19MAGAZINE#2022.10
ベンチマーク視察団ツアー@広島・尾道
企業と街から学ぶブランディングツアー
10/6,7と広島・尾道でベンチマーク視察団ツアーを開催しました。日々ブランディングに取り組んでいる19CLUBメンバーを対象に、企業や街からブランディングを学ぶ企画です。同時に参加者同士の交流から自社の強みを再発見し、ブランディング推進のお悩み解決にも繋げてもらいます。ブランディングは会議室、会社に閉じこもっていては成り立ちません。強みが見つかったらあとはどんどん外に出て伝え、相手からも刺激を受けブラッシュアップするものです。クラブメンバー同士で話す機会をたっぷり持つことでブランディングの精度を上げることもこのツアーの目的です。
▲ブランディング体験を講演してくれた新谷社長
竣工以来、初の視察受け入れ
ツアー1ヶ所目の訪問先はジュークでブランディング+オフィス改修をさせて頂いたメッキ業「新和金属株式会社」さん。(@広島)新谷社長によるブランディング講座と本社&隣接する工場を見学した後は、会社見学をもっと魅力的にするアイデア出しのワークを行いました。コロナ禍での施設オープンだったため、大々的な集客・周知が叶わなかったそうです。今回の視察受け入れでは、ブランディング意識が高いメンバー達に紹介できて感慨もひとしおでした。
▲ツアー恒例の自社&地元を語れるお土産タイム
人が集まる街からヒントをゲットしよう
新和金属さんを後にし、次なるインプットの街、尾道に移動。しまなみ海道を目当てとしたサイクリング客、坂や小道、お寺、レトロな街並みを求め日本人、外国人問わず人気の観光地です。ここでは近年の集客スポットである複合リノベ施設「ONOMICHI U2」を拠点に街歩き。デザイン性が高い「U2」ではサイン計画やホテルの備品など細かなこだわりを体感。翌日も昭和30年代のアパートをリノベーションした「LOG」や街ブラをしてサインやデザインをインプット。最後は因島に移動し、「HAKKOパーク」で見学オペレーションや演出を学びました。
▲ONOMICHI U2の扉前で“U2ポーズ”で全力撮影
社長不在だからこそ会社代表の立ち居振舞いを
今回の参加企業には共通した特徴があります。それは社長は参加せず、皆20代のブランドリーダー・サブリーダーが参加したこと。中には新入社員もいました。若いメンバーだけではありましたが、ブランディングワークをジュークと行っているので各社ともに自社の強みは理解済み。会社概要やオリジナルグッズもしっかり持参し、社長不在でも社長を相手にしっかりと会社紹介をしていました。中小企業ではブランディングチームは広報を兼ねます。会社のことを理解し対外的に話すことを求められますし、質問にも的確に答えていかないといけません。社長や上司に同行するとその役目は回ってくることはありませんが、上が不在時は喋るチャンスです。何事もやってみないと成長しません。成功体験、失敗体験を積み重ね、成長と自信に繋げてもらう非常に良い機会となりました。
社会人デザインインターン受け入れ中
今年6月末から7月にかけて約1ヶ月、社会人インターンとして岡山県の建設会社から新入社員をお預かりしました。先日、預かった彼女を知っているメンバー達から「私も1ヶ月行きたい!SNSを見ていて羨ましかった」と感想をもらいました。以前からインハウスデザイナー最初の1人育成はお手伝いしており、新潟、埼玉、岩手の企業の最初の1人を数日〜1週間弊社でお預かり&私に同行&課題の伴走、添削をし、今では皆立派に会社初のデザイナーとして活躍しています。
8割コミュニケーション
私がこういった社内初のデザイナー候補をお預かりして教えているのはグラフィックデザインのコツは2割程度。ソフトの使い方はほぼ教えません。それはパソコン教室で習った方が早いですし、各社で責任を持ってまずはデザインをするための環境は整えてもらいます。私が教えている8割は「デザインを生業とするため&デザインも大事な仕事であることを社内に根付かせるための社内コミュニケーション」です。
なぜそれをメインで教えているかというと、私自身がそれで苦労したからです。前職13年かけてようやく一地方建設会社にデザインが価値あるものだ、企業にとって武器となる、ということを根付かせられたと思います。今になって「最初の1人の面倒を見てほしい」というオーダーを頂けているのはそれを根付かせられた証拠かと思っています。
最初の1人は歌って踊れるデザイナーに
デザイナーとして組織の中で歩み出す子にはデザインスキルよりも組織で初の人材としてどう立ち位振る舞うか、そのためには何を学ばないといけないよ、といったことお伝えしています。考え方は色々ですが、私は中小企業のインハウスデザイナー1人目は歌って踊れるマルチタスク人材であるべきだと思います。ぶっちゃけ「デザインスキル<コミュ力」です。
