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コラム

19 Column

19マガジン

19MAGAZINE#2022.8

イン&アウトプットを鍛える!19大学院開校

1日休養・1日教養・1日発信
 ジュークアンリミテッドでは自由でクリエイティブな働き方と生き方を目指しています。裁量労働制を創業時から取り入れ、出張の前後では積極的に美術館や展示会、気になるスポットに足を運ぶことも推奨しています。旅行先からオンラインで会議に出席することも当たり前です。そんな私たちは2020年から週休3日を採用しています。効率よく働き、自身と会社の成長に役立つイン&アウトプットが大切だと考えたからです。しかし、丸1日寝ていました…という休み方はジュークらしくありません。松下幸之助が日本に定着させた週休2日は「1日休養、1日教養」ですが、今はSNSという個人メディアを無料に持てる時代です。個にファンをつける絶好の媒体ですし、発信力を身につけることは会社のためにもなります。ということで「1日発信」を加え、ジュークでは週休3日を過ごしてもらっています。

▲自分らしい働き方の参考にした本

ルールは研究テーマ+19個の発信+月1フィードバック
 上記のような過ごし方を「19大学院」と名づけました。大学院生と同じように、深掘りしたい、または興味がある研究テーマを設定します。日常の発信方法はブログやSNSなど自由です。年間で最低19個の発信をしてもらいます。そして、月に1度インプット&アウトプットをしての気づきを全員が集まる場でフィードバックし合います。発信では表現しきれない「気づき」を言葉にして面と向かって話すことができるのはチームである良さです。休日が多いのは自分と仲間と会社のため。インプットとアウトプットが成長と気づきという相乗効果をもたらすことを期待しています。

●設計:日山 莉愛 研究テーマ「トイレとサイン
●営業:李 大偉 研究テーマ「イベント
●デザイナー:森居 綾那 研究テーマ「育児本紹介
●デザイナー:青木 俊太朗 研究テーマ「手描きパース
●空間プランナー:柿澤 志保 研究テーマ「空き家リノベ

アウトプットの形式を自由にした理由
 発信、フィードバック方法はあえて自由形式にしました。これは「型を自分で作り上げる」ことに挑戦してほしいからです。ジュークは営業、デザイナー問わずお客様に向けてプレゼンが多い会社です。資料をきれいに作って上手に喋ればいい、というだけではなく、そこに欲しいのは伝えたい!という情熱。その思いをどうすれば伝えられるか?を考えて形にします。動画を作ったり、お揃いのTシャツを用意したり、サプライズで現場見学会を準備したりと私たちの表現方法は多岐に渡ります。これらは「ジュークらしい表現」です。日常業務、営業案件ではない19大学院では1人1人がテーマに基づき自由に表現してみて欲しいのです。「自分らしい表現」の確立にも挑戦してもらいます。今の時代、どのような表現、媒体があるのか?を調べるにも良い機会です。

▲ジュークのプレゼン=イベント

▲気づきを言葉にしてみるフィードバック

見えてきた各人の特徴
 6月に予告、7月から本格始動したこの企画。研究テーマの時点でつまずくメンバー、手探りながらも形にしているメンバー、ハマったようで筆と手が進むメンバー、とすでに各人の特徴が見えてきました。先日1回目のフィードバックを行いました。業務では期限までに提出がない場合は注意するのが普通です。が、今回はテーマを決めたはずなのになぜ発信がないのか?の理由を本人達の言葉で聞けました。それも彼らなりのアウトプットです。アドバイスで次のステップに進むことができそうなので、進み具合も個性として月に1回のフィードバックが楽しみです。

 

当たり前にできてこそ自由が活きる

 前回の記事に「大人になると、できていないことを案外教えてもらえない」ということを書きました。特に礼節に関わることは「あ〜あ…」と思われるだけで、その場で指摘してもらえることは少ないです。自由はルール・基礎があってこそ。守るべきことを当たり前にできてこその崩しが活きます。そこで、一見自由度が高いジュークについて考えてみました。うちは、守るべきことは守れているのか?

