19MAGAZINE#2023.5
シンコーメタリコン様 新工場オープン!
※溶射とは…金属やセラミックス、サーメット(切削工具に使われる材質)などを様々な熱源を用いて溶融噴射し、基材表面に材料を噴きつけて機能皮膜を形成する表面改質技術のこと(シンコーメタリコン様HPより)
次なる50年を見据えて
今年創業90周年を迎えた株式会社シンコーメタリコン。「滋賀でいちばん大切にしたい会社」「ホワイト企業大賞」受賞など知名度&ブランド力が高い企業です。日本溶射工業会会長も務めており、普段から同業・異業種・行政、そして海外から見学者が多く、大型バスでの見学受入も日常的に行っています。創業の地・京都から滋賀に本社と工場を移して50年。さらに次なる50年を見据え「未来にツナグ NEXT50プロジェクト」を立ち上げ、1stステージとして新工場をトップファクトリーと共に建設。
(レッドカーペットが敷かれた入口)
黒×黄色の魅せる工場
製造業は安全第一。注意喚起を促す黒&黄色を工場のメインカラーとして大胆に配置。工場入口には創業のDNAを毎日感じることのできる創業者のイラストを。さらに各作業部屋の扉にはビッグサイズのサインを配置。工場外壁には大人数でも撮影可能な6mの会社ロゴフォトスポットを。大人だけでなく、地域の子どもたちの工場見学も多いからこそ、わかりやすく映えるサインを施しました。忍者の里甲賀にちなみ、工場裏側には忍者シルエットのサインを!電車でお越しになると忍者がチラッと見える遊び心も加えました。そんなワクワクする“魅せる工場”がこの度完成しました。
(随所に配置したビッグサイズのサイン)
映画監督社長ならではの感性
大阪芸術大学映像学科を卒業した立石社長。同級生にはあの庵野秀明監督(代表作「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」等)も。製造業の社長でありながらクリエイターであり、当社メンバーとも波長が合うクリエイティブ気質・ノリの良さ・思い切りの良さがまるで1本の映画を撮っていたような建設プロジェクトでした。2020年3月にキックオフした際に、サプライズでディレクターズチェア・カチンコ・立石組Tシャツをプレゼント。途中コロナ禍で中断した時もありましたが、3年の月日を経てようやく工場が完成しました。
(アワードを受賞し皆さんと記念写真)
パーティーをプロデュース
建物を設計して終わりじゃないのがジュークの強み。どうお披露目するか?にもこだわり、新工場を会場にパーティーを1からプロデュースしました。映画の世界観を大切に進めたこのプロジェクト。お披露目にも、とことん映画を盛り込むことをアドバイス。コロナが5類に移行後、一粒万倍日という縁起の良い5/10をパーティー日に設定しました。製造業というクールなイメージとスーツにこだわりがある社長からインスピレーションを得て映画「007」をメインテーマに決定。招待状などの各種ツールデザイン、会場装飾ディレクション、動画や音楽に至るまで徹底的にプロデュース。芸妓・舞妓さんによる祝舞、有名イタリアンシェフによるお料理も加わり、工場内とは思えないような華やかなパーティーに328名のゲストが酔いしれました。「最高!」「さすが!楽しかった」とメッセージを残してくださったゲストもおり、熱狂冷めやらぬ中でパーティーは無事終了。「本当にやってよかった、感動した」と普段涙を決して見せない立石社長の男泣きに感動した素晴らしいプロジェクトでした。
先日、新しいスタッフを迎え入れたこともあり改めてジュークアンリミテッドという会社を振り返りました。社名の由来の1つはジューク=19歳。高校時代に終わりを告げ、20代という世間的大人と呼ばれる入り口がすぐそこに控えている年。進学、就職と親元から離れ自身の裁量で生活をする人も多く、ライフスタイルの大変化を迎える世代でもあります。いわば19歳は子供と大人の境目。ちょっとセンチメンタルで、でもワクワクするし、エネルギーが溢れている19歳。そんな19歳の気持ちを忘れず大人になっても働いていきたい、という思いが社名にも込められています。
驚きと笑いに包まれる皆の19歳
