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19MAGAZINE#2024.7

展示会ダブル出展レポート@東京・福岡

 2会場に分かれてダブル出展した今年の展示会。6/19〜21「ものづくりワールド2024」@東京ビッグサイト、6/19・20「九州ホーム&ビルディングショー」@マリンメッセ福岡の同日開催でした。例年は工場建設のTOP FACTORY、建設費コストダウンサービスの見積Dr.のサービスブランドとしての出展でしたが、今年は事例も溜まり訴求力も高まったことで満を持してジュークの強みである「ブランディング×設計」を全面に押し出したPRブースで両会場臨みました。東京、福岡合わせて200名の方と名刺交換させて頂き、過去最高の集客となりました!用意していたチラシ、事例集が一部足りなくなってしまうほど。全国の多くの方にジュークアンリミテッドを知って頂けた機会となりました。

会期中は常に人集り(東京会場)

工場×ブランディングのオープンファクトリー!
 「ものづくりワールド2024」@東京は加藤、李、日山がブースに立ち『工場×ブランディング〜ファンが集まる工場〜』を宣伝しました。ジュークのコーポレートカラーである白+黒+アクセントカラーのイエローのブースデザインに。さらに、昨年物流センターの建設をお手伝いさせて頂いた藤沢工業様の新作デスクをお借りしてブースに展示。工場も「こんなオシャレなオフィス空間、休憩室でもいいじゃない?」という空間を再現しました。製造業に欠かせないユニフォーム事例も展示し、デザイン性の高い目を惹くデスクのおかげもあり、多くの方が足を止めて下さいました。

初出展(福岡会場)

出展者が集まるブース
  今回、東京会場で特徴的だったのは出展者さん達のブース訪問です。別ホールで出展していたシンコーメタリコン様(新工場建設をお手伝い)がブース訪問して下さった他、製造業である出展者さん達が「このブース、気になっていました」「おしゃれですね」と開場前や来場者が少し落ち着いた夕方にお立ち寄りしてくださいました。最終日のクローズ間際に駆け込みでブースにいらしてくれた出展者さんも!今回は工場や倉庫のお話の他、ブランディング・デザインに関するご相談も多く、製造業のオープンファクトリーへの関心の高さを体感できました。

ブース来場者に岩手銘菓をプレゼント

 2020年に小田島組様本社屋と写真整理サービスで受賞したグッドデザイン賞。マリンメッセ福岡で開催された「九州ホーム&ビルディングショー」では受賞者のみが出展できるグッドデザイン賞コーナーに初出展。九州の出展はこれが初めてです。西日本の案件を多く手がける設計士青木と初めての遠方出張の空間デザイナー赤坂がブースに立ちました。福岡会場もジュークの強みである「ブランディング×設計」を本社屋・オフィスデザインを中心にPR。この夏、山口県下関市で竣工するユタカ電業様の新社屋工場をはじめ、山口県宇部市、福岡県久留米市でもブランディングプロジェクトがスタート。沖縄県名護市でも建設プロジェクトがスタートしており、最近南での活動が活発なジュークにとって、この出展は九州エリアの多くの方に知って頂く機会となりました。
東京、福岡会場ともに「岩手が本社です」と言うと、皆様驚いたご様子。北は岩手から南は沖縄までのプロジェクト進行マップをお見せして活動エリアの広さとフットワークの軽さをお伝えしました。次回は「ものづくりワールド2025」@幕張メッセでお会いしましょう!

 6/14の創業日に新和金属様本社2階リノベーションが無事完了しました。当日は40名以上のゲストが参加、賑やかなオープニングパーティとなりました。

オフィス什器の再活用・内装仕上げ
 今回、2階の内装だけではなく什器や室内装飾もご提案させて頂きました。すべての什器を新調するのではなく、元々使われていた長テーブルの天板を交換して脚を再利用したり、不要となった扉を再加工してテーブルの天板にしたりと使える部分を再利用しながら新しさを感じられる空間にしました。アカリウム・ワクトルームのアクセントになる壁面の吸音パネルは、事前にモックアップを作成して、お客様に現地で高さや位置をご確認頂きました。入口から入った時の色の印象や吸音パネルの効果などを総合的に検討し、最終的にご満足頂ける空間にできたのではないかなと思います。

