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現場写真整理サービス「カエレル」(岩手)

2020年度グッドデザイン賞審査員評価

どうしても残業続きになりやすい建設業の課題を解決してくれるサービス、その名も「カエレル」。まずはそのとても分かりやすい名称が目を引いた。働き方改革が唱えられて久しいが、これまでは属人的能力に依存しがちだった点を単純な方法によって解決した好例。また、名称が表す様にシンプルで分かりやすい使用方法も評価したい。

コーポレートプロフィール

建設現場で発生する写真整理のアウトソーシングサービス。自社の残業時間40時間/月→10時間/月に削減した成功例からサービス化。同業が運営する安心感で、定時に帰れない現場の働き方を助けるブランド。

利用したブランド・戦略(2018年9月〜)

  • オフィスサイン製作所(ロゴマーク)
  • ポートランドオフィスデザイン
  • そろったステーショナリー戦略(チラシ、パンフレット、ホームページ企画)

プロジェクト概要

【背景】年々提出資料が増加する公共工事。資料に使われる現場写真はその日のうちに処理するため、外作業がひと段落した夕方からの残業で対応せざるおえない。同じく現場がある自社でも残業は大きな課題だった。しかし、これではいけないと日中に内業をする時間を決めて改善を図ったが、それでも現場での測量・写真撮影などで時間を取られて実行できなかった。結局、現場に配置する現場技術員を増やして管理するか、残業で対応(40時間以上/月)せざるえない現状は改善されなかった。そこで、セントラルキッチンからヒントを得て、各現場の工事写真整理などの書類を本社で一括サポートする体制を思いついた。現場の多種多様な業務を一人で行う複雑な作業環境ではなく、パソコンスキルが高くITにも抵抗がない若い社員が本社で整理作業を行う。同じ建設業であり、現場の大変さが分かるが故に少しでも早く帰れるように…の願いをサービス名に込めた。

【ブランディング・デザイン】帰れる=カエレル=カエルと、訴求しやすいようシンプルなネーミングとキャラクターを設定。サービス導入による事例として自社の働き方を本社で公開している。サービスを実行するカエレルチームの建設業らしからぬ働き方が建設業の未来を表している。