社内で行っている月1ブランディングワーク。番外編として「19歳の時、何してた?」というワークをしました。加えて幼い時どんな子だったか?という自身のDNAにも触れてもらいました。子供の時の写真、若かりし写真も披露されワークは大盛り上がり。20代から70代までが一緒にいるジューク。意外な過去、時代背景と合わせて「懐かしい」という声や「その時小学生でした」「まだ産まれてませんね」など驚きや笑いに包まれた90分。性格や今の仕事を選ぶきっかけとなった幼い頃の経験を聞いたりと、普段知っているようで知らない一面がたくさんあり良い時間となりました。
バンド・漫画・ゲーム・プラモデルなど男の子が好きそうなものが好きだったのは兄の影響
バンド好きの19歳の私は浪人中@仙台
ちなみに私の19歳の時は大学浪人中で仙台で下宿・予備校生活を送ってました。それこそ親元を離れ寂しい気持ち少しと、開放感、勉強の焦りなど色々な感情があった時代。見た目的には金髪〜茶髪。AIR JAM世代と呼ばれる1980年世代なのでブラフマン、ハスキングビーなどメロコアと呼ばれるバンドの追っかけをしたり、先に進学した同級生の一人暮らしの部屋に遊びに行き、いいな〜と思いながらそのままダラダラと過ごしたり、真面目に予備校の授業を受けたり自習室に篭ったり。aikoの「桜の時」というPVが仙台駅東口に当時あった大型ビジョンで流れていて、今でもaikoの曲を聴くと浪人時代を思い出します。
微塵も想像してなかった今の自分
漠然と建築・デザインの仕事がしたいな〜とは思って進学先を選んでいましたが、その点では夢叶う。しかし「あの時社長になるなんて微塵も思ってなかった!」というのが今回のワークをやってみての1番の衝撃でした。人生何があるかわからないものです。先を見据えて行動することの用意周到さも大切ですが、その瞬間を楽しむ気持ちも忘れずに。先ばかり見て我慢したり不安になるのも馬鹿らしいな、と肩の力が少し抜けました。瞬間、瞬間の判断が積み重なって今があります。
「19歳の時、何してた?」このワークはセルフブランディング・チームビルドにおすすめです。19歳の時の今では少し恥ずかしい懐かしい写真も忘れずに添えてください。盛り上がること必須です。
感謝を示す本社解体セレモニー
2021年11月から本社建設プロジェクトをスタート。2023年中の着工を目指し実施設計の真最中です。すでに本社解体に向けスタッフ・本社機能は仮事務所に引越済。4/8には現社屋に感謝を伝える解体セレモニーが開催されました。ブランディングチームが主催し、社屋に込められた創業者の思い・社長の思い・社屋での様々な思い出を全社員で共有。感動で社長や参加者が共に涙する場面も…。
新本社に繋げる地域イベント
3月に地元保育園にお声がけし、園児のお絵描きイベントを開催。大きくなったらやりたい仕事や、ユタカ電業が大切にしている桜の木を本社をキャンパスにして大胆にお絵描き。20年後、この日お絵描きした園児が入社!なんてことがあると素敵ですね。新社屋は本業を突き詰めるだけでなく、人・情報・地域・未来と繋がるような施設として成長していきます。建設打合せをただ進めるのではなく、新社屋での活動を今のうちから体現するのがブランディングプロジェクト。建設チームとブランディングチームの連携が大切です。
全社でブランディング研修旅行
5月にはブランディングチーム発案で、新社屋が目指す姿・機能を体感すべく全員研修として尾道視察を実施。施設と地域の理想的な関わり方、軸のある取り組み事例、魅せる本社見学ツアーなどを皆で学びました。旅のしおりを作り、チームに分かれてフォトスポット巡りをするなど遊び心を忘れない企画力が身につき、ブランディングチームも頼もしく成長しています。
建設と並走してブランディングを丁寧に実行できる企業はあまり多くはありません。鈴木社長のブランディング・本社にかける強い思いを、ジューク全員体制でサポートしていきます!
【NEWS】ジュークの最新ニュース
新スタッフ 吉浜知輝(よしはま ともき)が入社しました
アメリカ留学、出身地・岩手県宮古市の地域おこし協力隊を経て、プロジェクトマネージャーとしてジュークにジョイン。海外経験を活かし、ワールドワイドな活躍を期待しています。よろしくお願いします!
レッドブル主催チャリティーラン参加
5/8に岩手県矢巾町で世界同時スタートの「WINGS FOR LIFE WORLD RUN2023」に参加しました。世界192国籍20万人以上が参加し、参加費全額が脊髄損傷の治療法研究へ寄付。雨の中、無事に完走しました!
