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19MAGAZINE#2023.9

一人よりも二人がいい!バディ制度でイン&アウトプット

ジュークには19個の社内取り組みがあり、その1つが2人以上で行動する「バディ制度」です。営業、出張、セミナーなど様々な機会に2人以上で行くことを推奨しています。単純計算で交通費は2倍…しかし熱量や情報の共有は言葉やレポートだけでは難しいもの。その後の展開に大きく影響するため、ジュークはそこに投資をしています。現場立会、展示会、ショールーム巡りで東京〜名古屋〜岐阜を3日間で駆け巡った設計士・青木&日山の体験談からその効果を解説します。

2人以上で動く効果
3日間で展示会を併せて20社近くの企業とコンタクトを取り、情報収集をしてきました。その中で「2人以上で動く効果」を感じたのが、多くの情報に触れてインプットした内容をタイムリーに共有することで記憶に残りやすくなるという点です。1人で動いた場合、多くの情報を手に入れることはできますが、インプット過多でアウトプット先がないため、聞いた情報を忘れてしまうことが多いです。これをタイムリーに話せる人が近くに1人いるだけで、自分がどう感じたのか、どんな所が良くてどんな所が良くなかったのか会話をしながら、自分の頭の中を整理することができます。声に出して話すことによって気がつくことが多いように、展示されている商品を見て何をどう感じたか、お互いがお互いのアウトプット先になることで、より深い学びにつなげることができます。進行中のプロジェクトの空間に合うテイストの商品選定は本来別途時間を設けて打合せしますが、同じプロジェクトを進めている2人で行けば、現地でその打合せを完結することができます。

(今回、東京〜名古屋〜岐阜を巡った設計士・青木&日山

「イン&アウトプット」の重要性
 ジュークではインプットしてきたことを毎週月曜日のブリーフィング(社内ミーティング)でアウトプットします。出張や休日で得た情報や気づきを社内に水平展開しています。2人が同じものを見ていても、それぞれ違う視点でとらえていることが多いため、社内に共有したいポイントが違うことが多々あります。その着眼点の違いも含めて2人の違った話を聞くことで、現地に行っていないスタッフも学ぶことができます。出張で得たことを自分の中だけで完結せず、会社の学びになるようなイン&アウトプットを心がけています。

(オープンファクトリーの視察もバディ制度で)

共通認識を持てる
 バディ制度から派生して社内研修や視察もスタッフ複数人で行っています。これはインプットをより強める要素もありますが、視察先の建物の設計・空間デザイン・サイン計画・コンセプトなどを複数人で学ぶことで、お客さまへの提案時に「この間見に行ったここが良かったからあのイメージでいこう!」と、共通認識を持つことができます。イメージを相手に共有したい時に写真を使って見せながら話すことは多いですが、やはり百聞は一見にしかず。
ジュークではこの考え方を営業スタイルにも反映させています。我々の考え方をお客さまに伝えるために、自社の設計事例や人が集まるスポットなどを巡るツアーを組み、お客さまをアテンドしながら現地視察して頂きます。同じ空間に触れ、同じものを見て、同じ時間を共有することで伝わりやすく、共通認識を持ってもらうことができます。

(バディの派生形みんなで行く「全員研修」)

 コミュニケーションが研修・営業にも繋がるバディ制度。ぜひ取り入れてみてください!

ユタカ電業株式会社様の本社建て替えプロジェクトが9/7に地鎮祭を迎え、これから本工事に進んでいきます。確認申請業務を8/10に完了し、これから工事監理業務へと移っていきます。各方面に渡り、多々ご協力頂きながら、無事に確認申請を取得できました。この場を借りて御礼申し上げます。これから工事が始まっていきますが、まずは安全第一で滞りなく工事完成、お引渡しまで進められるようにサポートさせて頂きます。

工事監理業務について
 設計事務所は“デザイン性や適法性を加味して図面を作成、確認申請を取得”する印象が強いですが、それと同じくらい重要なのが工事監理業務です。設計事務所が第三者としてお客様と工事業者の間に入り、作成された図面通りに工事が滞りなく進んでいるかチェックする業務が工事監理業務です。公共工事では設計者と工事監理者を別々に選定するのが一般的ですが、民間事業者様の場合は図面を作成した設計事務所がそのまま工事監理まで行うのが一般的です。
工事監理の内容は、現場で寸法確認や建物が図面通りの高さに施工されているか、その基準が間違っていないか等のチェックです。現場に納品される前に工場で製造されている場合は、製品検査としてその工場に出向き、採寸や材質・製造状況の確認を行います。今回の工事は鋼管の杭を採用しており、柱・梁の鉄骨は工場で製造されたものが出荷されるため、製造工場で確認します。それ以外にもまだ図面で決め切れていない色や材質、納まりなど細かい内容は工事を進めながら、お客様と建設会社と一緒に決めていきます。
確認申請が下りて一段落、とはいかず、むしろこれからがスタートになります。お客様に満足頂ける「ブランディング×本社」をプロジェクトチーム一丸となってつくり上げていきます。


