19MAGAZINE#2026.2


19 DRIVING ACTIONS 2026年版を公開しました
ジュークアンリミテッドには、会社の制度やイベント、私たちが大事にしている考え方を19項目にまとめた「19 DRIVING ACTIONS」という取り組み一覧があります。この19項目は“固定されたルール”ではなく、毎年年末に見直しを行い、翌年に注力すること、一定の役割を終えた活動を手放すことなどを繰り返しながら、常にアップデートし続けています。
2026年版では、カテゴリーの優先順位を変更し、さらに新しい取り組みを2つ追加しました。今のジュークにとって何が大切で、どこに力を注ぐのかを改めて言語化した内容になっています。
社風は、会社の「性格」
人の性格が、環境や出来事、気づきの積み重ねによって形づくられるように、社風もまた会社の歴史や経験の積み重ねによって育まれます。10人いれば10通りの人生があるように、100社あれば100通りの社風があります。
ジュークでは「ブランディングとは差別化である」と考えています。その中で最も強い差別化要素は、プロダクトやサービス以前に社風そのものだと捉えています。自社の背景や歴史を丁寧に振り返り、今の自分たちは何者なのか、本来やるべきことは何か、どんな未来を目指すのか。その思考をデザインや提案へとつなげていく。それがジュークのブランディングです。
カテゴリーの順番を変更しました
2026年版で行った大きな変更のひとつが、カテゴリーの順番です。一覧の先頭に来るものは「今、特に大事にしていること」。今年はこれまで先頭だった「EVERYONE」に代わり、「WORK STYLE」を最初に配置しました。
現在のジュークは、役員を含めて9名のミニマムな組織です。全員が一つのプロジェクトに関わり、「みんな一緒に取り組む」ことができるサイズ感こそが、今のジュークらしさであり、現状最適な組織形態だと考えています。

働き方が、評価されるフェーズへ
こうした小さくクリエイティブな組織だからこそ実現できる働き方が評価され、地元岩手での働き方改革アワードでは優秀賞を受賞しました。また、働き方や多様性をテーマにした取材や登壇の機会も増えています。私たちにとっては“当たり前”だと思っていた働き方や考え方が、外から見ると刺激的であり、価値として伝わっている。その気づきもあり、WORK STYLEを最初に掲げることにしました。

新しい取り組み① AI STAFF
ジュークらしいWORKSTYLEは、2026年さらに進化します。一つ目の新しい取り組みが、IT・AIを本格的に業務へ取り入れる「AI STAFF」です。目的を「業務効率の向上」と明確に定め、IT・AIツールを“ひとりの仲間”として迎え入れ、ジュークらしさを学習させていきます。
AI STAFFによって生まれた時間と心の余白を、私たちの強みであるクリエイティブに注ぐ。組織規模は変えず、休みは増え、提案力は高まる。そんな働き方が現実味を帯びてきました。
新しい取り組み② STUDY ABROAD
もうひとつの新設が「STUDYABROAD(短期留学)」です。ジュークの提案力の源は、インプットの幅にあります。異文化や多様な価値観に触れる経験は、人生を、そして提案を豊かにします。 行き先も手配方法も、すべて自分で考える。お膳立てをしないのがジューク流。この制度を使って挑戦するU30の“猛者”が現れるのを、今から楽しみにしています。
さて、あなたの会社には「これは誇れる」と言える推しの取り組みがありますか?