会長・望月スペイン巡礼の旅へ出発
望月の2023年バケットリストの1つ「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」に向けてスペインに入国しました。2ヶ月弱をかけてバスク地方〜ピレネー山脈の800km以上を徒歩。長い旅の始まりです。
今回紹介する建物は岐阜県岐阜市にある「長良川国際会議場」。安藤忠雄氏の建築らしさが全面にあふれるコンクリート造で、楕円球形のファサードが長良川の橋を歩いている時から存在感を放っていました。屋上からの石階段は地上まで続いており、素材感が出る粗削りの石張りにすることで人工物であるコンクリートとは違った、川から山へと延びる稜線に自然と生まれたような雰囲気を感じます。
(存在感を放つ楕円球形のファサード)
屋上のトップライトには5mくらいの高さがあるキューブが同じ間隔で4ヶ所並んでいます。屋上のフラットな平面にいきなりそびえたつキューブ群が異質でありながらも、ガラス越しに空を感じられることで、天空に浮かんでいるガラスの直方体という、建築よりもオブジェに近い印象を受けました。
(天井に浮かぶようなキューブ群)
そこから差し込む光が室内のアトリウムへとつながっており、地上からトップライトまでの角柱とそれを取り囲む回遊式通路、手すりのブルーの乳白色のガラスパネルがトップライトからの自然光を浴びて際立っていて、神秘的で芸術的な空間設計に言葉を失いました。
土地や風景と建物を馴染ませ、違和感を隠しながらも個性を放つ。ぜひ一度は現地で体感して頂きたい圧巻の名建築です
(光が差し込むアトリウム)
旅のおしえ
~土地と建築の馴染ませ方~
川からの稜線を立体的に表現するだけでなく、マテリアルにまでこだわることで、より空間に本物感が出ることを改めて感じました。
今月は『薬玉(くすだま)』
端午の節句に欠かせない菖蒲の葉とヨモギを束ねた薬玉。健康の祈りを込めて、吉祥結びで飾り付け。複数吊り下げても◎
端午の節句は男の子が健やかに成長することを願う行事ですが、元々は老若男女問わず邪気を払い、長寿を祈る日でした。旧暦の5月5日は梅雨時期で物が傷みやすく、体調を崩しやすいことから邪気も多いとされていたようです。そのため邪気払いや厄除け、長寿の祈りを込めて「薬玉」をしつらえていました。今回は、インテリアとして飾りたくなるハーブを詰めた薬玉をご紹介。運動会やお祝い事で見かける薬玉は、元は端午の節句のしつらえ飾りで、香りの強い薬草を袋に詰め菖蒲や五色の糸を使って装飾したもの。難しそうに見えるかもしれませんが100円ショップでも手に入る“クラフトバンド”さえ用意すれば、あとは家にあるもので作れます。コットンにアロマオイルなどを染み込ませたものを入れても良し!
Vol.17 倉庫や工場の建設には地盤調査が重要
前回に続き、倉庫や工場を建てる際の地盤の強さについてご紹介します。
建物を支える”支持層”と呼ばれる地盤の強さは、一般的に砂質地盤であればN値30以上、粘土質地盤であればN値20以上が望ましいとされています。N値とは土の締まり具合や強度の基準となる数値です。標準貫入試験値とも呼びます。地盤の強さを示す指標の1つで、N値が高いほど土地が強く締まっていることを示します。一方、土地が重量物を支える力を“地耐力”といい、単位はkN/㎡です。N値×10で求められ、1mあたり何kNの力に耐えられるかを示します。N値が30の土地であれば地耐力は300kN/㎡で、1㎥あたり300kNの力に耐えられるということになります。
(トイレ入口)
今回は学校のトイレを取り上げます!
皆さんは小学生の頃、学校のトイレに行くのが嫌だった経験はありませんか?現状の学校のトイレは3K(臭い・汚い・怖い)と言われており、あまり良い印象を持たれていません。陶器のトイレで有名なTOTOが行った調査からも“学校のトイレに行くのが憂鬱”だと感じている生徒が多いことは明らかになっています。頻繁に利用するトイレが使いにくい場所になってしまっていることは問題だと感じます。そこで、今回は3Kという印象を変えるべく、リノベーションによって学校から商業施設に生まれ変わった学校トイレをご紹介します!
(トイレ通路)
訪れたのは山形市にある「Q1」。かつて3Kのトイレだったとは思えないくらいに綺麗に改修&整備されていました。
(トイレ内部)
トイレの内部は明るく、それぞれのトイレに繋がる通路は薄暗くなっています。通路を最小限のライティングにすることでまるで洞窟の中にいるような、ワクワクする演出がされていました。
元々、不気味な印象だった学校のトイレも少し演出を加えるだけでネガティブな印象からポジティブな印象に変わります!
学校のトイレも商業施設のように整った設備とデザインに変えていくべきではないでしょうか。
<Q1>
やまがたクリエイティブシティセンター「Q1」は山形市立第一小学校の旧校舎をリノベーションした施設。レンタルスペースやショップ、定期的にマルシェやアートイベントも開催。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〒990-0043 山形県山形市本町1丁目5-19
営業時間/9:00〜22:00
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら!
●4歳1ヶ月…これなに?なんでこーなるの?が口癖
一口目の感動が溜まらない2,035円の大アジフライ定食。フワフワ&肉厚&ジューシーで、骨までカリッと美味しく頂けます。アジが大好きな私がオススメする一品です!
おすすめした人:李 大偉