19MAGAZINE#2024.6
ブランディングツアー 遂に地元岩手開催!
ツアー史上最高の企業視察数
2019年冬、台湾ツアーを皮切りに始まったブランディングツアー。今回、国内開催としては過去最高の企業視察数を設定しました。地元岩手はブランディングに取り組む企業が多く、参加者・ホスト企業を合わせて総勢50名を超えるメンバーが関わりました。ツアー初日は、最近メディアで見ない月がないほど注目度急上昇中の五日市塗装工業様を見学。2日目はジュークアンリミテッド創業時からブランディングに取り組んでいる小田島組様。新社屋設計をお手伝いさせて頂き、視察者が年々増えている信幸プロテック様。さらに花巻市の商店街で人が集まるレンタルスペースを運営しているカゲツドアーズ様にも訪問しました。
「初めて」がたくさんのツアー
今年に入り、新たにブランディングに取り組む仲間が増えた19CLUB。今回のツアーでは、19CLUB入会後初めてツアーに参加するメンバー、初めて他のクラブメンバーに会う方もいらっしゃいました。いつもは「元気?久しぶり」という挨拶から始まることが多いですが、今回は「はじめまして」と挨拶し合う姿が初々しくとても新鮮でした。初日のホスト企業を務めた五日市塗装工業様はブランディング活動を初めて社外に向けて発表する機会となりました。ジュークにとって慣れ親しんだ地元岩手で「初めて」をたくさん経験してもらい感慨深いツアーとなりました。
初の視察受け入れ
昨年からブランディングを取り入れた五日市塗装工業様は、今回初めてホスト企業として視察受け入れをしてもらいました。ツアーに何度か参加されていますが、受け入れ側は初体験。見るのとやるのでは大きな違いがあります。昨年末にホスト企業となることを決めてから約半年の準備期間を重ね、ブランディングチーム+現場スタッフ総出で対応してくれました。塗装業らしく、盛岡市内のマンション改修現場から見学がスタート。参加者は外部足場の高さに足がすくみながらも、着替えて職人さん達に指導してもらいながら、壁面塗装を体験。筆とローラーを手にした参加者は童心に返ったように夢中で塗装し、塗装業に対しての理解と好印象を持ったようでした。現場体験の後はジューク本社に移動。晴山社長+ブランディングチームよりブランディングを取り入れたきっかけ、変化、課題などを発表してもらいました。最後は参加者も交え、ブランディング企画を考えるワークショップを開催。参加者はブランディングを取り入れてから1年ちょっととは思えない姿に驚き、若い社長とチームメンバーの終始和やかな関係性を目の当たりにし、自社との違いを考えるきっかけになりました。
視察受け入れは成長機会
初めて視察受け入れをしてみての感想を伺ったところ「ブランディング導入当時はこうやって話す日が来るとは想像できなかった」「他社に見学に行った時は『うちはこんなに話せることがない』と思っていたけど、皆さんにお伝えできることが増えて自分たちでも驚いている」とこれまでの道のりを振り返りながら話してくれました。参加者からは「一生懸命で好印象」「話の内容、変化にとても共感した」「夢中になって没頭する機会が少ないから塗装体験は楽しかった」と、五日市塗装工業様の心配をよそに好評価でした。
次回は9/21(土)下関市でユタカ電業様の新社屋竣工パーティーに参加できるツアーをご用意しています。
ご紹介がきっかけで2023年夏より始まったニュートン様とのお付き合い。プラスチックパーツ製造を岩手県八幡平市で行っており、岩手山を正面に捉える絶好のロケーションで企業活動をされています。今年12月には新工場が完成予定。ジュークではブランディング、販促ツールデザイン、新工場の内装・サインデザイン、建設サポートをお手伝いしています。
新工場建設をきっかけにブランディング着手
昨年秋から、新工場のカラーリングの検討をきっかけにコーポレートブランディングに着手しました。ニュートンの歴史、DNAから目指す未来などを整理しました。ミーティングを経て、コーポレートカラーは開発・挑戦し続ける未知の領域、余白を連想させる「白」。社名のニュートンから連想するリンゴの中でも挑戦が芽吹く=完熟を目指すという想いを込めて青リンゴの「アップルグリーン」を採用しました。何をやるにしても社員の参画度合いが低いことに課題を感じていたチームメンバー。そこで、新ロゴはジュークのデザインではなくあえて社員公募にすることを提案。集まらないのでは…というメンバーの不安をよそに、なんと100件を超える応募がありました。その中から社名のNとリンゴを掛け合わせたアイディアが採用され、これから販促ツールや工場のサインなどに転用されます。