例えば、

【時間を守る】

 好きな時間に働ける≠時間感覚がルーズ。「何時に集合」「何時から始めます」「いつまでに」に遅れるのはただの時間を守れない人。

【TPOに合わせた服装】

 設計事務所なので地鎮祭が良い例。特にも神事には意味がある。伝統を守ることも大事。清潔感があることは絶対条件。個性があることは良いが、法人としての神事でジーンズ等はNG。普段私服だからこそ、急には身につかないので年明けの仕事始めはスーツで神社に行く、ドレスコードがあるお店に行くなど、年齢に関係なく服装にある程度コストをかけることは大人の嗜み。

【現場では安全第一】

 建設会社出身だからこそ、設計事務所になった今でもそのレベルは守るべき。現場ではヘルメット、キャップを被る。肌を出さない。挨拶する。靴の泥は落として車、会社に戻る。など、現場とそこで働く方に敬意を。

【挨拶、お礼などの気配り・心配り】

 すぐ&先にお礼する、挨拶する。会長がそうしていますが、訪問後はその日のうちにお礼メールをする。絶対先に。誰よりも早く。中小企業はスピードが命です。当然そのスピードはレスの速さにも反映されるべき。

 マナーを理解&実行できる上で、臨機応変にジュークらしく立ち居振る舞うことができるといいですね。

(他の記事はこちらから)

本社が持つ機能
 今年3月に完成したユタカ電業様の関東支社リニューアルオープンに続き、山口県下関市にある本社の建て替え計画も絶賛進行中です。新築はリノベーションに比べてかかる費用も大きいですが、その分表現できる幅も大きくなります。本社が清潔でスタッフ間のコミュニケーションが取れていれば、採用で訪れた学生は好印象を持ちます。会社独自の特徴的な取り組みが空間に表現され、見学に来た人が面白いと感じれば誰かに伝えたくなる=見学者が増え認知度が上がる=営業・採用のチャンスが増える、という良い循環が生まれます。

「らしさ」を空間に落とし込むためのブランディング
 本社は働くためだけの空間ではなく、社風を見える化できているかが重要です。だからこそブランディングを通して「らしさ」を明確にし、空間に落とし込むというステップが必要です。

徹底的なヒアリングで社員になりきる
 本社を設計するにあたって重要なポイント、それは「本質を理解するためのヒアリング力と提案のユニークさ」です。なぜ建て替えるのか。なぜこの部屋が必要なのか。どんな時間帯にどんな作業をするのか。社員ではない私たちがお客様の働き方を本当に理解するためには、数年出向しないと無理でしょう。だから、お客様と同じ視点で本社を見られるようなヒアリング力が必要なのです。

ユニークな提案で固定概念を取り払う
 初回提案で大切にしているのは“現実的”という固定概念を取り払うユニークな提案をすること。もちろん実現可能性は検討しますが、今の本社機能をそのままちょっと良くした建物では建替えという飛躍のチャンスを生かし切れません。ユニークな発想から現実的なプランに落とし込むことはできても、現実的な発想からユニークなプランに変えることはほぼ不可能に近いです。私たちのように全国・世界と多くの企業の面白い取り組み、空間を見ているからこそできる提案があります。

 現在、提案~ボリューム検討の段階ですが、すでにユタカ電業様らしい仕掛けがいくつかあります。これからもヒアリングを通して「らしさ」溢れる本社設計を進めていきます。

【NEWS】ジュークから最新情報のお知らせ

中小企業同友会ブランディングセミナー登壇@盛岡
 7/20アイーナにてブランディングセミナーを開催。超速体感として普段半年かけて行う軸作りワークを30分に凝縮。岩手、秋田、東京など多くの方に体感頂きました。

隈研吾設計「グランドセイコー雫石」視察@雫石・八幡平
 7/21に“19学び隊”としてグランドセイコー暖房機器メーカーのPS@八幡平の工場を見学。設計、営業、デザイナーと様々な視点で今後の業務に活かしていきます。

小学校の校章をデザインしたデザイナーによる勉強会
 7/27にHyakka代表・佐々木デザイナーを講師に迎え、デザインと勉強法について講演頂きました。プロダクトデザイナー出身ならではの細部のこだわりが刺激的でした。

【INFORMATION】

●8/22 紫波・矢巾倫理法人会|ブランディング講演@矢巾
●10/6,7 ベンチマーク視察団@尾道

▼毎月お届け!ジュークスタッフのコラムページ▼

 今回紹介する建物は岩手県雫石町の「グランドセイコースタジオ雫石」。隈研吾氏が設計した木造建築で、ブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を具現化しています。NATUREには“自然”という意味の他に“本質”という意味も込められています。グランドセイコーのものづくりに対する想いやこだわりを歴史から学び、実際の作業風景を一連の流れで体感できる空間・動線づくりがお手本のようでした。

 雫石という大自然の立地条件から外壁を木の大和張りにして大屋根をかけることで、高級感を出しつつも土地の雰囲気と調和した印象を感じます。大和張りを選択した隈氏の意図には、グランドセイコー=時計=一定の時を刻む=リズムという解釈があり、外壁材にも一定のリズムを持たせる意匠としていました。さらに、法規的に必要な排煙窓の外側に外壁材を張ることで外観を整える工夫も。

 通路の天井は間接照明に床吹き出し空調とすることで限りなく無駄を排除したデザインになっており、グランドセイコーのこだわりに負けない建物へのこだわりを感じました。
 時計=リズムという発想ができるよう、自分の解釈の幅を広げるためにもこれから様々な体験をして自分なりの言葉を追求していきたいと思います。

旅のおみや②|ウッドクリップ&ポストカード
グランドセイコー見学の際に頂いたおみや。工場見学を思い出してもらい、誰かに話したくなるようなおみやはファンづくりの工夫ですね。

今月は…塊根植物(コーデックス)!

