモヤ、憤りがすっと腑に落ちた感覚を覚えています。社長も言語化してくれていなかったことが過去に答えがあったのです。これが揺らぐことのない会社の「軸」であると確信を持った瞬間でした。会社には軸が必要で、これがはっきりしていないから今も未来にも不安しかない。経営層はまだしも、社員はそこまで考える機会すら与えられないのだから常に会社に対して不満・不安を抱えるのは当然です。皆が軸をしっかりと理解している状態であればストレスも減り、進むべき方向も自ずと決まってきます。設計・デザインで形にするならば軸が明確でないとロングライフなデザインにはなりません。企業のあれこれを形にし「アンリミテッド」に導くジュークにとってお客様の「軸」づくりは欠かせないプロセスです。
 次号ではジュークが提供するサービスの幅の広さの秘密についてお伝えします。

つながりを見える化 50周年イベント@岩手
〜会社の一大イベントを全面プロデュース〜

 2019年からブランディング・本社設計・隔月の社内報やイヤーブックのデザインと現在6年目の長いお付き合いをしている空調設備業・信幸プロテック様(岩手県紫波郡矢巾町)。社内教育、働き方改革、IT・DXなど社員に寄り添った等身大の取り組みが評価されており、地元メディアや岩手県の取り組み事例によく取り上げられる企業です。20〜70代が共に教え合い・支え合う「三世代経営」に注目が集まっています。

注目企業の周年イベント
 2021年のコロナ禍にジューク設計の木造2階建ての新社屋が完成。コロナ終焉と同時に県内外・海外・異業種から多くの方がその取り組みと社屋の見学に矢巾町に足を運んでいます。2020年にはサイボウズが主催するkintone AWARD受賞、今年開催された健康経営アワードでは中小規模法人部門取得企業19,796法人を代表して取り組みを発表。全国区での活躍も目覚ましい信幸プロテック様は今年50周年を迎え、“周年特別チーム”が結成されました。創業40周年の時に開催した社員とその家族向けの社内イベントと比較して、今回は社外の方々にも感謝を伝える企画を実施するためイベント規模が拡大。「大きなイベントは不安…」とご相談があり、50周年イベントをジュークで全面サポートすることになりました。

伴走型のプロデュース
 中小企業は大企業に比べてマンパワー・お金・時間などリソースが潤沢ではありません。一定のクオリティで、自分たちでなんでもできるようになることが中小企業のブランディングカンパニーには求められます。未経験をジュークと伴走することで要領を掴んでもらい、自走できるようになってもらっています。今回は“リーダー初経験”の社員さん達をフォローする他、会が盛り上がるような仕掛けの提案や実行の具体策、タイムコントロール、それに伴うデザインを担当しました。まずは「誰のため」「何のため」のイベントなのか目的を明確にするところからスタート。50年という節目では社員・ご家族はもちろん「創業から50年かけて築いた仲間に感謝を伝えたい」とパートナー企業を軸に据えた構成に。懇親会を開催することは事前に決まっており、その前に未来のリーダー像について著者を迎えたスタッフ向けセミナーを予定していましたが、セミナーは一般開放することを提案。

周年はつながりを見える化するチャンス
 注目度が高い信幸プロテック様にはその働き方や考え方、何からインプットを得ているのか?どんな社員がいるのか?に興味関心を示す方がいると考えました。そして、信幸プロテック様の周りには良質なビジネスコミュニティがあるので、イベントを通して「つながり」を見える化しようと考えました。そこで、会場のホテルロビーではサスティナブルに力を入れている会社らしく未来型のマーケットコーナーを設けることを提案。SDGsに積極的な地元の企業から賛同を得て出展してもらいました。セミナー・マーケット・パーティーと滞在時間を増やし関心ごとの種類を増やすことで、来場者・出展者・スタッフが交流し、新たな出会いを創出する力がこの会社にはあることをこの周年イベントを通して証明することができたと思います。
 50周年イベントの当日の様子は地元ニュースにも取り上げられ、大成功を収めました。

特別な日「周年」を活かす

 5/19は当社の創業日。2025年5月19日で丸7年、創業8年目のステージに突入中です。先日クライアントの50周年イベントをプロデュースしました。社員一丸となってゲストをおもてなし、社員さんの打上げまで参加させていただきましたが、心が温まり達成感がありました。いい会社だな…と自宅に戻ってからもその余韻に浸っていました。

「特別なこと」を扱っています
 コーポレートブランディング、本社や工場など法人様相手の設計を主たる事業とするジュークアンリミテッド。「会社の見せ方・社風をアップデートしたい」「新卒採用に挑戦したい」「工場、本社を建てたい」「世代交代前後だから」「周年だから」そんなお客様の会社の日常ではない「特別なこと」を扱っています。取り入れたら成果が出るような定型サービスでもなく、短期的に変化や効果が出るようなライトなプロジェクトではなく、100社100通りで時間もコストも負荷もかかるベビーなプロジェクト。経営者は常日頃から会社のことを考えていますし、社員と視座・視野が違うのは当たり前。なので、弊社のような会社に辿り着いて下さり、お話が進むことが多いです。しかし、ヘビーで特別なことがプロジェクトとして社員には降り掛かります。「それ、今じゃなきゃダメですか?」「私が担当にならないといいな」…と社員が及び腰になるのは当たり前です。