挑戦し続けるDNA「はじめよう」
ニュートン様らしい取り組みやルールをまとめた会社概要を現在作成中。内容を考える過程でニュートンらしさは創業時から続く「挑戦」が根底にあることがわかりました。成形加工をするための金型や自動機も社内で製作しています。現在の事業は、車載・医療・電力など多岐分野に渡るようになりましたが、「無いものは、自分で創る」という創業者・田面木会長の考えから新しい分野に現在も挑戦し続けています。挑戦の中には数えきれない失敗もありましたが、失敗から学び挑戦し続けることが個人と企業の成長、さらには地域の発展につながると考えています。そこで導き出した言葉は「はじめよう」。立ち止まることなく、未知の領域を開拓し続ける開拓者マインドをこれからも社員に持ってほしい、という想いが込められています。
50周年を目指すプロジェクト化
新コーポレートカラー・ロゴマーク、取り組み・ルールの刷新、新工場計画と既に多くのアクションをしてきたニュートン様。夏物のユニフォーム導入も決まっています。この先は新工場完成に向けた社内外イベントも計画中で、たくさんの「はじめよう」アクションが控えています。それらをプロジェクト化することで、多くの施策をまとめることを提案しました。2036年に50周年を迎えますが、現在の視点で物事を考えるのではなく、理想とする未来からのバックキャスティングで物事を考えていけるよう「START-UP-50th PROJECT」と銘打って中長期的なプロジェクトにしました。50周年までに大小様々な「はじめよう」アクションを積み上げていきます。
2025年春オープンファクトリー
今年冬に松尾八幡平ICすぐの広大な土地に新工場が完成。2025年〜オープンファクトリーとして見学受入予定なので、楽しみにしていてください!
企画展に挑戦することにしました
この夏、初の試み。会社の事例を一挙に集めた企画展を開催することにしました。「岩手発 コーポレートブランディングと建築展 ー地域と未来をリードする会社とジュークの仕事ー」です。当社のクライアントさんはブランディング、設計によってワンステップ上に行った岩手、全国の中小企業さん達です。元気な中小企業が街を盛り上げる。そんなことをお伝えしたく思い切って企画しました。
(2023年11月開催した友人の個展「未来に残るデザイン」@紫波町オガール)
そもそもの始まりは、昨年大学時代からのデザイナー友人が地元で個展をやろうと思う、と言い出したこと。アイディアの壁打ち相手として色々話を聞いたりアドバイスしたりするうちに「これは…羨ましいかもしれない…」と思うようになりました。誰もが知る大企業との仕事、小学校の校章デザイン、大学のブランディングと分かりやすい事例がある彼女。私には無いものを持っていて、手伝いながら羨ましいな〜と思っていました。
会期後、ひと段落した時にお疲れ様会をしました。「どう?何か引き合いはあった?」と質問をした私。そこで彼女が言ったのは「仕事ももちろん取りたいけどその回収は先でいい。デザイナーだから事例の棚卸しになってよかったよ。あとは家族が喜んでくれたからよかった。親孝行した。」新しい仕事を取るため個展だとばかり思っていた私には衝撃の感想でした。
当社も創業から丸6年が経ち、ブランディング、デザイン、設計の事例が溜まってきたころ。お見せできることがあるので、最近では何をしている会社なのか、少しづつ分かりやすくなってきたタイミングでした。事例の整理。クライアントを含む関係各所への感謝。そして、社員が仕事に誇りを感じるシーンの設定。これは当社でも個展をやるべきだ、と直感的に思いました。
建物のお披露目式や、周年イベントなど場のブランディング、プロデュースもする当社。個展は企画、デザイン、販促までできるので、会社でできることを示す事例にもなります。これができれば、新たな集客方法として「個展・企画展」を開催する、というクライアントさんへの提案にもつながります。