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プロジェクト背景
東洋商事様は「ひとり一人のココロオドル源であり続ける」をミッションに、アミューズメント事業、宿泊事業、保育園事業の3つの事業を展開されている企業です。2020年にはホワイト企業認定(PLATINUM)も受賞され、文字通り「ココロオドル」を体現。社長様を始め、スタッフの皆様もオリジナリティに溢れたパワフルな企業です。
岩手-広島は1,000km以上も離れた場所に位置しています。このような形でご縁を頂けた背景には、以前リノベーションのお手伝いをさせてさせて頂いた新和金属様(広島)からのご紹介があります。ご縁をつなげて頂いた企業様にも改修のご依頼をくださった東洋商事の長谷川社長にも感謝の気持ちでいっぱいです。今回も気合十分でオフィス改修プロジェクトを進行しています。
フレキシブルに複数事業を展開
東洋商事様の本社は、市内でも中心部へのアクセスと生活の利便性の高い舟入エリアに位置しており、7階建ての自社ビルを所有しています。1Fの保育園施設、2Fの本社オフィス、3〜7Fの宿泊施設と複数の事業を展開されています。宿泊施設は民泊仲介会社のAirbnb(エアビーアンドビー)でトップクラスの評価「スーパーホスト」を獲得しており、主軸事業にとどまらずフレキブルにご活躍されています。
ジュークでお手伝いすること
今回のプロジェクトでは本社ビルに隣接するビル内のフロアに以下の2つの要素を盛り込みます。①手狭になった自社ビルオフィスフロアの拡張②新規事業を生み出す「未来企画部」が活動する拠点作り。
ジュークのミッションは「企業の軸づくり」。すでに、ブランディングができている東洋商事様ですが、プロジェクトチームの皆様と加藤と柿澤の3人4脚でブランディングをさらに深め、空間デザインに落とし込む作業を一体で進めています。
より一層プランニングに熱が入るプロジェクト
今回は物件の事情もあり、かなりハイスピードでプロジェクトを進めています。だからこそコミュニケーションの密度を濃く深く、ワクワクした気持ちで打合せを進められるように尽力しています。プロジェクトチームのスタッフからは「オフィスオープンが楽しみです!」と嬉しいお言葉も頂き、ますますプロジェクトに熱が入ります!
【NEWS】ジュークから最新情報のお知らせ
建設コストダウンサービス「見積Dr」.スタート
予算に合わない、建設会社との交渉が難しい…といったお悩みに寄り添う工場・事務所のコスト削減サービスをスタート。専門スタッフがコストダウン打開策をご提案!
GREAT BURGER 10/4オープン@盛岡バスセンター
設計・サイン・ユニフォーム・販促ツールをお手伝いした「GREAT BURGER」が盛岡バスセンターのオープンと当時に開店。初日は売切れとなる程の大盛況でした!
ベンチマーク視察団(今冬開催)@埼玉下見
ブランディングスポットを19CLUB会員と巡るベンチマーク視察団。次なる視察先である埼玉を視察。サウナ+グランピングを中心に1泊2日のコースを組む予定です。
【INFORMATION】
●2022/11/9令和4年度いわて女性の活躍応援セミナー(小田島直樹登壇)
●2023/1/16令和4年度いわて女性の活躍応援セミナー(加藤瑞紀登壇)
▼毎月お届け!ジュークスタッフのコラムページ▼
今回紹介する建物は大阪府大阪市にある「こども本の森 中之島」。2020年7月に開館した図書館で、建築家の安藤忠雄氏が自ら設計、自費で建築、市へ寄贈しました。
重厚感と軽さの相対する2つの要素を盛り込んだ建物だなと感じました。外観から見てわかる通り、屋根庇の厚みがとても薄いのが特徴的です。コンクリート造は重くて堅い=重厚感を感じやすいのですが、所々の薄さや空間の抜け方、面の広さなどで軽さを感じられました。
建物全体としては、手すりのピッチの細かさや材の薄さにも軽さを感じました。「おそらく意図したのだろう」というポイントが、窓サッシの上部にある小さな下がり天井です。隣の本棚のラインに沿っています。本棚を施工するにあたり、天井と一番上の天板の間に少し隙間をつくっています。その隙間はもしかしたら本棚のフチをよりスッキリと見せるための工夫かもしれません。そこまでは本棚の工夫として理解できますが、あえて天井にも部分的に下がり壁を設けたのは、天井付近の本棚から窓サッシへの連続性を持たせるためなのだと思いました。
外観で存在感を見せつつも、細部まで設計し尽されているこだわりに、思わず苦笑いしてしまうほどの名建築でした。
旅のおみや④|& OKOSHI
大阪の伝統的お菓子“おこし”。日本の和を感じさせるようなモダンな柄+新しさを感じるパッケージングに思わずジャケ買いしました!