アナザースカイを持つー九州男児になる東北人

設計監理業務のため、設計士のスタッフに先週から北九州市小倉に駐在してもらっています。来春まで小倉を拠点に下関の現場を見ます。岩手生まれ岩手育ち。大学は山形で4年。その後また岩手で就職し、今に至る彼。東京をすっ飛ばし、海も渡り、北九州でこれから生活が始まります。岩手の会社ですが、ご縁があり下関の会社様のブランディング・本社設計をお手伝いしています。ご想像の通り、岩手から下関に出張すると時間もコストもかなりかかります。「いっそ住む?」というのはごく自然の流れでした。私を筆頭にフッ軽なメンバーしかいないので「住みたい」と言ってくれるだろうなとは思っていましたが、「むしろ自らの勉強のためにも行きたいです」と言ってくれて、とても心強かったです。

意外と国内を転々としています

 私、加藤は岩手で生まれ育ち、仙台で大学浪人時代を1年過ごし、その後京都で学生生活を4年。就職で東京・池上で1年弱を過ごし、岩手に戻りました。そこからはずっと岩手ですが、この7年は夫が東京転勤したこともあり、日本橋で7〜10日間を過ごすことも何度かありました。ここ1年は大阪に転勤。あまり大阪には行けていませんが、それでも地図を見なくても歩けるエリアができました。

ブランディング(見直し)には「きっかけ」が必要

 既存社員に対して改革、発信を怠るべきでないのは当然ではありますが…日々の仕事に追われるのは社員も経営者も一緒。なので大事なのは「きっかけ」です。周年や期代わり、代替わり、社屋建設など大きな変化をきっかけに見直しをおすすめしていますが、採用もおすすめです。先程書いたように、否応なしに初めましての人に会社のことを伝えないといけません。最低限は業務内容、給与、福利厚生。このほかに社風や目指すことなどをお伝えしないと「らしさ」になりません。が、これを言葉にしてみると案外難しく、いかにまとまっていないかを痛感することになります。

街は記憶装置

 一定期間過ごした後、各地を離れて思うのは、知っているところがあるという安心感と心地よさです。第二の故郷が各地にあると、ベタな表現ですが人生が豊かになる気がしています。何回訪れても街が変化していることにも気が付きますし、たまに住んでいた家の近くをふらっと訪れたりもします。住んでいたあの時のあれこれを思い出して、忘れちゃいけない気持ちを思い出したり、大事にしなければいけないことを再認識したりと過去に触れる記憶装置のような役割を街が果たしてくれます。

 小倉が彼にとって、第二のアナザースカイになることを祈っています。さらに成長して帰ってきて欲しいな、と切に願います。

【NEWS】ジュークの最新ニュース

9/7ユタカ電業様 地鎮祭を執り行う
山口県下関市でブランディング、本社設計をお手伝いしているユタカ電業様の地鎮祭を執り行いました。加藤、青木が参加し工事の安全を祈願しました。12月上棟、2024年6月竣工予定で現在進めています。

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設計士・青木、九州の生活がスタート
ユタカ電業様の着工にあたり、工事監理業務のため、青木が北九州市小倉に住まいを移しました。来春までの駐在を予定しています。東北以外に住む初めての経験が今後の成長につながることを期待しています!

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19CLUB新メンバー加入 ニュートン様
岩手県八幡平市でプラスチック製品を製造するニュートン様が9月よりブランディング新メンバーとして加盟。軸作りワーク、弊社の設計事例である関西工場視察などを通して「らしさ」を一緒に磨いていきます。

【INFORMATION】

●10/10,12/5 加藤セミナー「KITAKAMI O2の舞台裏」@北上(小田島組)
●10/26-27 ベンチマーク視察団@広島
●12/6 ベンチマーク視察団@東京

今回紹介する建物は福岡県北九州市にある「北九州市立美術館」。建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞を2019年に受賞した建築家・磯崎新氏の初期の代表作です。エスカレーターを昇って自動ドアをくぐると一気に空間が開け、静寂なエントランスホールに入ります。今回、現地に行って特に注目したのがこのホールの中心に据えられた2〜3階へと昇る階段のデザインです。

(シンメトリーなエントランス)

中央階段の下部は大理石の腰壁にアールをつけ、本来はデッドスペースとなる階段下を神聖な空間へと昇華しています。床と左右の壁にも大理石が使用されており、階段のほとんどが直線を用いたデザインなのに対し、視界の中央の位置にあえてアールを設けることでシャープで洗練された印象と空間に落ち着きや柔らかさを感じるようなデザインになっていました。折り返した階段は袖壁を低くしてその上に手すりを設けることで、踊り場とホールを視覚的に遮るものが少なくなり、エントランスホールとしての一体感を感じました。

(柔らかさを感じる大理石の階段)

外観は全体として直線美を追求した建物のように感じますが、部分的にアールを用いたり、丸柱や裸電球の装飾、壁面の凹凸の素材感など所々に温かみを感じられる工夫があり、来館者に愛される名建築であると感じました。

(2つの筒が突き出たような特徴的な外観)

旅のおしえ
〜高低差を利用した贅沢なアプローチ〜
エントランスにつながる1本の長い昇りエスカレーターが中央に配置。どこか荘厳な神殿に入っていくようなワクワクする動線計画でした。


今月は「おふろcafe utatane」

大浴場、カフェ、ごろ寝スペース、漫画ラウンジ、ワーキングスペースなど複合的機能を持った若年層に人気の温浴施設!

