1. HOME
  2. ブログ
  3. 19マガジン
  4. 19MAGAZINE#2024.9

コラム

19 Column

19マガジン

19MAGAZINE#2024.9

延300名来場!初の企画展を開催

 8/16〜20の5日間、岩手教育会館ふれあいギャラリーにて創業から6年分の事例を集めたジューク初の企画展を開催しました。初日は「企業×建築が作るまち」と題したギャラリートークを行い、5日間で延300名の方にご来場頂きました。

8/16ギャラリートーク開催

 何者かを見つめ直す機会
事例の整理を兼ねた企画展は今年の1月から開催について考え始め、内容を具体的に考え始めたのが春。会場と時期が決定し、丸6年分の事例を振り返りながら、当時や会社の特徴を見つめ直す良い機会になりました。ジュークにはブランディング・設計・建設サポートと3つの事業があり、お客様のご要望に合わせて提供メニューが異なるので、なかなか一言で会社の特徴を言い表せないのが長年の悩みでした。しかし“事例が最高の営業ツール”と言うようにジュークがお手伝した事例を見てもらうことで「何ができる人たちなのか」の解像度を上げることができると考えました。ご来場の方は「こんなことまでやっているんですね」という感想が多かったです。

設計事例・ユニフォーム・社内報など一挙公開

得意と特徴を集めました
 私たちが得意とするブランディング×設計案件を中心に、岩手県内・県外問わず事例パネルと実際にデザインしたツール類の展示を決めました。設計士・グラフィックデザイナーがそれぞれ幅広いデザインをしますが、それを一元化してお見せできたのは今回が初めて。会場では、ウェブでは表現しきれない物量を体感して頂けるようにしました。

 ブランディング過程で多くの会社がユニフォームを刷新します。私たちは建設会社出身なので、作業着はとても身近なもの。機能性はもちろん、毎日着用するのでスタッフのモチベーションが上がり、若い世代にも憧れられるユニフォームデザインをするのがジュークのこだわりです。これまでデザインしたユニフォームはトルソーに着用させて展示し、360度細かな加工デザインまで見て頂ける展示方法にしました。

 創業時より毎月19日に発行し続けている社内報のアーカイブコーナーも設置。目的に応じて年々バージョンアップしてきた軌跡と毎年テーマが変わる表紙デザインも一覧で見ることができます。自由に手に取ってご覧頂き、気に入ったものはお持ち帰り頂ける形式にしたので、こちらのコーナーも人気でした。

人通りの多い路面に特大サインを設置

岩手拠点全国対応
 岩手を拠点に全国で活動する私たちらしく、最後には全国プロジェクトマップを掲示。どこからいらしたかをマッピングする参加型コーナーのアクションマップも設置しました。遠くは北海道、滋賀、兵庫、埼玉からわざわざ当企画展を見るためだけに社長を含む4名で研修を兼ねていらして頂いた企業も。ステークホルダーの広さを改めて感じることができました。

 代表加藤がUターンなこともあり地元岩手にこんな会社があるのか!を多くの方に知ってほしいという思いもありました。ジュークがお手伝いする企業は岩手・全国の中小企業です。今後、この企画展をきっかけに岩手に帰ることを決めた方、企画展で展示した企業への就職を決めた方が出てきてくれたら嬉しいです。

来場者参加型のアクションマップ

<後援>
岩手県、公益財団法人いわて産業振興センター、岩手大学、岩手日報社、岩手日日新聞社、IBC岩手放送、めんこいテレビ、テレビ岩手、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、情報紙ゆうゆう

→企画展の開催レポートはこちらから←

 2024年8月30日に岩手県盛岡市で開催された岩手経済戦略会議2024にパネリスト登壇させて頂きました。今年のテーマは「新たな地域づくりへの挑戦」。岩手の経済を牽引する名だたる経営者の前で、人が集まるアイディアをお話ししました。

きっかけは一本の電話から

登壇のきっかけは5月。ブランディングを体感するコミュニティである当社主催の19CLUB岩手ツアー中にかかってきた一本の電話でした。全国からのゲストを迎えて企業訪問、各社の発表をしてもらっている最中のパタパタとしていた瞬間だったので、聴き慣れていない団体からのお電話に少々戸惑いつつ詳細なお話を聞く日取りを決めました。その後、過去の戦略会議について調べところ岩手県内ではよく名前を拝見するような経営者たちがパネリスト登壇している会であることを知り、驚きました。

画像

(ちょうどブランディングツアー真っ最中に登壇依頼のお電話)

 岩手の経済を担う重鎮が集まる会議において、岩手を拠点にはしているが売上の半分以上は他県からである私たちで大丈夫だろうか、など不安要素はありましたが、今回の戦略会議では、ニューカマーの経営者に登壇してほしい、という事務局から説明を受け、登壇をお受けすることにしました。ちょうど企画展も終わった後の会議。なぜ私たちが岩手に拠点を置き続けるのか、を考えていた時期でもあり偶然にも岩手での活動が重なりました。

