インタビュー ブランディングストーリー|シンコーメタリコン【スタッフ編】 2023.10.22 2023.12.21 株式会社シンコーメタリコン|滋賀県湖南市技術部 近藤元幸 内容:人が集まる工場づくり トップファクトリープロジェクト期間:2018年10月〜2023年5月 新工場建設は社内ではどのように伝わっていましたか? 当時私は現場で、工場建設のために土地を購入した、というのは知っていました。建つらしいとは聞いていたのですがいつ頃建つのかな?という感じでした。あれよあれよと10年近く経っていました。そろそろ、という話の中でトップファクトリーさんに出会い、工事費の見積もりが出だして「お。いよいよ本当に建つのだな」という感じでした。 建設プロジェクトメンバーに立候補した理由 近藤:現場出身なので、現場が使いやすい工場を作りたい、と思っていました。今後働き手が減っていく中で現場の人が負担なく仕事ができるようにするには?となると、現場を知っている私がやりたいな、と。当時のプロジェクトリーダーからも現場のことは頼むね、と言われていたのでそのまま建設プロジェクトにも関わるようになりました。加藤:事務所棟はデザイン性が盛り込みやすいので打ち合わせが比較的盛り上がります。一方工場の方は実務的な話が多いので、現場の方が意見を出して頂かないと良い工場はできませんね。近藤:事務所に普段いる人、営業の意見は落とし込みやすいですが、現場の人は言葉での表現が苦手なので。現場の話をまとめて、通訳して思いを橋渡ししたいと思いました。現場主体の工場を作らせてほしいな、と思って。 建設プロジェクト内で印象に残っていること 近藤:ブース作りのヒアリングです。各自現場仕事があるので、まとまってみんなで話をする時間は取れません。なので、個別に時間を作ってもらい、現場のメンバーと丁寧に話をしました。どういったブースがいいのか?どう使いたいのか?など。時間と手間はかかりましたが、有意義な時間で苦には思わなかったですね。私も工場建設は初めてなので、何が正解かわからない中である程度答えを思い描いては形にして崩して、の繰り返しでした。意見を全部入れたら当然予算も膨らんでいくので、要望と予算のバランスも気にしながら進めました。加藤:現場出身の近藤さんだからこそ、現場の気持ちも分かるし、共通言語があるでしょうから皆さん協力的に時間を作ってくれたのでしょうね。近藤さん的に新工場のこだわり部分はありますか。 近藤:バックヤードです。社長に提案した時も「いるか?」と言われましたし、当時は現場サイドもあまりピンときていなかったようです。なので、本当に私のこだわり、という箇所です。前職も製造業にいましたが「機械・人間・作業場所というのは分けるべきだ」と前職時代から思っていました。メンテナンスなどの作業をする時は、製造の現場と分けないとごちゃごちゃしてしまいます。見た目にも悪いし、危険だし。だから作業をする場所は分けたくてバックヤードを提案しました。加藤:実用的ですし、工場見学が多い御社ではいつでも整理整頓された場内がお見せできるので、バックヤードを設けたのはとても御社らしいアイディアですね。 新工場で働いてみてどうですか? 近藤:以前の工場では、まずこれを動かして場所を作る、ということから始まっていました。出荷待ちがここで、とパズルのように計画してやっていたので、広くなった分作業効率が格段にアップしています。今までよりも業務効率がアップ、納期短縮に繋がっている感じです。まだまだ改善活動中ですが、ロスが改善されている感覚があり、稼働しながらブラッシュアップしてほしいです。加藤:新工場お披露目パーティーの際に沢山のお客様に見て頂いたと思いますが、どんな反応がありましたか?近藤:大きな溶射ブースができたので、工場を実際に見た方から「これもお願いできる?」と新しいお仕事のお引き合いも頂いています。今まではお断りしていた大型のものが溶射できるようになりました。また、営業がプレスリリースを出してくれていますので新規の取引先もこれから増えると思います。 お披露目パーティーはいかがでしたか? 加藤:社員の皆様総出で5月の新工場お披露目パーティーに携わって頂きましたが、パーティーを経験して社内に変化はありましたか?近藤:計画中、建設中はプロジェクトに携わっている人と携わっていない人の温度差は正直ありました。携わりが薄い人からするとなんかやっている、なんか建っていっているな、という雰囲気ではありました。あのパーティーは建設プロジェクトに携わっていなかった人のスイッチが入った良い節目になったと思います。準備期間も通して、これが私たちの工場だ、というのが実感できたのだと思います。新工場に引っ張られて、現工場の使い方もどんどん改善して、より良い働き場所にしていければと思います。 インタビュー:2023年 インタビュアー:加藤瑞紀 いつも穏やかな近藤さんの新工場にかけた熱量を感じることができました。現場を知っているからこそ、機能・想い・人を繋ぐ立ち回りができたことがキーマンたる所以。まさに工場建設の功労者でした。また、お施主様にとってスタートとなるお披露目パーティーが社内で良い効果をもたらしたことを実際に聞けて大変嬉しかったです。 新工場建設に取り組んだ社長にも聞いてみました。(2023年インタビュー)>シンコーメタリコンインタビュー【社長編】はこちらから ブランディングワークマガジンを読む インタビューシンコーメタリコン ブランディングストーリー|五日市塗装工業/社長 ブランディングストーリー|シンコーメタリコン【社長編...