室内グリーン(植物)の効果
 テラス内部に配置するグリーンはオープニングパーティの前日にホームセンターで実物を見ながら選定しました。納品した際に社員様から「グリーンが入ると全然雰囲気が変わるね」と感想を頂きました。まさにその通りで、空間を彩るグリーンは空間デザインの一部としてジュークも重要視しています。高い位置から植物の蔦を垂らしたり、背の高いグリーンをアクセントに据えたり、混み合うゾーン&分散するゾーンを分けることで印象も変わります。空間にオフィス什器が入ると一気にリアリティが出てきますが、今回のコンセプト「テラス」に合わせて本物のグリーンを配置したことで、より本物感のある空間に仕上げることができました。

創業記念日&オープニングパーティ
 ジュークが位置付けているオープニングパーティはただのイベントではなく、新オフィスや事業内容を対外的に周知するための絶好のチャンスです。「必ずやりましょう」とすべてのお客様にご提案しています。新和金属様は以前の周年記念パーティを社内で企画・開催されているので、今回ジュークとして特にプロデュースはしませんでしたが、ゲストの誘導動線をアドバイスさせて頂きました。リノベーションした2階のすみっこテラスに直接行って会が始まるのを待って頂くのではなく1階にあるスペースを受付として開放し、開催時間になったら案内するという動線です。1階の無機質で金属のマテリアル感がある空間やコーポレートカラーの青&黄色が映える空間から2階へ上がると一変!すみっこテラスのコンセプト「テラス」のように自然があふれた空間へ。同じ建物の中にいるのに、1階から2階へ移動した時にまるで屋内から屋外へ出たような演出ができると考えました。実際、1階で待機されていたゲストの方々が2階に上がった際の「おぉ~!」という感嘆の声を聞くことができ、設計をお手伝いさせて頂いた立場として、とても嬉しかったです。

 すみっこテラスのオープニングパーティが無事に終わり、新和金属様の新たな出発をお手伝いさせて頂けたことをありがたく思います。すみっこテラスの就労移行支援事業をはじめ、新和金属様の今後の益々のご発展をお祈りしております。

ギャラリートーク「企業×建築が作るまち」

 2024年8月16日から岩手教育会館ふれあいギャラリーにて、企画展を開催することにしました。「岩手発 コーポレートブランディングと建築展 ー地域と未来をリードする会社とジュークの仕事ー」として、当社でブランディング、設計をお手伝いした岩手、全国の中小企業さんの事例を公開します。

 

 初日には「企業・建築・まち」の3つの視点でお話しするギャラリートークも準備しています。ジュークアンリミテッドらしいゲストに登壇頂けることになりました。岩手で活動されている建築家の山内光介さん。そして、ポートランドで出会ったサステナブル都市計画家の山崎満広さんのお二人を招きます。

 ビジネスセミナーはよく受講しますし、地元岩手でのセミナーもよくチェックしていますが、今回のギャラリートークではあまり見ない方、珍しい組み合わせにこだわり人選をしました。お一人づつご紹介します。

 私の中で、設計するもの、ご本人の雰囲気、紡ぐ言葉など総合的に建築家らしい建築家である岩手の山内光介さん。光原社、よ市で賑わう材木町の街路整備、盛岡市都市景観賞にも関わりが深い建築家です。私は近代建築と呼ばれるカテゴリーが好きなのですが、時代と共に第二次世界大戦後からのモダニズムを牽引してきた巨匠感あるthe建築家が少なくなる中、なんかその香りが残る建築家であると思っています。そして、若い頃スペインで建築のお仕事をされており、ヨーロッパの建築、文化にも詳しく、彼と建築談義をするとワクワクします。建築家、設計を志す若者に聞いてほしい!と思ってお声がけしました。

画像

初めてポートランドを訪れたのは2015年冬

 そして、かれこれ10年ほど前にオレゴン州ポートランドに視察に行って以来ご縁を頂いている元ポートランド市開発局の山崎満広さん。当時私はポートランドのライフスタイルを体現したリノベーションブランドを立ち上げたり、建設と街を学ぼうとポートランド州立大学のプログラムに参加したりとかれこれ4、5回はポートランドに足を運びました。地図を見なくても歩ける海外の街になりました。サスティナブルなまちづくり、地方創生を学びに多くの日本企業や行政視察を対応下さっていたのも山崎さんなのでお会いした方もいるのでは?岩手に来てくれるので、まちづくりのキーマンの方、ポートランドに所縁のある方に聞いてほしいと思いお声がけしました。