予想外の推薦による登壇

 なぜ私なのか、を説明にいらした事務局の方に伺ったところ「誰か面白い人いない?と周りに聞いたら数人がジュークと加藤さんの名前を挙げた」とのこと。地元岩手ももちろん大事ですが、組織である以上スタッフみんなで食べていくためにもブランディングがまだ今ほど市民権を得ていない段階では、ジュークの仕事は岩手単独ではマーケットが小さく、外へ外へと拡大していたこの6年間。登壇のお話を頂いた直後は、第一部の基調講演をする方も女性だし、私が女性経営者であることが多様性的にもちょうどいいのか?と、選定理由に対して穿った考えでいたわけですが、まさかの複数名からの推薦があっただなんて正直驚きました。

画像

(8/16〜20に開催した初の企画展「コーポレートブランディングと建築展」)

 戦略会議直前の8/16〜20には、岩手教育会館で丸6年の軌跡として事例を集めた初の企画展を開催しました。創業から7年目の今、最強の営業ツールとなる事例が目に見えて溜まってきたことで、ジュークが何をしている会社なのか分かりやすくなったタイミングでもあります。いわて希望応援ファンド地域活性化支援事業助成金に採択され、企画展はそれを利用しました。創業から走り続けているわけですが、特に今年は私たちのDNAである地元岩手とのご縁が深い1年でした。改めて、ジュークは何者か。を考える1年となっています。

(登壇内容は次回)

【NEWS】ジュークの最新ニュース

企画展 8/16ギャラリートーク開催
 企画展初日、ゲスト・建築家 山内光介氏、サスティナブル都市計画家 山崎満広氏をお招きし、ギャラリートークを開催。50名の観覧者とメディアの取材が入り「もっと話を聞きたかった」との感想も頂きました。

岩手県主催定住キャンペーンに掲載
 企画展の後援を頂いた岩手県が主催する「いわておかえりサマーキャンペーン」の特設ブースに企画展のポスター・チラシを掲載頂きました。盛岡駅・いわて花巻空港とUターン客が多い場所でPRできました。

岩手経済戦略会議2024登壇@盛岡
 岩手経済同友会が主催する岩手経済戦略会議2024(8/30)に加藤がパネリストで登壇。住みやすい岩手・住みたくなる岩手に「企業参観日」を提案しました。翌日の岩手日報誌に一面で取り上げられました。

→当日のレポートはこちらから←

【INFORMATION】

●9/20-21 19CLUBブランディングツアー@下関・小倉
●10/24-25デザインスクール@岩手  11/6-7デザインスクール@東京 
●12/5 19CLUBブランディングツアー@東京

 今回紹介する建物は北海道砂川市にある「みんなの工場bySHIRO」です。コンペで選定されたアリイ イリエ アーキテクツによる設計で、弊社も推奨しているオープンファクトリーを実現しています。

地元の木材を一枚板で並べた外壁

 工場の外壁には地場の木材を一枚板で採用し、反りや剥がれも含めて自然の荒々しさと豊かさを表現しています。エントランス側のガラス張りの面にはSHIROのサインが大きく出迎え、館内に入るとシンプルな白と木材の空間が広がります。外観と館内でメリハリをつけている印象でした。

化粧品原料の天然素材を展示

 エントランスホールには天然由来の化粧品を販売しているSHIROならではの様々な素材がディスプレイされています。設計士として多目的スペースを提案することはよくありますが、そこに『どんなディスプレイをしてどのような体験をしてもらうか』という、人の体験をデザインする建築の考え方と箱を作る建築の考え方がきれいにリンクされたスペースになっていました。

一般向け商品も販売

 製造工程が見える工場、商品を販売するファクトリーショップ、自分で好きな香りを作ることができるブレンダーラボ、カフェやキッズスペースなど“体験のデザイン”ができるスポットを多く設置し、人が集まる工場を作っていると勉強になりました。
 ブレンダーラボが混んでいてできなかったので、また来たらぜひ体験してみたいと思うような名建築でした。

旅のおしえ
~窓枠の見せ方~
 ラウンジから北海道の山々や畑が眺められ、窓で鮮やかに風景を切り取っています。上下の窓枠を見えないように連窓でスッキリさせていましたが、窓の内壁をふかし窓枠を見せないようなシンプルな納まりで、こういう方法もあると勉強になりました。

 今回は東京・JR大井町駅前公衆トイレをご紹介します。

仕様別に6棟のボックスで独立した公衆トイレ

 様々なことが多様化していく世の中で、トイレの使い方も人それぞれ異なってきています。単に用を足す人もいれば、化粧直しや服を着替えるために利用する人もいたり車椅子ユーザーが利用することもあります。

 大井町駅前公衆トイレは“仕様の異なる”トイレをボックスで独立させ、6棟配置しています。性別や身体機能で分けるのではなく、すべてオールユーザートイレとして“使い方によって“トイレを選べるようにしています。例えば「Aのトイレは着替えができるよう着替え台を設置」「Bは赤ちゃん連れが利用できるようベビーベッドを設置」「Cは化粧直しができるよう洗面スペースを広く設置」するなどそれぞれの棟に特徴があります。利用者が使いたい機能で選択できるのがこのトイレの特徴です。

