株式会社小田島組












大学のような学びの空間でスマートカントリーを目指す
2020年度グッドデザイン賞審査員評価

総合建設業本社ビル キタカミオーツー(産業のための建築・空間・インテリア)
「平均年齢35.7才、岩手県に本社を置く土木会社、首都圏に負けない働き方を」このコピーにやられた。東日本大震災を経て、2020年には20名の新卒採用をしたという気概。街のランドマークだったゲームセンターをリノベした。正直、拙いデザインかもしれない、しかしむしろそこにそのリアルと意志が溢れる。キレイなだけでは済まされないデザインが、ここにはある。

施設ブランディング キタカミオーツー(ブランディング・CI/VI)
建設業の枠にとどまらない、新しい企業と地域のプラットフォームを創出している点が素晴らしい。一般開放型のオープンな空間と、常に何かが動いているアクティブな情報発信など、場と活動が一体化しているデザインである。さらにこうした取り組みを統一感のある魅力的なビジュアルでブランド化することにも成功している。効率化やコストダウンばかり重視されがちな時代において、企業が「学び」を重んじ、それを社会との接点とするという考え方は、これからの地域企業の新しいスタイルとなるであろう。
- 社名:株式会社小田島組
- 所在地:岩手県北上市
- 事業:土木建設業
- 社員数:141名
昭和 45 年に先代が創業。公共事業(道路改良工事、舗装工事、防潮堤工事、法面工事)とIT 関連事業を扱い「スコップとパソコンを使える社員の育成と、顧客満足を第一とした仕事を行うこと!」がモットー。取り組みを広く同業に公開しており、企業・学生など全国から年間400 名の視察者を迎えている。
利用したブランド・戦略(2018年9月〜)
- ヘッドオフィスプロ
- ポートランドオフィスデザイン
- ユニコロール
- オフィス専門サインショップ
- イケてるトイレ戦略
- ひとめぼれエントランス戦略
- イケてる販促グッズ戦略
- そろったステーショナリー戦略
- 社長ファッション戦略
- イケてる宣材写真戦略
- イケてる採用活動戦略
- デザイン赤ペン先生
プロジェクト概要
2018年9月より、現場写真整理サービス「カエレル」の立ち上げをお手伝い。2019年1月からは採用ブランディングにも着手。2019年6月には創業の地である岩手県北上市への本社移転プロジェクトに発展。サービスブランディング、コーポレートブランディング、本社デザイン、広報指導と広くジュークアンリミテッドが携わったプロジェクト。
2020年5月にはブランディング部が新設され、ブランディング推進を強化。同年8月には、ゲームセンターをリノベーションした本社屋が日経ニューオフィス賞 東北ニューオフィス奨励賞を受賞。岩手企業の受賞は4年ぶり。2020年10月には施設デザイン・ブランディングでグッドデザイン賞も受賞。
2020年9月より、ハローO2(オーツー)プロジェクトのクリエイティブディレクターに代表加藤が就任。O2ブランド、ブランディング部の監修を行っている。