 と、実はワールドワイドな人選です。そして企業の視点を代表して私加藤の3名でトークします。自分でもレアな組み合わせのギャラリートークだと思います。お盆最終日8/16の10時〜。色々な方にいらして頂きたいと思います。入場無料です。

【NEWS】ジュークの最新ニュース

協和化工様地鎮祭に参加@埼玉
 7/8に埼玉県鴻巣市で協和化工様埼玉工場新築工事の地鎮祭が行われました。施工は長年ブランディングをお手伝いしている古郡建設様。完成まで約2年半を要するロングプロジェクトの工事が始まりました。

すみっこテラスオフィスお披露目式@広島
 広島県安芸郡の新和金属様本社2Fの改修デザインを担当。就労移行支援事業所すみっこテラス・工場の本社執務スペースです。6/14のお披露目式に加藤・青木が参加。ご挨拶の時間も頂きました。(写真中央:加藤)

岩手経済戦略会議@盛岡に登壇決定
 8/30に盛岡グランドホテルで開催される岩手経済戦略会議「新たな地域づくりへの挑戦」(岩手経済同友会主催)に代表加藤の登壇が決定。第2部「住みやすい岩手・住みたくなる岩手〜人口減少時代の地域づくり」パネル討論に参加します。

【INFORMATION】

●7/24-26 デザインスクール第2回@東京(お申込みはこちら)
★第1回の様子はこちら

●8/16-20 19企画展「コーポレートブランディングと建築展」@盛岡(教育会館ふれあいギャラリー)

●9/21 19CLUBブランディングツアー@下関・小倉

 今回紹介する建物は沖縄県名護市にある「名護市庁舎」です。3階建てSRC造の建物は象設計集団が設計、1981年に完成しました。まるで神殿のような佇まいが沖縄の風土や自然の豊かさに調和しています。

まるで神殿のような佇まいの市庁舎

 何よりもインパクトが強いのがファサードデザインです。構造体を意匠として見せている点はこれまで紹介してきた建物と同じですが、シンプルなラーメン構造でありながらも、配色と装飾で全体に統一感を持たせている表現に圧倒されました。竣工当初は色やコンクリートの質感がもっとはっきりしていたのだろうと思いますが、43年の経年による風化が周囲の自然環境や土地に馴染んでいる印象を受けました。

屋外に突き出た雁行配置

 この建物で特徴的なのは、角が多い雁行配置(各部屋を前後に少しずつずらして建てる形式)により、屋外に接している面が多いことです。コスト面から考えると雁行配置は外周面が増えて割高となってしまうので避けられがちですが、沖縄の豊かな自然環境を建物の要素の一部として取り入れた理に適っているデザインでした。

機能性が高い花ブロック

 もう1つの特徴として、花ブロックと呼ばれるコンクリートブロックを外周壁面の至る所で使用しています。これは意匠性だけではなく、台風が多い沖縄の風を通しながら、強い日差しや雨を遮る効果があります。沖縄の地域特性を体現し、意匠と機能のバランスが整った名建築でした。

旅のおしえ
~バリアフリーの「デザイン」~
 竣工当時はエレベーターもなく、上下階の移動にスロープが必須でした。スロープを建屋から離れた場所に設けることで“バリアフリーのためのスロープ”から“歩いてみたくなるスロープ”へ昇華させており、デザインの持つ力を感じました。

 今回は青森県にある十和田市現代美術館の館内トイレをご紹介します。
 十和田市現代美術館は現代アートを屋内展示室から屋外まで連続的に展示しています。複数の直方体の建物がガラスの回廊で繋がっており、独特な平面形上になっているのが特徴です。それぞれの直方体の中に展示室やショップなどが入っており、トイレも直方体の中にあります。

独特な空間配置

 回廊の壁面は全面ガラス張りになっているので、トイレに向かう途中で屋外の展示作品を見ることができます。移動しながら新たな作品に出会えるのはこの美術館ならではの演出で素敵だなと思いました。