仕様別のピクトサイン

 仕様によって内部空間がそれぞれ異なっているのが興味深く、ピクトサインが棟別に異なっているのもおもしろかったです。6棟の中には天井の高さが一般的な高さよりもかなり高いトイレがあり、こちらも珍しく、とても新鮮でした。

一般的な天井高よりも高い棟も

 ボックス状の棟はあえて角度をつけ不均一に配置し、人通りが多い道路側に入口が来ないよう配慮しているようでした。なぜ分棟配置なのか?と疑問に思っていましたが、設計の意図を知ると納得です。
 従来のトイレにはない新しい考え方のおもしろい公衆トイレでした。

<大井町駅前公衆トイレ>
JR大井町駅の改札を出てすぐ近くにトイレがあります。たまには駅のトイレを使用せず、改札を出て大井町駅前公衆トイレを利用してみるのも良いのではないでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〒140-0014 東京都品川区大井1丁目1 大井町駅
営業時間 / 24時間営業
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら! 

 今回ご紹介するのは、盛岡駅ビルフェザンの中にあるSTARBUCKSです。私の人生の中で一番通っているスタバではないでしょうか。盛岡駅に直結しており、買い物や出張の時には必ず立ち寄ります。
 とても便利な場所にありますが、周りに雑貨屋さんやお洋服屋さんなどが隣接しているので通行人が多く、賑やかな印象です。落ち着いてゆっくりcoffeeを楽しむよりちょっとした休憩時間に寄ったり、テイクアウトが個人的にはおすすめです。

箱状に囲われた座席スペース

 レジカウンターと座席が通路を挟んで分れており、座席スペースは箱で囲われたような空間になっています。所々に柱があり、他のお客さんの視線が気にならないように工夫されていました。ダイナミックなサイズのな大テーブルもあり、迫力があります。ほとんどの椅子やテーブルの脚がブラックで統一されており、床のコンクリートと濃い木目のコントラストがとても合います。

ゆったり座れるソファ席

 全体的に解放されたオープンな空間になっており、店舗の奥まで広々とした印象を受けました。盛岡駅で飲む一杯は馴染みがあり、安心できる一杯です。

スーツケースも置きやすいハイスツール席

 悩んでいる時、仕事をしたい時、読書をしたい時、1日何回でも行ってしまいたくなる空間、そこが「MY STARBUCKS」。

<スターバックスコーヒー 盛岡フェザン店>
盛岡駅に直結しているフェザン店。お買い物ついでや休憩時間にふらっと寄りたくなります。20時まで空いているので、新幹線の待ち時間などにも便利です。
ーーーーーーーーーーーーー
〒020-0034 岩手県盛岡市盛岡駅前通1-44 フェザン本館 2FH
営業時間 / 10:00-20:00
▶︎デザイナー・赤坂のInstagramはこちら! 

Vol.33 天井クレーンの設置は労働基準監督署へ届け出が必要

 クレーンの種類や規模・耐荷重によって、費用には大きな幅があります。一般的にレールが長く、形状が複雑になるほど、そして耐荷重が大きくなるほど設置費用は高額になります。ちなみに、天井クレーンの設置にかかる期間は1~3カ月程度が目安です。
 クレーンの設置には労働基準監督署への届け出等も必要なため、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。
 吊り下げ荷重が0.5トン以上3トン未満の場合は設置前に「クレーン設置報告書」を提出します。3トン以上の場合はクレーン着工の30日前までに「クレーン設置届」を提出します。クレーンの明細書や検査証・組立図・強度計算書などの書類の添付も必要となります。工事業者が提出するケースも多いため必要書類の手配とあわせて、どちらが提出するのか事前に確認しておくと良いでしょう。

5歳5ヶ月…マジック(手品)にハマり、毎日見せてくる

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK

まちがいだらけの少子化対策
天野 馨南子(著)
2024年7月
金融財政事情研究会

岩手経済戦略会議2024の基調講演でお話し頂いた天野氏の著書。地方自治体の子育て支援対策では本当の人口減に効果なし。若い女性が地方企業ではやりがいを持って働けないので首都圏に就職。そのまま結婚、出産、定住という流れを断ち切らないと少子化は改善しない。地方企業にもできることがあると気が付く一冊。

▶︎おすすめMOVIE

PLAN75
2022年 日本・フランス・フィリピン・カタール合作
監督:早川 千絵
主演:倍賞 千恵子

舞台は75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行された日本。主人公は高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇され、プラン75の選択に至る。窓口担当の職員など登場人物たちは違和感を感じながらも、声をあげることなく物語は進む。2025年超高齢化社会※を迎える日本に迫る内容。※WHO(世界保健機関)と国連の定義に基づき、65歳以上の人口が総人口に占める割合(高齢化率)が21パーセント超の社会のこと

↓この号のダウンロードはこちらから↓

関連記事