サステナブルカンパニーの60周年プロジェクト
〜ラグビーのように15の力で、会社を前へ。〜
昭和41年、岩手マタイ株式会社として創立し、今年60周年を迎える北日本製袋様。岩手県紫波郡矢巾町に本社を置き、米穀事業では製菓や酒づくりなど製造の現場を支えるとともに、農業資材・製袋事業を通じて農業とともに歩みを続けてきました。
米麦用樹脂袋を原反から一貫製造できる機械を日本で唯一保有している点も、同社の大きな強みです。その設備を日常的に動かし、維持・管理していくことを目的に生まれたバッグ「COME SACK(カムサック)」は、今や人気ブランドへと成長。地元岩手のいしがきMUSIC FESTIVALやFUJI ROCK FESTIVALへのグッズ提供をはじめ、有名アーティストのライブグッズやアパレルブランドからもオーダーが相次いでいます。ジュークの出張でも大活躍で、重たい建材サンプルを入れてもびくともしない、その強度は“さすが米袋”です。
地域と未来をつなぐ、サステナブルな挑戦
サステナビリティ事業にも力を入れており、お米由来のバイオマスプラスチック「ライスレジン」を使用したゴミ袋は岩手県庁に導入。矢巾町指定ゴミ袋・レジ袋共用袋にも採用されています。いわてビジネスイノベーションアワード大賞、矢巾町サステナブルアワード入賞など、地域とともに歩む企業としても注目を集めています。
デザインスクールから動き出した60周年プロジェクト
北日本製袋様との出会いは、昨年2月開催の若手経営者等連携促進フォーラムでした。加藤がブランディングセミナーの講師として招かれ、参加者の中に北條社長(当時専務)がおり、名刺交換をきっかけに交流が生まれました。「麻袋」「整袋」という聞き慣れない言葉への興味もあり、早速翌日には工場見学に伺い、オープンファクトリー構想について意見交換を行いました。
昨年4月に社長に就任され、10月には当社主催のデザインスクールに社長を含む6名で参加。北日本製袋らしいデザインを考える中で、コーポレートカラー再設定とともに、学生時代からラグビーに親しんできた北條社長の価値観と組織の在り方が重なり、ラグビーが世界観の軸として据えられました。「15の力で、会社を前へ。」はラグビーの15人制に由来しています。全員が異なるポジションと役割を持ち、互いを信頼しながら前へ進むスポーツです。
コーポレートカラー、会社概要、制服、社屋改修などを60周年プロジェクトとして整理し、ラグビーのポジションになぞらえた会社概要が完成。今月はいよいよ、社員と家族向けの社員旅行・記念式典が開催されます。ジュークがお手伝いしたのは、考えを整理し形にする最初の一歩。スクラムを組んだ社長率いるチームの推進力で、プロジェクトは今も前へ進み続けています。



社員旅行をやってきました 1
〜トルコトランジット編〜
2025年11月24日から12月2日で、創業以来念願の社員旅行に行ってきました。行くまでの話は今までもnoteで書きましたが、実際どうだったのかを備忘録で書いていきます。
行先は紆余曲折ありましたが、なんとかデンマーク→ドイツという工程に決定。出張も仕事の一部なので、国内移動はいつも現地集合・現地解散。私も含め皆旅慣れしすぎていて、初社員旅行だというのに「ドキドキ!ワクワク!緊張します!」の高揚感が全然ない…これはこれで寂し…と思いつつ、うちの良さでもあるな。と切り替え、いつもの出張と同じ空気感のまま国際線に乗り込み、いよいよ出国。11月24日夜に羽田空港からイスタンブールに向かい、トランジットして11月25日にコペンハーゲン入りしました。
トランジットのイスタンブールは世界トップクラスの年間利用者数を誇る巨大ハブ空港。24時間営業の巨大ショッピングモールです。6時間近く時間があったので、皆思い思いに空港で過ごすことに。私はプライオリティパスを使ってみたくてラウンジを探すことに。
下調べではプライオリティパスで使える国際空港ラウンジの中では豪華で巨大というIGAラウンジ。シャワーも浴びられるそうで人気。多国籍の人の列に混じり順番待ち。ラウンジ入口では中東人らしきおじさんとセキュリティのおじさんが入れる・入れないで口論中…私は果たして無事に入れるのか…携帯にコードを表示させ想定質問に英語で回答する脳内シミュレーションをしながらおとなしくスタンバイ。しかしカウンターからは英語は全然聞こえない…スタッフはみんなトルコ語しか話さないのか!?と耳を澄ます。
さぁきた!私の番。ここは嫌だな、と並びながら見ていたキツそうな顔立ちの女性のカウンターが空く。ここか〜…と思い「Hi!」と携帯を見せる。「Hi」と返事はあるものの、え?画面をチラリと見て、読み取りの機械を持たない。両手は机の上に、隣の受付仲間と喋っている。明らかに業務ではないトーンで何か気だるそうにトルコ語で喋っている。その間30秒ほど。そして会話は一旦結論に至ったのかhahaと笑い合った後に、ピッと読み込み「enjyo」とニコリとされた。ツンデレである。ハブ空港のため早朝でもラウンジ入場待ちの列は折れ曲がってざっと40人はいる。日本ならお待たせしないよう、無駄なく入場確認をするであろうところを、マイペースに捌く。ここは日本ではない。待ったけど入れたからいいじゃない。最後笑ってくれたし。と、軽い海外洗礼を浴び、一人でいたのでオンタイムで誰にも共有できぬまま「キタキタ〜海外に来た〜」と高揚感がここにきてじわじわと湧いてきました。
無事にシャワーを浴び(排水悪く、足元プール状態)、巨大ラウンジでサラダと大量に選べる白いチーズ(何種類かあったけど全部白 違いがわからん)で軽く野菜不足を補い、PCで一仕事してからみんなを探しにターミナルをうろうろ。せっかくだからトルコっぽいものを食べようと、ケバブの米プレート(5000円くらいした…)と細長くて薄いトルコ風ピザのピデ(でかいけどこれも5000円くらいした…)を3人でシェア。
ピデは焼きたてで味も日本人に合うのでおすすめ!食べるならピデ一択です。すると、中国人のおじさま達が注文の仕方が分からず悩んでいる模様。これどうやって買ったの?と話しかけられるも英語が通じないおじさま達。そこで中国人スタッフ李が活躍。買い方を教え、あれが食べたいならあっちだ、と連れていき優男ぶりを発揮。結果、気に入られて「一緒にピデ食べようよ。奢るよ。」と誘われるも、腹パンな私たちは丁重にお断りし出国ターミナルへ。
「道を聞かれる人」「困ったときに話しかけられる人」というのは世界共有。そして優しさも世界共有。中国語は強い。トルコでもスタッフ李の人間力の高さを垣間見ました。そんなこんなで、再集合し、何してた?何食べた?何飲んだ?で盛り上がる。全部が円安&空港価格で高くて笑えます。円換算やめよ…とここで気持ちに整理を付け、一路コペンハーゲンへ。