(職人手作りのサウナコタ)

(常連に根強い人気のイズネスサウナ室)

今回ご紹介するのは「おふろcafe utatane」。大浴場屋内に建つサウナコタ(フィンランド語で「サウナ小屋」)はフィンランド産パイン材を職人が一本一本組み上げた、正真正銘のログハウスです。同時に5名程度入室できるサイズのサウナコタは、ちょっとぬるいかな?と感じる室温ですが、セルフロウリュで調整が可能です。イズネスサウナ室で開催されるロウリュイベントや天然泥パック、多種多様なお風呂などこの施設が人気の理由に納得です。cafeでは豊富なサ飯メニューと、サウナにまつわるビールなども楽しむことができました。ブランディングの視点からも勉強になります。ただサウナと入浴を楽しむだけではなく施設でゆったりとした時間を過ごすことができます。それでは『ナイスサウナ!』

Vol.21 断熱と遮熱の違いとは?

倉庫や工場に施す断熱・遮熱対策を今回は4つご紹介します。
①遮熱塗装…断熱・遮熱効果のある塗料を屋根や外壁に塗装。数年おきのメンテナンス計画に組み込むことで、コストを抑えることができます。
②遮熱シート施工…遮熱効果のあるアルミ製のシートを屋根や外壁に施工。特に太陽に近く常に直射日光が当たる屋根には遮熱効果が大きいです。
③断熱材施工…断熱材を入れるにはある程度の改修工事が伴い、工場の稼働にも影響が出る可能性があります。
④窓や開口部の改修…断熱性能が高いガラスに交換し、断熱効果を高めることができます。
空調設備のある工場では断熱をセットで検討した方がよいですが、空調設備などがなければ、遮熱をメインに検討されるのがおすすめです。


(まるでアート作品のような白い箱状のトイレ)

(トイレ上部から除いていた正体は…)

今回は「十和田市現代美術館」のアート広場にあるトイレをご紹介します。
このトイレは至ってシンプルな白い箱状ですが、建物の周りにインゲス・イデーという作家が手掛けた2体の作品があることで遊び心があり、トイレも1つの作品のような佇まいでした。本当にトイレ?と感じるほど、アート作品に紛れていても違和感がありませんでした。

(大開口から空が見える男子トイレ)

このトイレの特徴は、プライバシーの確保が必要なトイレに大開口の窓があること。開口のある壁側に男子、その奥に女子というレイアウトでしたが、男女共に自然光が入るように設計されていました。男子トイレは大きなFIX窓があるため、直接自然光が入るようになっています。室内から空を見上げることができ開放的ですが、外からは中が見えないような高さにしてあり、そこでプライバシーを確保していました。女子トイレは男子トイレとの間仕切りの上部に半透明な材を使用しており、自然光が優しく入ってくるつくりで明るい印象でした。

(半透明な間仕切りのある女子トイレ)

天井が高い分、壁全面がタイルだと圧迫感がありますが、上部が半透明な素材なので柔らかい空間になっています。男女共に壁面の上部に抜けをつくり、開放感が出るよう工夫されていました。
閉鎖的なトイレから見える空は広がりを感じられて、おもしろかったです。

<十和田市現代美術館>
十和田市現代美術館は白い箱状の建物とガラスの曲線が特徴的な建築家・西沢立衛が設計した建物です。屋内だけでなく屋外の広場でも現代アートを楽しむことができます。
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青森県十和田市西二番町10-9
営業時間/9:00〜17:00(月曜休)

▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら!

●4歳5ヶ月…スーパーマリオブラザーズに絶賛ハマり中


町中華「三久飯店」@東京都祐天寺


名物のえびチャーハンがオススメ。圧倒的な量のえびは素揚げしているようで、カリッと食感はプリプリ。具材は卵とネギとシンプルでちょうどいい味わい。自分のベストオブ炒飯です!

店舗住所:東京都目黒区祐天寺2-17-11
営業時間:11:30-15:00/17:00-20:30(月・火 定休)

おすすめした人:吉浜 知輝

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK


聖☆おにいさん
中村 光(著)
2006年〜「月刊モーニングtwo」で連載中

刑事、スパイ、探偵などバディは大抵胸熱ものですがこのバディは異質!ブッダとイエスの神バディ。アニメ、ドラマにもなっている人気作品です。世紀末を無事に越えた二人が東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしているという想像を超えた設定の世界観に引き込まれます。現在20巻まで出ています。

▶︎おすすめMOVIE


メン・イン・ブラック
1997年 アメリカ
監督:バリー・ソネンフェルド
主演:トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス

バディ映画はたくさんありますが、スカッと観られる一本をご紹介。ブラックスーツにサングラスが社会現象にまでなったMIB。1997年のアメリカのSFアクションコメディ映画ですが、観たことがない世代も増えてきているのでは?トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのバディがアップテンポで痛快です。

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