屋外作品が見える回廊

 トイレ内部の壁面には光沢のある白いタイルが上から下まで全体に貼られており、シンプルかつ清潔感のあるデザインでした。トイレは決して広くはないですが、照明の光がタイルに反射して明るく見えるので、閉塞感は感じません。スペースを確保するのが難しいトイレを設計する場合、内装材を工夫することで解決できると気付きました。さらに、人の気配を感じずに使えるよう設計されているのもこのトイレの特徴です。一般的な個室は天井から少し空間を空けてパーテーションで区切られていますが、このトイレは天井まで壁で区切られています。

光沢のある白いタイルが明るい印象の館内トイレ

 企業のトイレも個室ブースの設置方法や狭く感じさせない工夫をするだけで社員満足度が高まるのではないでしょうか?
 屋外広場トイレとリンクしたデザインになっているので合わせて見てみて下さい。

<十和田市現代美術館>
十和田市現代美術館は世界で活躍するアーティストの作品が展示されている西沢立衛が設計した施設。美術館前の歩道にも作品があり誰もが気軽に楽しむことができます。
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〒034-0082 青森県十和田市西二番町10-9
営業時間/9:00-17:00(火曜定休)
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら! 

 今回ご紹介するのは福岡県福岡市の大濠公園内にあるSTARBUCKSです。周囲が約2kmの大濠池は、ジョギングやウォーキング、愛犬の散歩を楽しむ市民の方が多く、平日も賑わっている印象です。

九州産の木をふんだんに活用した“グリーンストア”型店舗

 2010年、環境への負荷低減をコンセプトとした新しいタイプのスターバックスとしてオープン。米国グリーンビルディング協会からLEED標準認証を取得しており、壁やテーブルなどの至る所にサインやプレートがあります。

環境への取り組みサイン

 店内は地元九州産の木が多く使われていて心地良さや温もりを感じます。一枚板の大きなテーブルは10人以上が座れるサイズで、迫力がありダイナミック。大濠池を見ながらcoffeeを飲めるようにカウンターやテーブルは池側を向いて配置されていました。公園の立地を活かした広々としたテラスは、愛犬との散歩途中でも立ち寄れるようにリードフックも設置されています。リゾート地のようなおしゃれでゆっくりと過ごせる特別な空間でした。

一枚板の大きなテーブル

 悩んでいる時、仕事をしたい時、読書をしたい時、1日何回でも行ってしまいたくなる空間、そこが「MY STARBUCKS」。

<スターバックスコーヒー 福岡大濠公園店>
大濠公園駅から徒歩3分。昼夜を問わずジョギングや散策などを楽しむ福岡市民の憩いの場として愛されている店舗。公園の景観の維持に努めたデザイン・設計が特徴的。
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福岡県 福岡市中央区 大濠公園1-8 
営業時間/7:00-21:00
▶︎デザイナー・赤坂のInstagramはこちら! 

Vol.31 倉庫・工場にホイストクレーンを設置

 倉庫や工場の天井にクレーンを設置することで、大きさや重さの問題で今まで運搬が難しかった物もスムーズに運べるようになります。運搬がスムーズになれば、作業効率もアップします。取り扱える商品の幅が広がるのでビジネスチャンスも広がるでしょう。さらに、クレーンを操作するには資格が必要なので、従業員のスキルアップやモチベーションアップにもつながります。今月号・来月号と天井クレーンの種類や導入するメリット、設置の際の注意点をご紹介します。設置を検討されている方はぜひ参考にしてください。

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK

飛び込みなしで「新規顧客」がドンドン押し寄せる「展示会営業」術
清永 健一(著)
2017年5月
ごま書房新社

ジュークが積極的に出展している展示会。見るだけでなく参加するのがオススメです。ウェブマーケティング、テレアポ、ダイレクトメールでは得られないお客様とのリアルな会話を通してサービスが磨かれます。

▶︎おすすめMOVIE

夜のとばりの物語
2011年 フランス
監督:ミッシェル・オスロ
原題:Les contes de la nuit

フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロが異なる時代、国、文化を舞台に描いた作品。光と影で表現された極彩色の世界がとても幻想的で、シンプルな影絵のシルエットと装飾的な背景絵画のコントラストが美しい影絵アニメーションです。同監督の他作品「プリンス&プリンセス」もおすすめです。

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