1. HOME
  2. ブログ
  3. 19マガジン
  4. 19MAGAZINE#2022.11

コラム

19 Column

19マガジン

19MAGAZINE#2022.11

 

新入社員研修 ルーキー大学@北海道

新人研修 ルーキー大学
 ルーキー大学とは中小企業の入社3年目までの新人(ルーキー)を対象とした月1回/年の社外研修です。新入社員の私も今年4月から参加しています。毎回、社会人としての立ち居振る舞いやノウハウなどを学びながら頭1つ抜けた社会人を目指しています。参加メンバーは業種も出身もバラバラ。そのため普段の業務では得られない気づきも多く、様々な経験や価値観に触れることができます。

▲レクチャーを受けている様子

ホースコーチングで磨くリーダーシップとキャリア
 第7回目の開催場所は北海道札幌市ピリカの丘牧場。普段はオンライン中心の研修ですが、この日は研修生が全国から集まり、ホースコーチングを通してリーダーシップを学びました。馬は犬のようにすぐには懐きません。繊細で相手の心の奥底を見つめる能力に優れていて、相手に同調するミラーリングという特性をもつ動物です。自分の考えていることが馬に伝わります。この特性を生かし、馬との接し方を観察していくと普段のリーダーシップの取り方や課題が見えてきます。

▲馬と一緒に歩くプログラム

リーダーシップはひとつじゃない
 最初に行ったのは“3頭の馬の中でリーダーは誰なのか?”考えるワークと1人で馬をリードし一緒に歩くプログラム。各々が考えるリーダー像や普段のリーダーシップの取り方の違いから、リーダーだと思う馬の選び方も馬に対しての歩み寄り方もそれぞれ違いました。馬社会には固定したヒエラルキーはなく、色々なリーダーがいるそう。通常時・逃げる時・食事時など場面によってリーダーが変わります。この研修での一番の学びはリーダーシップの取り方はひとつじゃないということでした。状況や相手によって柔軟に対応することが大切だと感じました。

▲研修生の皆さんと集合写真

自ら答えを探すことが大事
 この研修はインフォーマルラーニング方式で基本的に自由です。正解はありません。一方的に教えてもらうよりも、自主的に考えるからこそ得られることが多かったなと感じます。良いきっかけを頂きました。

トライ&エラー
 研修前は「馬をコーチングして何を得られるのか?」と理解がなかったのが本音です。でもやってみると得られることは多かったです。私は馬に対してのリーダーシップがうまくいきませんでした。そのため、うまくいっている人を観察し、何がいけなかったのか考えた結果、上達しました。失敗してもそこから学び、自身で模索することが大事だと実感しました。はじめは何でも躊躇してしまいがちですが、今回の研修のように始めなければ何も変わらないのが現実。改めて、挑戦する動力とその後に修正する力が大切だと感じました。

入社半年を振り返って
 入社して半年が過ぎ、前より時間の流れの速さを痛感しています。時間は有限。そう思うとやはり社会人とはいえ、やってみたいことや興味のあることは見逃さずに1つずつ挑戦したいと改めて感じます。半年前の目標は“時間の使い方が上手な社会人になる”でしたが、時間をコントロールするには想定力が重要だということをこの半年で感じました。その場だけではなく、先を見越して考えられる想定力を磨いていきたいと思います。

 

インハウスデザイナーの心がけ

前回はインハウスデザイナーはデザイン力よりコミュ力である、という記事を書きました。今回はもう少し詳しく、私自身の経験から考えるインハウスデザイナーの心がけについて書こうと思います。

どの企業でもお預かりしたインハウスデザイナー最初の1人にお伝えしていることの大半は
・コミュケーション
・デザインを説明できる文章力
・数値化
の3つです

 

コミュニケーション

インハウスデザイナーは特にも経営者の思想や会社の方向性を理解していないと会社のツールはデザインできません。言われた通り作るのならインハウスの意味がありません。企業にとって芯をくったデザインをし、そのデザインの意図を伝えたり、会話のキャッチボールをしてブラッシュアップするには「集める・聞く・伝える」が大事です。

 

デザインを説明できる文章力

 デザイン・設計に必要なのは言葉です。アートとは違うので「なぜそうなのか?」を語る必要があります。新入社員であろうともデザイナーならば自身が施したデザインの意図を語れなければいけません。なんとなくはNGです。だからロジカルに考えを構築し、本を読んで豊かな表現を身につけ、知見を広げるための幅広いインプットは欠かせません。また、コピーライターという専門職がいるようにデザインと文章を書く人は本来は分業ですが中小企業ではマルチタスクでないといけません。1人でデザイン+文章を完結しないと効率が悪いです。なので文章力はインハウスデザイナーにはめちゃくちゃ大切です。デザイナー、設計士の書く本を読むのがおすすめ。表現が勉強になります。