特別なことは「特別な日」のために
 社長だけでなく社員さん達とも形にしていかないといけないプロジェクト。社員のやる気・納得性がないと良いスタートを切れません。そこで私たちは周年を意識したプロジェクトとして提案することが多いです。会社の誕生日である創業や設立。そして、5年10年と会社にとって特別な節目である周年。特別な日だから特別なことをするのは納得できますね。成人式には着物やスーツを着る。随分前からどんな格好をするか調べて準備をするはずです。式の後は集まった仲間と初飲み会。どこで誰と何を食べるか。ワクワクする特別な一日のために事前にやるべきことはたくさんあります。大変だけど前向きな準備タイム。会社も同じ。「どんな周年を迎えたいのか」「周年では何を伝えるのか」「そこで、ロゴを新しく発表しよう」とか「周年には新社屋で過ごしたい」など。周年を大きなマイルストーンと捉えてもらいます。社員だった時期が長いので「なぜやるのか?」の大義名分が欲しいのです。それさえはっきりしていれば忙しくてもやるし、モチベーション高く取り組むことができます。ヘビーなプロジェクトだからこそ、前向きに取り組めるよう取り計らうのも私たちジュークの仕事です。

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 今回紹介する建物は「道の駅もりおか渋民 たみっと」。2025年4月に岩手県盛岡市渋民にオープンした道の駅で、地域と自然と人をつなぐ開放感あふれる空間です。

渋民の山々に馴染むような三角屋根の平屋建て

 建物はA~F棟に分かれており、レストラン、グルメ&ショッピング、産直・物販施設、フューチャーセンターと複数の機能が独立した棟で形成されています。一般的に、一つの建物にすべての機能を集約する方が効率的&機能的ですが、逆を行くデザインに設計の工夫を感じます。実際に歩いてみると、複数棟があることで「どんな機能があるんだろう」と好奇心をくすぐられ、すべての棟に入ってみたいという気持ちになります。人の動線が活性化されるのを狙ったアイデアだと感じました。すべての棟が三角屋根の平屋建てで統一されて並んでいるデザインも自然豊かな渋民の山々の眺望に溶け込むよう配慮されたものだと推察できます。

6棟をつなぐ屋外通路

 館内は木造の梁の架構を最大限にアピールした空間が広がります。木の架構を意匠的に見せると一番のネックになるのが空調効率ですが、その点をパネルヒーターでカバーしていました。PS(八幡平工場もある空調システム企業)のパネルヒーターをすべての建屋に導入しています。エアコンの場合、天井に大きな設備が付き、事務所や住宅のような雰囲気が強くなってしまいますが、空間の間仕切りとしても利用できるパネルヒーターを採用すると空調機能を損なわず空間をすっきりと見せることができます。機能性&意匠性を併せ持った設計でした。

意匠性も高いパネルヒーター

旅のおしえ
~ストーリーの見せ方~
 道の駅もりおか渋民の建物外壁色は、石川啄木がふるさと渋民に想いを馳せた短歌を元に配色されていました。通路から見える位置にさりげなく案内があることで、啄木が故郷の懐かしい風景を思って読んだ句から情景を感じることができます。

 今回は栃木県那須町の「GOOD NEWS」という複合施設のトイレをご紹介します。「GOOD NEWS」は森との共生をテーマにしており、人気スイーツ「バターのいとこ」のカフェやファクトリー、コーヒーロースタリー、ベーカリーなどが集まる商業施設。那須高原の自然あふれる森の中にあります。

森との共生を表現して丸太で作られたトイレサイン

 トイレは自然豊かな周辺環境に合わせて壁、手洗い場、トイレパーテーションに木材が使用されていました。個室のドアは木の枝をイメージした取手が取り付いており、可愛らしい印象。トイレ入口の丸太サインに合わせて手洗いの鏡も丸い形がセレクトされています。

乱反射する照明と木の取手

 一番印象的だったのは手洗いの照明です。普通の豆電球に見えますが、電球の一部表面がミラーで覆われており、照明の光が背面に放射され、星のような模様が壁面に浮かび上がっていました。壁面に現れたその光源が木漏れ日や川の水面の模様などの自然をイメージするようで幻想的でした。照明や建材を工夫して、自然豊かな印象の空間に仕上げており、落ち着けるトイレになっているなと感じました。

シンプルなピクトサインが映える通路

<<おすすめトイレアイテム>> 
カクダイの“魔法の水“。やかんがモチーフの水栓になっており、やかんの注ぎ口から水が出るようなデザインになっています。くすっと少し笑えるようなユニークな水栓です。変わったトイレや子どもたちが使うようなトイレにおすすめです!

<GOOD NEWS>
 GOOD NEWSは持続可能な社会を目指す複合施設です。環境配慮型のアウトドアショップや那須高原の酪農資源を活かした製品やスイーツを楽しむことができます。
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〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙24-1
営業時間 / 9〜17時(木曜定休)
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら! 