今月は…ルーム(壁掛け)フック
GYM HOOK(ジムフック)
ジムから着想を得てデザインされた壁掛けフック。機能的&遊び心満載。好きな場所に設置することが可能。
今回のイチオシ!インテリアアイテムはHAY(ヘイ)の「GYM HOOK(ジムフック)」。『丸い輪っか』にパッと見、どう使えば良いのか悩みますがタオルを筆頭になんでも引っ掛けることができるルームフックです。ウォッシュルームのタオルや衣服を掛けるフックとしての実用性はもちろん、インテリアとしてのデザイン性も高く、人気のアイテムです。壁面を飾るオブジェのようなデザインで、カラフルな色から天然木の色までどんなお部屋にも適したカラー展開。有害物質を含まず、EUエコラベル要件をすべて満たした自然環境に優しい塗料を採用しているので、小さなお子さまがいるご家庭でも安心。おススメは、複数個ランダム付け。日常をポップに楽しませてくれるアイテムです
HAY(ヘイ)…Rolf Hayが2002年デンマークで設立したインテリアプロダクトブランド。50〜60年代のデンマーク家具を意識した北欧らしいデザインを大切にしている。
Vol.10 同性婚ができるのは世界で何ヶ国?
世界で最初に同性婚を実現した国はどこでしょう?それはオランダです。厳密には「登録パートナーシップ法」を1989年に導入したデンマークが世界初と言えるかもしれません。しかし同性婚としては2001年のオランダがトップバッターです。それから現在(2022年10月)までに33ヶ国で、同性婚および登録パートナーシップなど、同性カップルの権利を保障する制度が導入されています。ちなみに先進7ヶ国であるG7のうち、同性婚を認めていないのは日本だけ。早期の実現が期待されます。
Vol.10 工場建設のための土地探し②
先月号に続き、今月は事業用地の取得に必要な予算について解説します。
予算と価格は、重要な条件のひとつです。事前に予算を設定し、その予算内で事業用地を探すことになりますが、事業用地の取得にかかる費用は土地代金だけではありません。
その他に以下のような費用が発生します。仲介手数料、不動産売買契約時の※諸費用です。(※諸費用…契約や登記にかかる印紙税、登録免許税、司法書士費用、固定資産税や不動産取得税など)
上記の費用は見えやすい部分ですが、気を付けないといけないのは見えにくい部分の費用です。物件によっては建築費用のコストを大きく左右される場合があります。地盤強度に合わせて地盤改良、基礎、杭の費用が異なってきます。インフラ整備の有無(電気、上下水道、ガスの引き込み状況確認)や土壌汚染、地中埋設物有無の可能性もチェックします。
既存建物の解体が必要な場合には構造や使用した材料によって解体費用が大きく変わる可能性があるので注意が必要です。もし用地探しにお困りでしたら、ぜひ私または弊社にご相談ください。
今回紹介するのは青森県にある“赤い屋根の喫茶店「駅舎」”。駅をリノベーションした喫茶店です。店内には切符売り場などが残り、昔の面影を感じる事ができます。駅舎は線路沿いにあるので、店内から電車を眺めたり、直接ホームに出ることもできます。お客さんの中には待ち時間を喫茶店過ごし、そのまま電車に乗り込む方もいるそう。自然が豊かな場所にあるので、電車に乗る予定がなくてもゆったりと寛ぎたい時におすすめです。訪れる際はぜひリノベーションの醍醐味と面白さを体感してほしいです。
▲電車を眺めることができる店内
▲昔の面影がそのまま残る切符売り場
●3歳6ヶ月/最近のブーム…オバケやトロールなどの怖いもの
\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/
▶︎おすすめBOOK
美しいノイズ
谷尻誠・吉田愛(著)
2021年 主婦の友社
広島県尾道市にある複合リノベ施設“ONOMICHI U2”をデザインした建築家・谷尻誠&吉田愛(建築設計事務所サポーズデザイン)の20年の軌跡をまとめた本書。“U2”は今月ベンチマーク視察団でも訪れた建物です。「実現できない」と思われる課題を乗り越え「前例がない」建築を生み出し続ける考え方のヒントになる1冊です。
▶︎おすすめMOVIE
時をかける少女
1983年 日本
監督:大林宣彦
実写やアニメなど数々リメイクされている“時かけ”。1983年に公開された「時をかける少女」は尾道市が舞台です。アニメ作品は何度も見返すほどハマりましたが、原点ともいえる83年の映画は原田知世が主人公を演じています。タイムトラベラーになった少女の心情の描写と監督の故郷・尾道市の風景が印象的な作品です。