塊根植物(コーデックス)
 アフリカや中東、中南米などに生息する多肉植物の一種。よくサボテンの一種と思われがちですが、同じ多肉植物でも実は違います。根や幹や茎の部分に水分を多く蓄えられるよう、肥大しているのが特徴です。

 今回のイチオシアイテムは姿形が魅力的な塊根植物。塊根植物はコーデックスとも呼ばれ、独特なルックスから人気が高く、愛好家も多い植物です。ぼってりむっちりしたユニークなフォルムはとても愛らしく、そこにあるだけで空間をフレンドリーにしてくれます。水やりが少なく、初心者向けで、変わった植物を探している方や個性的なものが好きな方にピッタリです。ひとつとして同じ形がないのはアートそのもの。空間だけでなく心にも彩りを与えくれる癒しアイテムです。ここ数年、大手セレクトショップでも取り扱われるなど注目を集めており、特に男性には武骨で歪な樹形が人気のようです。しっかりとポイントを抑えてお世話をすれば何十年も生きてくれます!

Vol.8 アウティングとは?

 前回ご紹介した「カミングアウト」と一緒に覚えていただきたいのが「アウティング」という言葉。カミングアウトが「LGBTQ+であることを自ら公表する」という意味で、アウティングは「他者のSOGI(性的指向・性自認)をその本人の同意なく暴露する」という意味です。大企業では2020年、中小企業では2022年に施行された通称「パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)」により、SOGIハラやアウティングの防止義務を講じることも企業の義務になりました。就業規則等の整備、社内研修、相談窓口の設置等を実施することが求められています。

Vol.8 みどりの工場づくり

 経済産業省では工場立地法の精神を踏まえ、工場緑化の取組の啓発・促進を図るため、1982年から毎年、工場緑化に顕著な功績があった工場を“緑化優良工場等表彰制度(通称「全国みどりの工場大賞」)”において表彰しています。この制度では工場の緑化に関する取組を次の視点から審査し、受賞工場を決定しています。
1. 工場敷地の緑地等の割合・増減の状況
2. 緑地等の種類や景観の状況
3. 緑地等の維持・管理に関する取組
4. 環境・緑化等に関する地域貢献などの状況
 応募条件は他にもありますが、グリーンファクトリーを検討するのであれば併せて「全国みどりの工場大賞」を目指してみませんか?脱炭素のニュースをよく目にするようになった昨今ではおすすめの賞です。

緑の工場にはRE100に準ずる脱炭素な製造環境とクリーンな経営、オープンで働きがいある職場づくりが大切です。働く人、地域、業界。みんながスマイルになる工場づくりをサポートします。詳細はこちら

 今回紹介するのはSnow Peak本社にあるレストラン”Snow Peak Eat”。店内のピッチャーやグラスはSnow Peakのキャンプ用品で揃えられており、メニューは新潟の郷土料理。レストランはキャンプと新潟の魅力を発信する場になっています。室内で注目したいのは天井から床まで開いた開口。大きく開いた窓からは山の景色がよく見え、外で食事をしているような感覚でした。“屋外で食事をすると美味しく感じられる事もキャンプの魅力”と考えるSnow Peakならではの空間づくりだと感じました。

▲Snow Peakのキャンプ用品が使用できる
▲自然あふれる景色を望める大きな開口窓

●3歳4ヶ月/最近のブーム…夜寝る前におはなしを聞くこと

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
ダイヤモンド社(著)
毎月発行 ダイヤモンド社

「ハーバード」といえば英知の塊の大学。ジュークでも会長・社長がよく読んでいる雑誌をご紹介。世界50ヵ国以上のビジネス・リーダーが愛読するマネジメント誌の日本版です。「優れたリーダー人材に貢献する」という編集方針の下、論文のような難解さを排し、読みやすい記事がたくさん掲載されています。

▶︎おすすめMOVIE

ハチミツとクローバー
2006年 日本

羽海野チカの人気コミック原作、美大生たちの青春群像劇。19大学院では自由なアウトプットを求めていますが、同じく「表現する」ことに青春を注ぐ美大生の生活はリアリティがあり。大学生っていいな…懐かしいな…友達っていいな…そんな甘酸っぱい気持ちが蘇る映画です。代表・加藤も大好きな一作。

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