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19MAGAZINE#2023.12

2023年を振り返る、ジューク3大ニュース!

NEWS❶
続々完成!事例ラッシュ

 今年特に嬉しかったことは事例ラッシュが続いたことです。建築物は完成までに時間がかかると言われますが、タケダ様ショールーム+オフィス(新潟)、東洋商事様オフィスTpark(広島)、シンコーメタリコン様工場(滋賀)、末吉ネームプレート製作所様工場(神奈川)、藤沢工業様物流倉庫(岐阜)とたくさんの事例が全国に完成しました。中には計画に2年以上かかり、工事を含めて3年弱を費やした案件。2018年の出会いからコロナ禍を経てお付き合いが5年あり、ようやく完成した案件も。積み重ねた時間が建物や空間として見える化し、それをお客様や社員さん等が喜んでくれたことに感動しました。
 “百聞は一見に如かず”と体験を大切にするジュークは「見てもらうのが一番早い!」と考えます。今年は19CLUBメンバーに広島ツアー、関西工場ツアーをご案内。来年も視察をたくさん計画したいと思います。

(事例続々完成ラッシュ@シンコーメタリコン様工場

NEWS❷
お客様のハレノヒを一緒に!スタッフ全員研修
 今年はたくさんの事例が完成したので、お披露目する企業のハレノヒをみんなで体験することができました。今年はデザインのインプットにスタッフ全員で北海道・四国に建築物の視察に行く予定でした。しかし、加藤の意向で「皆でお客様の案件を見に行こう」と方針を変えました。完成した建物・空間はお客様にとってスタートラインです。お披露目当日は社長をはじめ建設チーム、ブランディングチームが社内外の声援を浴びるハレノヒ。お客様がどんなスタートを切るのか、側で見届けるまでが仕事。この先続く変化・進化にもずっと寄り添うべきだと思います。
 5月、お披露目パーティーをプロデュースしたシンコーメタリコン様新工場ではアカデミー賞のような華やかな映画の世界観を演出。10月はブランディングベンチマーク視察団で広島の東洋商事様新和金属様に19CLUBメンバーと一緒に訪問。お客様との繋がりを再認識する良い機会となりました。

(全員研修@新和金属様)

NEWS❸
ジュークらしい新メンバー 吉浜・赤坂入社
 
 創業5年を迎え、次なる5年をどう過ごそうか真剣に考え、4月に採用ページを公開。正式に採用活動を始めました。昨年から今年にかけて、全国で手がけていた事例が多く花開いた2年。お客様と触れ合う中で「こんなに喜んで頂けているならばジュークのお仕事はもっともっと広がる!」という手応えを感じています。そこで、素敵な企業を一緒に全国に増やす仲間を集めることに決めました。
 応募してくださった方々に会社見学、インターンにご参加頂きました。その中で今年は2名の仲間を迎えました。一人はアメリカ留学→地域おこし協力隊を経てのジューク。もう一人はサービス業→ネイリストを経てのジューク。伝統芸能に励んだり、シングルマザー(本人の許可を得ています)となんだか興味深いバックボーンを持つ2人。会話を重ねる中で加藤がファンになって二人の採用を決めたくらいなので、きっと多くのファンを作っていくジュークらしい人材となって成長してくれることでしょう。
 

(新メンバー吉浜(左)・赤坂(右))

 多くの事例+新メンバーを手に入れたジュークアンリミテッド。2024年はこれらを武器に飛躍する1年にしていきます。乞うご期待ください!
 来年もよろしくお願い致します。

 昨年9月、お問合せフォームに届いたご相談がきっかけで始まった五日市塗装工業様とのお付き合い。塗装業に留まらず、拡大を目指すリフォーム業や企業ロゴの刷新など既存の会社イメージから脱却を希望するご相談でした。当時専務だった晴山さん、そして次の時代を担うであろう同世代の2名にヒアリングを開始。リフォーム事業の拡大を狙うなら「ビッグサイトで開催するリフォーム展に行きませんか?」と提案したところ、普段出張は少ないのに岩手から3人とも来てくれるフットワークの軽さと熱量の高さに驚きました。