BAUHAUS @ドイツ ワイマール
今年第一号は、社員旅行で現地に行き宿泊することができた「BAUHAUS」です。この建物は、僕のデザインに大きな影響を与え続けています。
まずは圧倒的プロポーションの外観デザインです。外観には無駄な線や要素がなく、シンプルでまとまりがあり、飽きのこないデザインになっています。これは凹凸部と面のメリハリによるものだと考えます。グレーの外壁から少しせり出した位置からカーテンウォール(以下CW)が始まることで、主となる建物と、それに取りつくグレーの建物という構図が分かりやすくなっています。さらに、グレー外壁部は単純な箱ではなく、一定間隔で窓を配置し、窓枠のガラスピッチもCWに揃えることで、メリハリがありながら分離感のない統一感のあるデザインになっています。


メリハリという点ではもう一つ工夫があります。外部CWの色と背面の柱梁の色が微妙に異なり、主役を明確にしています。グレーは影になると目立たなくなりますが、外部のサッシ枠を黒にすることでCW面を際立たせています。このグレー色もサインが入る外壁面に寄せているため、引いて見たときの違和感がありません。さらにCWを支える上下の白い外壁ラインが水平に伸びることで、グレー+黒というぼやけやすい配色にまとまりを持たせています。
外観だけでも見どころが多いこの名建築について、次月は内部も取り上げていきたいと思います。

旅のおしえ ~直線美の工夫~
校舎間をつなぐ渡り廊下の柱梁はRCで作られていますが、画像をよく見ると梁下などに白い縁取りラインが入っているように見えます。近くで見ると、縁部分に凹凸を設け、光の反射を変えることで、構造体の直線美をより際立たせる工夫が施されていました。

Home of Carlsberg @デンマーク コペンハーゲン
今回ご紹介するのは、コペンハーゲンにあるカールスバーグの工場に併設された、カールスバーグ運営の飲食店のトイレです。歴史ある工場エリアの雰囲気を残しながら、現代的に整えられた空間でした。
扉を開けてまず目を奪われたのは、真鍮色の深型シンクの手洗い器でした。日本のトイレでは浅型が主流で、深型は工場で使われる印象がありますが、この空間ではその無骨さがむしろ魅力的に感じられました。蛇口やソープディスペンサーまで真鍮色で統一されており、手洗い器がトイレ空間の主役のように感じられました。

空間全体はグレーを基調とした落ち着いたトーンですが、赤く塗られた窓がアクセントとなり、空間に表情を生み出しています。ミラーや照明は意外とシンプルなデザインで、主張しない分、素材や色の存在感が際立ちます。グレーをベースに、真鍮色と赤を組み合わせる配色は新鮮で、外国らしい色の使い方がとても勉強になりました。

また、トイレのパーテーションは既製品ではなく木で造作され、壁と同じ素材でまとめられているため、一体感と温かみがあります。その中に目を引く手洗い器が配置されていることで、空間全体がより引き立っている印象でした。普段は照明やミラーといった小物で空間をデザインすることが多いですが、手洗い器や窓そのものを軸にする空間づくりに刺激を受けました。初めて訪れたデンマークで、日本とのデザイン感覚の違いを強く実感した空間でした。

<Home of Carlsberg>
カールスバーグの歴史やビールの醸造方法について展示された博物館に加え、ビールの試飲やオリジナルグッズのショップ、レストランもある複合施設です。ビール好きの方におすすめです。
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Gamle Carlsberg Vej 11, 1799 Copenhagen, Denmark
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら!