これが、私が今年個展をする、と決めた理由です。できることが多く、未だ一言で事業内容を言い切れず…何屋さんか紹介が難しい弊社。スタッフのご家族、ご友人にも「ほう。〇〇はこんな仕事をしているのか!」と分かって頂けるスタッフ向け授業参観でもあります。岩手の方に、地元岩手の事例だけでなく、全国のいけてる企業事例も公開します。縁のある土地の事例だと嬉しいです。また、ぜひ岩手に全国から足をお運び頂けると嬉しいです。
(いわて希望応援ファンド地域活性化支援事業助成金 採択されました)
元気でいけてる中小企業が地元、全国にあることは地方創生、賑わい創出、人口減少への歯止め、UIターン者増など様々な効果があると思っています。そんな思いに岩手県( 定住推進・雇用労働室)、公益財団法人いわて産業センターをはじめ多くのメディアの方にも後援について頂けました。当企画、
事例として協力いただくクライアントの皆様、趣旨に賛同頂いた後援団体・企業様と開催前から感謝の気持ちでいっぱいです。来週からフライヤーとポスター配りです。ポスター貼っていいよ。フライヤー置いていいよ。という方がいたらぜひご連絡ください。岩手県外も大歓迎です。
【後援】岩手県、公益財団法人いわて産業振興センター、岩手大学、岩手日報社、岩手日日新聞社、IBC岩手放送、めんこいテレビ、テレビ岩手、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、情報紙ゆうゆう
【NEWS】ジュークの最新ニュース
いわて希望応援ファンド助成金採択
「ブランディング×設計に特化した販路開拓」事業が評価されました。ジュークの強みである人が集まる本社、工場をますます多くの方々にお伝えできるようスタッフ一丸となって頑張っていきます!
8/16(金)-20(火)@盛岡市 ジューク初!企画展開催決定
ジュークがこれまでに岩手・全国で手がけた「ブランディング×建築」を集めた企画展を開催することになりました。事例となる企業様は15社以上!岩手県をはじめ多くの地元メディアに後援を頂き光栄です。
→企画展の詳細はこちらから←
2024 スタッフ新ビジュアル公開
5/19創業記念日前後に毎年撮影しているスタッフ写真。今年はコーポレートカラーのモノトーン衣装ver.と「19歳の頃のフレッシュな気持ちを忘れない」若さを象徴するデニム衣装ver.の2種を撮影しました。
【INFORMATION】
●7/24-26 デザインスクール第2回@東京(お申込みはこちら)
★第1回の様子はこちら
●8/16-20 19企画展「コーポレートブランディングと建築展」@盛岡(教育会館ふれあいギャラリー)
●9/21 19CLUBブランディングツアー@下関・小倉
今回紹介する建物は神奈川県横浜市にある「神奈川県立図書館」。有限会社BACHの幅氏監修のもと、設計やロゴマーク作成、サイン計画、家具計画などそれぞれのエキスパートが参画して計画されました。
建物の中に入ると中央に4階まで突き抜けるらせん階段があります。落下防止用の手すりが薄い金属板を折り合わせて作られており、存在感がありつつも軽くシャープな印象を受けました。建物の形状が正方形に近い場合、中央に採光を取り込むのは一般的に難しいですが、らせん階段上部にトップライトを設けることで採光が確保されていて明るく開放的でした。
旧館のデザインを引き継ぎ、日射を制御しながら自然光を室内に取り入れるホローブリック(有孔煉瓦ブロック)を利用したカウンターがエントランスで出迎えてくれます。事前に旧館を見ていたため、デザインを踏襲しているのだと理解できました。
歴史を受け継ぎつつ、サイン計画は現代風にアップデートされている点が弊社のデザインにも共通する部分があり、とても勉強になった名建築でした。
旅のおしえ
~色の効果と組み合わせ~
この設計プロジェクトでは家具計画のエキスパートが選定した家具が配置されています。外観はシンプルな無彩色ですが、絨毯や椅子など部分的にビビッドで鮮やかなブルーを用いることで、ワンランク上質な空間に仕上げていました。
今回は東京・渋谷区17カ所の公共トイレ を世界で活躍する16名の設計士・デザイナーが個性豊かなトイレに生まれ変わらせた「THE TOKYO TOILET PROJECT」の中から、はるのおがわコミュニティパークと代々木深町小公園のトイレをご紹介します。