水族館のような多様性を
 方針の打合せを重ね、まずはコーポレートブランディングから着手することに。会社の抱える課題、歴史、目指すべき姿を見つけるワークショップを行い、導き出したのは「さぁ楽しもう/READY?HAVE FAN!」というスローガン。「楽しもう」は会長の口癖でもあります。ご病気された時期を経ているからこそ「仕事一筋になり過ぎず、プライベートも大切にしてほしい。どうせ働くなら楽しく。」といった会長の想いを未来に繋いでいきます。
 多様性のある働き方の実現や個性を放つスタッフを象徴する「水族館(水中から陸上まで様々な環境下で特徴を活かして暮らす生き物が共存)」を世界観に据え、ブランディング活動をまとめました。

代表交代はサプライズで
 9月に晴山さんの代表就任というニュースを聞き、毎年行う経営計画発表会を“就任パーティー&ブランディングの報告の場”にすることを提案。楽しい五日市塗装工業に社員もお客様も地域も皆がファンになってもらいたい。そんな想いを晴山新社長、ブランディングチームから社員の皆様にお伝えしました。前半の粛々とした経営方針を共有する会から一転。社員へのサプライズとして、ホテル内の別会場では前日から水族館をテーマにした新ビジュアルをチーム一丸で装飾&念入りにリハーサル。BGMや発表スライド、サプライズ動画や新名刺・ユニフォームお披露目、記念グッズと実にたくさんの仕掛けを準備しました。創業者(晴山新社長の祖父)が絵描きを目指しており、そこから色の仕事となり、五日市塗装工業は生まれました。会場にはDNAともいうべき創業者の絵を飾りました。
 会長・前社長・新社長の3名がステージに上がる姿を見て会社を繋ぐ大切さを感じ、新時代の幕開けとなりました。

採用活動をしたら2名の仲間が増えました

 今年4月に正式にスタッフ採用を開始。コーポレートブランディングの一環で、企業様の採用アップデートも手掛けているわけですが自社の採用はしていない、というのもどうなんだろう…という矛盾も抱えていました。創業5年を機に次なる5年を見据えて新しい仲間と出会いたいな、という感情がムクムクと湧いてきて、一気に採用メッセージを書き上げました。

 お客様からお問合せがあれば会社紹介、事業・事例紹介を行います。それほどじっくりと会社の取り組みをご説明する機会はないのですが、採用となれば話は違います。会社として大事にしていることはマストで言葉にして伝えないといけません。価値観の擦り合わせが本当に大切です。ミーティングでは偉そうにお客様にアドバイスをしているわけですが、いざ自分でやってみるとまだまだ言葉がまとまっていないと感じます。会社の資料や言葉をチューンナップする良い時間でした。
 そのおかげか、今年は2名の新しい仲間ができました。10名の少数精鋭の会社なので、2人が与えるインパクトは大きいです。2人を仲間にした共通の理由があります。

①「未知への挑戦」に長けている
 人は出会いやきっかけなど、身の周りの環境があり、その中で様々な選択や判断をしていきます。似たような業界に転職する人が多いのも分かります。しかし、二人は違う業界からジュークに入社しました。「縁もゆかりもない業界への選択=最後は自分を信じるのみ」です。

 うちのメンバーはみんなフッカルです。どこにでも行くし、なんでもやる。しかし、業界を変えてまで…というメンバーはいません。今のメンバーは創業メンバーなので、業務経験がないと会社が立ち上がりません。なんとなく違う業界に行きたい、ということではなく情熱を持って違う業界の扉を叩いた二人の未知への挑戦は賞賛に値すると思っています。

②トークと経験の引き出しの多さ
 
ジュークの仕事では全員が提案者です。ブランディング、設計、営業、デザイン。それらの総力戦です。提案とお客様との関係構築にはアイディアとトークの引き出しの多さが重要です。これらは「体験・経験によってしか増えない」です。同じ引き出しよりは、みんな違う引き出しを持っている方が会社としては提案の幅が広がります。

 二人が違う業界から来た、というのがまさにそれ。私たちには持っていないバックボーン・価値観=引き出しを持っています。価値観の擦り合わせは企業にとって大事ですが、ともすると画一化してしまうリスクがあります。時間をかけて気がついたら似通ってしまった…というのはしょうがないといえばしょうがない。だから企業は採用を続けて新しい風を組織に入れ続ける必要があります。彼らが歩んできた人生で獲得した引き出しは、きっとジュークにもプラスになると期待しています。