数値化

デザインは主観によって評価が変わります。赤が好きな人もいれば青が好きな人もいます。スッキリしたのが好きな人がいればクラフト感があるものが好きな人も。なのでまずはこのデザインの正当性を語り伝えるスキルが必要です。加えて組織の中ではデザインの役割や効果を数値化して社内にフィードバックした方がいいです。組織の共通言語は数字です。売上、集客数、採用人数、離職率、視察数、ホームページのPV、SNSフォロワー数などいくらでもデザインと連動できそうな数字はあります。各社の課題によって数値を指標にするのはおすすめです。



こんな話をしながら社内報や営業資料、セミナーのパワポ作りなど持参してもらった課題を通してOJTしています。私は、デザインは情報整理術だと思っています。デザインする上でまず大切なのは情報をいかに集めることができるか。そして理解できるか。会社のこと、社長のことを理解するには当然時間がかかります。新入社員にとっては大変かもしれませんが、そのつもりで毎日を過ごせばアンテナは磨かれます。分からないことは分かるまで聞きまくれる素直さは逆に新人さんだから成せる技。納得するまで、デザインできるまで情報を集めて咀嚼する姿勢が最初の1人には大切なことだと思います。

プロジェクト背景
 2019年に台湾で工場見学ツアーを企画しました。シンコーメタリコン様にもご参加頂き、一緒にたくさんのヒントを得ました。帰国後、プラン提案をさせて頂き、すぐに設計と建設プロジェクトをスタートしました。

補助金交付で再始動
 補助金交付のタイミングに合わせ、今年から「未来にツナグNEXT50」プロジェクトを再始動しました。その1つ目として工場の新築を進めています。来年1月に竣工予定で、その後には4階建ての事務所を建設予定です。

工場のカラーリングを決める
 台湾ツアーでは様々な工場や企業を一緒に見学してきました。その中で得るアイデアも多く、もれなく新工場も面白い建物にしよう!と熱を入れて一緒に考えてきました。特にこだわったのは配色です。当初は社長様のご希望でフランス特有の配色を用いる予定でした。フランス絵画やお菓子のマカロンのような柔らかな配色です。何度もデザイン案を作成し、ご提案して見るも…「らしさ」が見えてこず。そこで、工場の特性や機能に立ち返り、これまでとは真逆の明度の差が激しい2色パターンをいくつか提案いたしました。その中で「工場=安全第一」が伝わり、さらに工場のインダストリアルなかっこよさも伝わるようなイエロー&ブラックの配色に決定しました。

サインデザインもお手伝い
 新工場にはミーティングルームや検査室などいくつか部屋があります。その正面に大きく目立つサインを施しました。こちらもイエロー&ブラックで統一しています。部屋のサイン施工はこれからですが、既に仕上がってきたクレーン看板はとてもかっこよく仕上がりました。この配色に決めて良かった!と非常に嬉しくなりました。

【NEWS】ジュークから最新情報のお知らせ

矢島木材乾燥様 倉庫完成@秋田
 秋田県由利本荘市でフローリングの製造・販売を行う矢島木材乾燥様の倉庫が11月に完成、お引き渡しました。工場建設ブランド「トップファクトリー」初の竣工事例となります。

news2

1ヵ月インターンインタビュー公開
 今年7月に建設会社まつもとコーポレーション様(岡山)から新入社員をインターンとしてお預かりしました。岡山を離れ、岩手で1ヶ月生活し働いた感想をジュークサイトに公開しました。

店舗グリーンコーディネート事例@盛岡バスセンター
 盛岡バスセンター内飲食店「場周辛麺(ばすからめん)」さんのグリーンコーディネートをお手伝い。お店にファンが増え、繁盛するよう、縁起の良い植物をセレクトしてまとめました。

【INFORMATION】

●12/28仕事納め
●12/29〜1/3年末年始休暇
●2023/1/16令和4年度いわて女性の活躍応援セミナー(加藤瑞紀登壇)

▼毎月お届け!ジュークスタッフのコラムページ▼

 今回紹介する建物は岩手県大船渡市にある「リアスホール」。東京都市大学の新居千秋教授が設計し、2008年に竣工した文化複合施設です。JIA日本建築大賞、AACA賞、グッドデザイン賞など名だたる賞を獲得していますが、僕の地元・岩手にも関わらず、今までその存在を知りませんでした。

 建物を見て圧倒されたのは久々です。この立体造形が人の手によって設計されたという事実に尊敬と若干の恐怖を感じました。岩手県の三陸海岸はリアス式海岸が有名で、波で削られた岩壁や入り組んだ入江から自然の力強さを感じますが、そのパワーをこの外観からも強く感じられます。

 階段も洞窟をイメージしたような、片側うす暗めの照明と荒削りな雰囲気の壁面。先が見えない緩やかなカーブを描いているため下りながら探検家のようなワクワクした気分になりました。廊下の天井はメッシュ生地の裏面に綿を敷き、その上から間接照明を当てることでシンプルな作りでも上品な雰囲気を演出しています。コンクリート壁面だけだと反響音がひどいため、吸音性能も意図されていると思います

 ただただ圧倒された名建築でした。今回はホールの中まで入れなかったのですが、また機会を見て内部まで入ってみたいと思います。

旅のおみや⑤|かもめの玉子
岩手県のお土産といえばかもめの玉子。大船渡の工場で作られていて直営ショップでは限定品も買えます。大船渡に行く際はぜひ!

