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コラム

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DEO NOTE(社長ブログ)

DEO NOTE| 緩急をデザインする

先日当社の取締役でもある小田島直樹社長の小田島組経営計画発表会に参加してきました。そうです、ジュークでもブランディング・本社設計をお手伝いしているO2グループです。コロナ禍+若くITリテラシーが高い彼ららしくオンライン配信を駆使した発表会をここ数年は行なっていました。さて今年はどんなスタイルか?と楽しみにしていましたが…今年のスタイルは、コロナ前のスタイルで開催。市内のホールに全員が集まり、スーツに身を包み、統率のとれた一糸乱れぬ拍手や大きな声。ともすれば「ブランディングしてるのに昭和スタイルに逆行した」とも捉えられます。しかし、そこには深い意味がありました。

歴史を体感型にする

ブランディング、本社移転をきっかけに若さを全面に押し出したO2。土木会社らしくないフレッシュで自由な会社。というのがブランディング後の見せ方です。採用も好調ですし、地域、メディア、業界での注目度も高まっています。しかし、急激に新しい人が増えた為、今までの小田島組が歩んだ軌跡を知らない、という現象も起きています。今年、以前の方式で経営計画発表会を開催することを決めた際、新入社員から「O2らしくない」という声が上がったそうです。

そこで小田島社長が思ったこと。それは「自由を履き違えている可能性がある。ルールがあるから自由があることに気がついていないかも。」ということでした。ブランディング後のO2を見てO2を知り、惹かれた人は当然今のO2が全てです。これは至極同然。しかし会社ならば、なぜこうなったのか?を理解してもらうことも大切なことです。

ブランディングワークでも、必ず会社の歴史を遡ることをします。人間の性格と一緒です。いろんな状況を経て私はこの性格なのです。会社も同じ。社風、ルールは、なんとなくできたのではなく「歴史の積み重ね」によってできています。良いこともあれば、二度とあってはならない、という反面教師的な出来事もあります。今回のO2のように、あえて過去の方式を体感する機会を設ける「体感型のふりかえり」「アイデンティティに触れる」は「なぜこれをするのか?」が共有できていれば、とても良いアイディアだと思います。

ゲームセンターを改修した小田島組の本社 本社ではジーンズ・Tシャツのカジュアルスタイル

締めるところは締める

そしてもう一つ。深く私が共鳴したこと。それは「ビシッとできる。その上で崩しをするのはかっこいいが、やるべきことができないで自由を追い求めるのはルーズ。」ということ。ジュークも同じです。ルール・マナーなど守るべきことは当然のようにできる。その上でこのリベラルな働き方、立ち居振る舞いができるのがジュークでありたいです。

私服だし、仕事中に音楽はかけているし、働く時間と場所は自由だし、週休三日だし、面談もないし、出張ついでに遊びに行ってOKだし。これができるのは「基礎があるから」「やるべきことをきちんとやっている」からです。逆にできてない…と感じる人はこのスタイルはやってはいけませんし、ちょっとできてないんじゃない?と思うなら臆せず言い合わないといけない。自由とルーズは紙一重。ルーズの闇に落ちないよう心がけましょう。できていないことは気がついてないからできていない。かくゆう私もできてないことがきっとあります。教えてください。

大人は教えてもらえない

「できていないこと」を教えてもらえる。大人対大人では実はあまりありません。言われないけど「あ〜あ…」と思われる。特にも冠婚葬祭ではこの手のことが起きがちです。礼節に気づくきっかけが案外ありません。私は母が華とお茶をしていたので、礼節には厳しめに育ちました。今思うとすごくありがたいです。

ジュークになってから、私がありがとう!と思ったことを一つ共有します。信幸プロテック様の本社建設で私は社長として初めて地鎮祭に出ました。ジュークらしさを失わずに、でも失礼に当たらないように。自分なりに考えて身なりを整えました。そして会場で会長に言われた一言。「地鎮祭では靴は黒だよ。神事では黒。」家を出る時に玄関で悩んだんです。黒か茶色か…悩んだ末、お気に入りの方を選んでしまいました。く…茶色…!そういえば前職で地鎮祭に参加したことがなかったことが今になって悔やまれます。

懐かしい2020年の地鎮祭

17年間建設会社の経営者をしていた会長の言うことは正しい。ここでは直感的に感じました。私が同じような場面で恥をかかないように教えてくれたんだと思います。こういった「言ってくれる」のはとてもありがたいことです。先日の滋賀県での工場着工の地鎮祭では当然黒い靴を選びました。みんなお揃いのトップファクトリー作業着で、という話もありましたが刈初めの儀をする私はやっぱりスーツがよろしいだろう、と判断しスーツにしました。結果、写真に残る私はダークスーツになってしまいましたが、これでよかったんだと思います。

ジュークは既存のルールをぶっ壊したい!という過激派ではありません。未来に向かうにあたり、時代に合わないルールをアップデートしましょう、というスタイルです。そして、こんなのもあるんですよ、とお客様に知ってもらうためにもジュークでは新しい働き方を実践しています。これが当たり前、と思わないでください。やるべきことを当たり前にできているからこそ、古いことを理解しているからこその「新しい働き方」「ジュークらしさ」なのです。

次回は、私が考える「ジュークでは当たり前」を幾つかあげます。

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