 今月号は1940年創業の日本の木製家具メーカー「カリモク家具」をご紹介します。
 愛知県刈谷市で創業した国内製造家具メーカーのカリモク家具は「100歳の木を使うなら、その年輪にふさわしい家具を作りたい」という思いで、家具づくりを行っています。社名の由来は2つの単語による造語で、「カリ」は創業の地である刈谷市から、「モク」は木材から来ているそうです。

1962年カリモクの椅子第一号として誕生した「Kチェア」

 創業以来“品質至上”の理念のもと、木と共に幸せな暮らしの創造を果たすべく、木にこだわり、木の魅力を最大限に活かし、木と人を結ぶ家具づくりへのこだわりは、年輪を深める木のように磨かれて積み重なりすべての製品に息づいています。
 初の自社製品であるカリモク60の「Kチェア」は、1960年代に製造された家具をブランド化したもの。原点ともいえるレトロな風合いのフォルムながら、流行に流されることのないデザインが現代でも多くの人々から人気を集めています。

好みの張地でオーダー可能

 「雰囲気にあった家具を選びたい」「素材や色にこだわりたい」という方には、パターンオーダーという好みの木部と張地を組み合わせて注文できるセミオーダーサービスがあります。ソファからダイニングチェアまで計14種類。リビングからダイニングまで色を合わせることができるので、トータルコーディネートがおすすめです。
 パーツ交換やシート交換には必要なアイテムだけ取り寄せて交換できるのも、より永きに渡り愛さ続ける理由でしょう。

絶妙なサイズ感で座れる奥行70cm絶妙なサイズ感で座れる奥行70cm

<カリモク家具を実際に見るなら…>
仙台ショールーム…〒983-0005 宮城県仙台市宮城野区副室1-7-13(営業時間/10-17時・水曜木曜定休)
本社ショールーム…〒470-2105 愛知県知多郡東浦町大字藤江字皆栄町108番地(営業時間/10-17時・水曜定休)
▶︎デザイナー・赤坂のInstagramはこちら! 

体験型オープンファクトリー!
「HAKKOパーク」@広島県尾道市

  広島県尾道市因島にある「HAKKOパーク」万田酵素を製造する万田発酵株式会社が運営する体験型施設です。
 施設内では万田酵素の製造工程を実際に見学できるガイドツアー(約50分・要予約)を実施しており、発酵の仕組みや素材へのこだわりを学ぶことができます。製造現場を自分の目で見て確かめられるので、製品への信頼度が高まり、ユーザーとしても安心できるのが大きな魅力です。ツアーでは専用シアターで会社の歴史や研究現場の映像鑑賞が可能です。映像の最後にはサプライズとなる仕掛けもあります。
 さらに、万田酵素で育てた植物が彩る「HAKKOガーデン」や屋外テラスのあるカフェ、万田発酵の商品を購入できるショップなども併設されており、大人から子どもまで楽しめるコンテンツが充実しています。
 自然の力と発酵の魅力を五感で体験できる「HAKKOパーク」は入場無料です。

6歳1ヶ月…激しい遊びは好きなのに基本的に臆病

シンコーメタリコン本社屋地鎮祭@滋賀
 4/24(木)に滋賀県湖南市で溶射業・シンコーメタリコン様本社屋の地鎮祭が執り行われました。2023年の新工場完成に続き、2026年3月本社屋の完成に向けてジュークで設計をしております。

旭工業研修棟地鎮祭@岩手
 シンコーメタリコン様地鎮祭と同日に、岩手県花巻市でも精密板金加工業の旭工業様研修棟の地鎮祭が執り行われました。2025年8月の完成に向けて、こちらも設計でお手伝いしております。

信幸プロテック50周年イベント@岩手
 5/10(土)盛岡市内のホテルにて50周年イベントが行われ、イベントプロデュース・チームサポート・ヒストリーコーナーデザイン・当日のイベントフォローと幅広くお手伝いし、200名が参加しました。

宇宙兄弟
今いる仲間でうまくいくチームの話

長尾 彰(著)
2019年7月/ 学研プラス

信幸プロテック様50周年イベントのセミナーゲスト長尾彰氏の著書を紹介。人気漫画「宇宙兄弟」の主人公ムッタやチーム「ジョーカーズ」の成長ストーリーを徹底解説!チームの成長過程を表したチームの発達段階、それぞれの段階で成長を促すために何をすれば良いのか、リーダーのスタイル別アプローチなどを紹介。

宇宙兄弟
2012年 / 日本
主演 / 小栗 旬, 岡田 将生
原作 / 小山 宙哉

日本人初の宇宙飛行士という夢を追う兄弟の姿を描いた人気コミックを、小栗旬&岡田将生のW主演で実写映画化。2人で一緒に宇宙飛行士になることを夢見てきた兄ムッタと弟ヒビト。念願の宇宙飛行士となった弟。一方、会社をクビになり人生諦めモードの兄にも転機が。映画でもリーダーやチームのことを学べます。

●5月健康月間(健康診断&人間ドック)
 ●7/9(水)10(木)11(金)ものづくりワールド2025 ブース出展@幕張メッセ

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