今月は…フラワーベース

フラワーベース
 3Dプリンターで作られたフラワーベース。内側には取り外しができるガラス製のシリンダーが入っている。

 今回は季節折々のお花を楽しめるフラワーベースをご紹介します。3Dプリントの無限の可能性と最新技術を融合させた「SHEYN」のフラワーベースはドラマティックなフォルムが特徴的。精巧で繊細なテクスチャや曲線についつい目を奪われてしまいます。お花を美しく見せるようにデザインされているフラワーベースは同じ花でも違った趣になります。「SHEYN」のフラワーベースはただ置いておくだけでもアクセントとしてお部屋に表情を与えてくれます。寒くなり彩りが減る季節だからこそ、お部屋のお花や植物が引き立ちます!

SHEYN…2016年に立ち上げられたオーストリア・ウィーンを拠点とするデザインスタジオ。建築物を連想させる個性的でミニマルなインテリアオブジェで知られている。

Vol.11 性別は一生変えられない?

 私たちは生まれた時に性器や染色体によって、性別を割り当てられます。しかし成長する過程で、その性別に違和感を抱く方もいます。場合によっては性別変更を検討する方も。2003年に成立した性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律、通称「性同一性障害者特例法」が日本にはあります。(2004年7月16日から施行)18歳以上であることや現在婚姻をしていないことなど、5つの要件を満たせば戸籍上の性別の変更が可能です。中には厳しい要件もあり、緩和を求める声もあります。

Vol.11 工場建設のための土地探し③

 農業用地に工場を建設することは可能なのでしょうか?
 農業は国を支える大切な産業のため“農地”は農地法などの法律で税金の特例や農業以外に使用できない、自由に売却できないといった保護や規制がされています。
 農地を農業以外に使用するためには、都道府県知事や農林水産大臣から「農地転用(通称:農転)」の許可を得なくてはなりません。倉庫や工場の建設も例外ではありません。さらに、農地転用は必ず許可されるとは限りません。
 市街地の農地など生産性の低い農地は許可される可能性がありますが、農業公共投資対象の農地や生産性の高い農地は原則不許可となっています。
 しかし、近年は活用されていない農地の増加などを受け、原則不許可の区域でも例外的に農地転用を許可されるケースもあります。
 農地を工場建設候補地として購入を検討する際は、購入申込書あるいは契約書に「農地転用許可取得」を条件に、特約に入れることをおすすめします。
 詳しくは農林水産省のサイト『農業振興地域制度』をご覧になってください。

  今回紹介するのは北海道にあるスープカレー店「トムトムキキル」。アイヌ語でホタル(光る、光る、虫)という意味です。コーポレートカラーのイエローでまとめられた店内ではグッズが販売され、ユーモアのあるポップやメニュー、ディスプレイが並んでいます。スープカレーは1日99食限定!トムトムキキルは4人のお子さんを持つ夫婦で経営されているため、“100食目は愛する家族のために”という想いから数量限定にしているそう。心が温まるストーリーです。訪れる際は売り切れる前にぜひお早めに。

▲トムトムキキルの入口暖簾

▲イエローで彩られた店内

●3歳7ヶ月/最近のブーム…家のクリスマスツリーを眺めること

\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/

▶︎おすすめBOOK

明け方の若者たち
カツセ マサヒコ(著) 
2020年 幻冬舎

ルーキー大学の参加者はほとんどが20代。そこで今回は20代の大学生が社会人になっていくまでの“人生のマジックアワー”を描いた小説をご紹介します。明大前で開かれた退屈な飲み会で<彼女>に出会ったことからストーリーは始まります。本作を実写化した映画では主人公を北村匠海、彼女役を黒島結菜が演じています。

▶︎おすすめMOVIE

チャーリーとチョコレート工場
2005年 アメリカ
監督:ティム・バートン

子どもの夢とブラックユーモアを交えて描いたファンタジー映画の本作。画面からチョコレートの甘い香りが伝わってくるような濃厚な世界観に溢れています。ウィリー・ウォンカのチョコレート工場はまさに究極のオープンファクトリー!五感で楽しめる工場のアイデアは自分も体験したくなるものばかりです。

 

↓この号のダウンロードはコチラ↓

 

関連記事