人が入っていない時は外壁が透明で、中に入って鍵を掛けると不透明になり、外からは見えなくなるという珍しい透明トイレとして話題になりました。”公衆トイレの中は汚いから使いたくない””中に不審者がいるかも知れないから怖い”など見えないことで発生してくる不安要素を解消するため誰も使用していない時は外から中の様子が見えるように設計されました。綺麗であること、誰もいないことを確認でき、誰もが利用しやすいように工夫したそうです。
しかし、鍵のかけ忘れや故障などで”透ける”ことが問題となり、私が訪れた頃には透けない仕様のトイレになっていました。
はるのおがわコミュニティーパークは青緑・黄緑・水色。その近くにある代々木深町小公園はオレンジ・ピンク・紫がそれぞれの個室を彩っているのも特徴的です。中に入ると透けなくなるという当初の仕掛けは無くなったものの、今までのどんよりとした雰囲気から明るくカラフルなトイレに生まれ変わり、こども達がたくさん遊びに来る公園に適していると感じました。
「誰でも使えるように」と男女のイメージカラーにとらわれずにまとめられ、まさに現代の考えに沿って作られたトイレでした。
今回ご紹介するのは蔦屋書店と一緒になっている中目黒 蔦屋書店です。中目黒駅の改札を出てすぐ、横断歩道を渡った目の前の高架下にあり、アクセス抜群です。店内には4つのエリアがあり、文房具があるエリア、本があるエリア、おしゃべりができるカフェエリア、仕事や読書などができるカウンターエリアに分かれていました。
店内は一人や二人の利用客が多く、それ以上の人数だと少し狭いように感じました。赤いソファがある空間は他店にはないとてもレトロな雰囲気で、レジ隣には迷路のようなデザインが見入ってしまうほどインパクトのある、アーティストの岩村寛人さんが手掛けたデザインウォールがありました。この作品が人気になったことをきっかけに、今では複数のスターバックス店舗で店内アートを手がけているそうです。
中目黒といえばスターバックスリザーブロースタリー東京を思い浮かべますが、こちらの店舗はとてもコンパクトな空間で、これまた特別な一杯となりそうです。
悩んでいる時、仕事をしたい時、読書をしたい時、1日何回でも行ってしまいたくなる空間、そこが「MY STARBUCKS」。
<スターバックスコーヒー 中目黒 蔦屋書店>
蔦屋書店と一緒になっているSTARBUCKS。落ち着いた空間にはお洒落な本がたくさん置いてあり、新たなアイディアや発想が生まれそうな場所です。
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東京都目黒区上目黒一丁目22-10
営業時間/7:00-22:00
▶︎デザイナー・赤坂のInstagramはこちら!
Vol.30 倉庫や工場で太陽光発電を導入する際の注意点
太陽光発電を導入する際、まずは倉庫や工場が太陽光パネルの重さに耐えられるのかどうかを確認しましょう。太陽光パネルは1枚20kgもの重さがあるため、これを屋根に敷き詰めるとなるとかなりの重さになります。現行の耐震基準を満たす建物であれば基本的に問題はありませんが、倉庫や工場の建築時の場合、施工会社に太陽光発電の設置を検討している旨を相談しておきましょう。築年数の古い倉庫や工場への設置を考えている場合は耐震補強が必要となるケースがあります。太陽光発電の設置には複数の業者の中から相見積もりをとって価格を比較し、過去の実績なども確認しましょう。太陽光パネルの設置工事の際、屋根の施工不良のために雨漏りが発生するようになってしまったという事例も少なくありません。
価格やサービス内容、担当者の対応など、あらゆる要素をチェックした上で、依頼する業者を決定することをおすすめします。
\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/
▶︎おすすめBOOK
盛岡本
エイ出版社編集部(編集)
2019年3月
エイ出版社
ブランディングツアー開催地&ジューク地元の岩手・盛岡の魅力をまとめた街ラブ本。ニューヨーク・タイムズが発表した「2023年に行くべき52カ所」に選ばれてからというもの国内外から観光客が急増。先日はタモリさんが撮影に来ていました。NYタイムズ効果はまだまだ続きそうです。激混みする前にぜひ盛岡へ!