③私がファンになってしまった
 立ち上げメンバー以外で、採用したのはこの会社を作ってから昨年新卒採用の1名と今年の2名、計3名です。問い合わせの対応から会社説明、インターン時期と私が社長として一番多く入社希望者と言葉を交わします。色々な人とたくさん喋ると分かるんですが、時間を忘れて話してしまう瞬間があります。色々聞きたくなっちゃう=ファンになってしまった と考えるようにしています。

 私がファンになるんだから、きっとスタッフ、当社のお客様にも気に入ってもらえるだろうな。そう思って採用を決めました。

 私は移動中や運動しながらはポッドキャスト派です。最近は「経営中毒〜だれにも言えない社長の孤独〜」にハマっています。(相変わらずコテンラジオファンなのでそれは継続中)

 社長になって思うのは、ここで働きたいと思ってくれて、同じ時間を過ごすことは奇跡に近いこと。山ほどある会社の中で選ばれ、地球上78億人いる中で、今この会社にいるみんな。声かけに応じてくれたメンバー、ジュークを探して声をかけてくれたメンバー。採用を通して、改めてスタッフには感謝しかありません。新しいジュークで共に成長しましょう。

【NEWS】ジュークの最新ニュース

藤沢工業様@岐阜の物流倉庫が完成
 12/8に藤沢工業様の物流倉庫竣工式を執り行いました。山を造成し、今年2月の地鎮祭に至るまで2年を要し、工事は10ヶ月に及びました。3年弱を経てプロジェクトが遂に今月完了しました。

→プロジェクト記事はこちら←

news2

12/6ベンチマーク視察団@東京開催
 今年最後のブランディングインプットのベンチマーク視察団を開催。全国から約20名の参加者が集まり、SDGs最大の祭典エコプロ@東京ビッグサイトとユタカ電業様(東京支店)に訪問しました。

news3

新スタッフ・赤坂真純(あかさかますみ)入社
 サービス業やネイリストの経歴を経て、設計として12/1〜ジュークにジョインしました。経験値の広さをデザインに活かしてもらえることを期待しています。これからよろしくお願いします!

【INFORMATION】

●12/28 仕事納め式
●12/29〜1/3 年末年始休暇
●1/4 仕事始め式
●1/9〜 通常営業
●2/22 19CLUBワークショップ「性格診断でチーム力UP エマジェネティックスセミナー@盛岡市アイーナ」

 今回紹介する建物は広島県広島市にある「ミナガルテン」。園芸倉庫をリノベーションし、エリア一帯のコミュニティ形成を図った複合施設です。

(園芸卸売業を営んでいた倉庫をリノベーション)

 この倉庫を実家に持つ谷口千春さんがプロデューサーとなり、各ステークホルダーと一緒に作り上げたプロセスが評価され、2023年にグッドデザイン賞を受賞。
 住宅街に突如現れる大きな倉庫ですが、アプローチや駐車場が植栽と一緒に整備されているので土地に馴染んでいます。この施設を拠点にハウジングエリアもプロデュースしており、まち全体に統一感がありました。

(中と外の境界線がフリー)

 施設内も植物の力をより強く感じました。植物そのものが空間を構成するようにランドスケープデザイナーが監修しています。単にガラス扉を開放しているだけでなく、外から土間が地続きだったり、吹き抜けで1階と2階がつながって中と外の境界が曖昧になっていました。カフェは電球色の照明を用いて薄暗くすることで、においや風で外を感じつつもゆったりとした時間を過ごすことができる素敵な空間でした。

(植物が茂る施設内)

 カフェやベーカリー、美容室に古道具屋など、住宅エリアのニーズだけでなく外部からも人が集まってくるような施設構成で、住宅街の一角のにぎやかさを演出している名建築でした。

旅のおしえ
~階段上スペースの効率的な使い方~
 外部建具に使用している透明の波板を天板として活用。階段下の明るさを損なわずにディスプレイできる棚に早変わり。

1932年創業。1世紀に渡って地元の公衆衛生を担っている。ビアバー併設の番台など、伝統&現代が融合した老舗の銭湯。

(ボイラー室を改装した水風呂)

(ビアバーがある番台)

 今回ご紹介するのは錦糸町にある「黄金湯」です。2020年夏に改装オープンし、都内でもデザイン性の高いサウナとして有名です。サウナはカンカンの100℃台、水風呂は14℃。外気浴との動線も短く完璧なスペックです。ボイラー室を改装した特徴的な水風呂は、夜にはライトアップされて神秘的な雰囲気に。この水風呂を目当てに訪れるファンも多いのだそうです。お風呂上がりに番台でオリジナルのクラフトビールを呑むこともでき、宿泊スペースやカフェスペースも併設しています。今年は自分も出張で数回利用しました。コロナ禍でサウナが大ブームとなり、どんどん新しい形態に変化を遂げています。サウナーとして来年も多くのサウナで“ととのい”たいと思います。それでは『ナイスサウナ!』