リノベ最前線!発想を重ねる基地
「リノベる株式会社」 @東京都港区
今回は魅せる「本社」の事例です。リノベーションの最前線「リノベる」本社オフィスをご紹介します。表参道駅から徒歩5分。一歩足を踏み入れると、そこはオフィスというより「未来の住まい」の実験場でした。
コンセプトは「Crossing Field」。単なる仕事場ではなく、多様な価値観が交差する場所を目指しているそうです。ネーミングの発想も空間づくりと密接に結びついている点がとても参考になります。

【 ここがスゴイ!3つのポイント 】
①「街」のような回遊性
通路を「みち」、各スペースを「うち(家)」に見立てたユニークな構造。あえてフリーアドレスや集約型ロッカーを採用し、部署を超えて自然と会話が生まれる仕掛けが満載です。
②最新IoTを体験できるショールーム
1階には最新のスマートホームを体験できるエリアを併設。職住融合をテーマにした間取りは、これからの働き方のヒントになりそうです。
③クリエイティビティを刺激する内装
地下1階の「b1.」は、設計者や職人の知見が混ざり合う熱量の高いフロア。会議室も一つひとつ個性的で、どこに座ってもアイデアが湧いてきそうな空間でした。


「評論家よりアイデアヒーローであれ」という社風が、空間全体から伝わってきます。リノベのプロが本気で作った“遊び心満載の基地”。皆さんもぜひ一度覗いてみてください。
オープンカンパニー:リノベる株式会社 東京・表参道本社
〒107-0062 東京都港区南青山5丁目4-35 たつむら青山ビル
(東京メトロ「表参道」駅から徒歩5分)
リノベる株式会社のサイトはこちら


「マンデーブリーフィング」
@ジュークアンリミテッド株式会社(岩手)
このコラムでは、多様なワークスタイルや特色ある企業カルチャー(取り組み)を紹介していきます。「こんな考え方もあるんだ!」という発見や、自社を見つめ直すきっかけにつながれば嬉しいです。
今回は、私たちジュークアンリミテッドのカルチャーのひとつ「マンデーブリーフィング」をご紹介します。
ジュークでは毎週月曜日の朝9時から、英語でのミーティングがあります。「Good morning!」から始まり、1人ずつ週末にあったことを英語で紹介します。オフィス出社者だけでなく、各自の場所からオンラインでも参加。こんな映画を観た・◯◯へ出かけた・ゆっくり休んだ…など、過ごし方やインプットしたことを共有します。
毎週続けることで、それぞれの定番の過ごし方や好きなこと、チャレンジしていることが見えてきて、オフィスで過ごす時間だけでは分からない一面を知ることができると感じています。また、なんとなく時間が過ぎてしまいがちな休日に、少しでもインプットしようというモチベーションにもなっています。

「英語」と聞くと身構えてしまいますが、翻訳アプリも活用し、英語→日本語と自己通訳しながら進めるので、無理なく話すことができます。定期的に話す機会があることで、慣れない言語を使う恥ずかしさが減り、英語へのハードルも下がりました。
上手下手ではなく、伝える気持ちが大切!結果的に、日本語でのコミュニケーション力向上にもつながるカルチャーです。


ここに注目 〜呼び名もイングリッシュネームに!〜
ブリーフィングのときには、スタッフもイングリッシュネームで呼び合います(私は[SARA(サラ)]です)。英語を使う気分が高まるのと、よりフラットなコミュニケーションに効果アリ!と感じています。
取り組みの詳細はこちら


ユタカ電業株式会社(鉄道設備機器メーカー)@山口県下関市
2021年5月よりブランディングに取り組んでいるユタカ電業。ブランディング活動は、50周年に向けた「LET’S 50 PROJECT」にまとめられ、コーポレートカラーの刷新、スローガン「TRY&FLY」の設定、展示会初挑戦、各種ツール類の作成、化粧品事業の立ち上げ、関東支社1階の改修、本社屋の建て替えなど、実にさまざまな取り組みを進めてきました。
現在はブランディングの自走をはじめており、そしてついに今年が設立50周年!秋の周年パーティーに向けた準備も着々と進んでいます。




多様性ある働き方を紹介 岩手県主催セミナー登壇
2/4(水)・5(木)、岩手県主催「性の多様性」「アンコンシャス・バイアス」に関するセミナーに事例紹介者として登壇し、ジュークの多様性ある働き方についてお話ししました。

まめごろうファクトリー 盛岡市長と調印式
2/17(火)、岩手の銘菓・南部せんべいの巖手屋様、新工場建設の調印式が行われました。ジュークは外装・内装デザインとミュージアム企画を担当。2027年春完成予定です。お楽しみに。


●4/10(金) 中小企業の働きやすい会社づくりEXPOに出展@大阪産業創造館
●5/15(金) 19CLUB TOUR@東京「暗闇体験」
●5/21(木)・22(金) デザインスクール2026春の陣@岩手
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