Vol.24 土壌汚染対策法に基づく工事の際に必要な手続き

 土壌汚染対策法第4条第1項、土壌汚染対策法施行規則第22条によると3,000㎡以上の土地の形質変更(工事)を行う場合都道府県知事への届出が必要です。このケースを例に手続きの流れを紹介します。
 ①工事着工の30日前までに都道府県知事へ届出…都道府県知事が土壌汚染状況の必要性を判断し、必要があれば調査を命令します。
 ②環境大臣等の指定を受けた指定調査機関に委託し、土壌汚染状況調査を実施…特定有害物質が基準に適合していれば、問題なく工事を進められます。基準に不適合の場合は健康被害の有無などにより「要措置区域」「形質変更時要届出区域」のどちらかに指定されます。調査には段階があり、その都度結果をもって行政と協議しながら進めていくことになるためかなり時間がかかっていまう場合もあります。

(大阪城の石垣沿いにある公衆トイレ)

 今回は大阪城近くの公衆トイレをご紹介します。大阪城の石垣沿いに建てられているのが特徴的です。
 前回・前々回までにご紹介した大阪城公園の外側にあるトイレは銅板で作られて重々しい雰囲気がありましたが、こちらのトイレは白でまとめられていて明るい雰囲気でした。女子トイレだけでなく男子トイレの個室にもベビーチェアが設置されており、観光地トイレとして配慮されていました。

(屋外に抜けた開放的なつくり)

 男女のトイレどちらも奥に壁を設けておらず、屋外と繋がりを持たせていました。壁を設けず抜けを作ることで、奥に石垣が見え、トイレ内にも大阪城の雰囲気が感じられました。

(ガラスブロックの間仕切り)

 入口の間仕切り壁にガラスブロックを使用し、高さを抑えることで自然光が中に入りやすくなっています。開放的に見えるように工夫されていました。公衆トイレは陰湿な雰囲気で使いづらいと言われることがよくあります。
 今回のトイレは抜けを作る事で閉鎖的な雰囲気をなくし、開放的で観光客も利用しやすいトイレとなっていました。男子トイレにもベビーチェアを配置するなど、設備を充実させているほか、明るい雰囲気を感じさせて利用しやすい空間にすることが公衆トイレは大事だと改めて感じました。

<大阪城公園>
大坂城特別史跡地に所在する広大な歴史公園で大坂城天守閣の建つ観光名所。公園内にはカフェなどの飲食可能な施設があり、季節の自然も一緒に楽しめます。
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〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城1-1
営業時間/常時開園・休園日なし
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら! 

●4歳8ヶ月…しりとりができるようになりました

2023年社内報の編集後記

(2023年社内報 1〜12月号表紙一覧)

 2023年の干支・卯年に合わせて毎月表紙にうさぎを描きました。彼は太ったり痩せたりしながら季節をイメージした配色の表紙の中で心地良く過ごしています。
 今年もそれぞれのスタッフが精通した分野のコラムを毎月書きました。それがセルフブランディングの成果にもつながりました。1年間お読み頂き、ありがとうございました。 (編集後記:森居)

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK

18年連続増収を導いたヤッホーとファンたちと全仕事
佐藤 潤(著)  
2021年7月
日経BP

 今年最後のベンチマーク視察団ではブランディング、マーケティング事例で常連のよなよなビールの直営店を懇親会会場に選びました。大人気企画「宴」をはじめとした強烈なファンづくりの背景・仕掛けはブランディングカンパニーを目指す私たちも学ぶべきこと。自社に転用できる考えがたくさん掲載されています!

▶︎おすすめMOVIE

平家物語
2021年 日本
原作:平家物語
監督:山田 尚子

 ベンチマークで訪問したユタカ電業さんは山口県下関が本社。来年9月には新社屋のお披露目を控えおり、新社屋を見学すべく来年は下関でのベンチマークが決定しています。下関は幕末にかけて多くの偉人を輩出していますが、年末年始一気見して欲しいのがこちら。土地の歴史を知るとよりベンチマークが楽しめます。

 

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