1. HOME
  2. ブログ
  3. DEO NOTE(社長ブログ)
  4. DEO NOTE|自由な働き方で考えをリデザイン

コラム

19 Column

DEO NOTE(社長ブログ)

DEO NOTE|自由な働き方で考えをリデザイン

3/16の地震により、岩手⇄東京の東北新幹線の全線開通が4/14~となっています。飛行機を利用すれば東京に行けなくもないですが、新幹線の倍の費用がかかってしまいます。だったらいつもより長く東京にいないと勿体無い!と思い3~4月にかけての出張は1週間を超えて東京に滞在することにしました。

ちょうど「自由な働き方とそのために稼ごう」と皆で話したところです。いる・いらないは別として、いつでも年収1,000万(日本だとわずか5%しかいないそう!女性に至っては1%未満)ができる状態を目指そう。その過程で仕事のやり方も内容も見直すことになり、事業自体も変化する可能性があります。同じことをやり続ける能力も尊いですが、ジュークではまずは変化を楽しんでもらいたいです。変化の中で経験値を上げ、意外な可能性を見つける人もいるかもしれないし、改めて自分の強みをもっと研ぎ澄まそう、と思う人もいるかもしれない。いずれ、同じことを同じ環境で無理がない範囲で生ぬるくやっていては水は淀み腐ってしまいます。ジュークにいる間は進化を続けて欲しいです。

▲地震後の1週間後。秋田へ向かうため貴重な地上ホームにいるこまち。秋田駅で巨大秋田犬の出迎え。盛岡駅→こまちで秋田駅→バスで秋田空港→飛行機で羽田空港→リムジンバスでTCAT→徒歩で家。8時間の大移動…

奇しくも地震で帰れないこの状況で、今回自らの意思で「帰らない」を選択し、中期的に岩手を離れてみたら分かったことがありました。おかげで私も少し進化できました。

  1. 社長がいない事への不満=自分に余裕がないだけ
  2. 暮らしになりはじめると、仕事のリズムができてくる
  3. 本社が果たす役割とは?
①社長がいない事への不満=自分に余裕がないだけ

人間不思議なもので普段目の届く範囲にいる人がいなくなると違和感を覚えます。しかも自分が忙しい時、尚且つ場所に縛られているとイライラが積もります。裏を返せば自由そうなことへの憧れと、そうじゃない自分の環境への苛立ち。前職時代、社長(いまの会長)が留学に行って本社にいない時期がありました。「もっと会社にいてください」と周りの人が口にしていたのと同じく、私もそう思っていました。

でも、社長がいたからとて、そんなに用事があるか?と言われれば、別にありません。目の届く所にいてください。それだけの話で、それを安心感と呼ぶよりは、私忙しいんだからあなたもいなさいよ、という支配欲に近いもの。社長の仕事と当時の自分の仕事。内容も質も違うのに、偉そうに自分の尺で測っていたな…と改めて反省しています。

▲社長になってから、前職時代の社長でありマイボスの会長に対して心の中で謝罪することが増えました。やってみないとわからない、と本当に思う。今ならお遍路でもスペイン巡礼でもどこにでも行ってください!と快く送り出せます。

②暮らしになりはじめると、仕事のリズムができてくる

1週間以上も東京にいると、流石に毎日・毎時関東近郊のアポイントで埋まることはありません。アポがない日は借りているfabbit(コーワーキングスペース)で仕事をします。オンラインミーティングもfabbitから繋ぎます。普段の出張で東京に来ると、ここぞとばかりにインプットに時間を割くため、基本的に慌ただしいです。

中期的にいることで、仕事とインプットがバランスよく出来ます。朝から集中して作業して夕方前からは空いてるからサウナに行ってまた夜作業しよう。平日は空いてるから美術館に行って、戻ってきてまた作業しよう、など。また、夫が東京にいますが、普段は会食もあり一緒に食事することは滞在中ほとんどありません。今回は休日に出かけたり、夜も食事をしたりと、家族の時間も作ることができました。久々に、ワークライフバランスってこうゆうことだったね、と思い出しました。

おかげで行こうと思っても時間がなかった鎌倉にプラリと足を運んだ結果、私が好きな企業 面白法人カヤックの本社を見て、柳澤さんの著書「鎌倉資本主義」ってなるほどこうゆうことを言っているのか…と発見もありました。(その話はまた今度)

▲訪問型の打ち合わせがない時はコーワーキングスペースに出勤。うちは大手町のfabbitを借りています。広いしオシャレだし快適!

▲休日にふらりと行った鎌倉で憧れの面白法人カヤックの本社付近を散策(設計 サポーズデザインオフィス)

③本社が果たす役割とは?

当社でも本社建て替え専門ブランドHOPを展開していますが、本社をしばらく離れてみて改めて本社の意味を考えました。本社=社員の大多数がいる場所。よって、フェイスtoフェイスのコミュニケーション量が必然的に多く発生します。業務上必要な会話、面談などの意図的な会話はオンラインでもできます。偶然に起こる何気ない会話がどれだけ発生するか?が良い本社(空間)だと思います。

空間の仕掛けをいくらしても、仲が悪ければ会話は生まれません。だからブランディングによって会社の取り組みも合わせてアップデートしていく必要があるし、一緒に食事をするなどの行為も大切になります。なぜそれをするのか?を理解してもらう発信も必要です。HOPでもそんなことを書いてますが、改めて私も体感できました。当社が推進していることは間違ってない!と自信を持つことができました。

完全リモートに振り切る企業もいます。企業文化、業態によって違うので、一つの答えとして否定はしません。ジュークでは「こんな時代だけどやっぱり空間が欲しい」と思う企業に寄り添っていければと思います。空間を持つということは家賃、光熱費、備品といった維持費や固定資産税というコストがかかります。ただのおしゃれな空間ではなく、お値段以上の効果を生む空間を企業に持っていただきたいです。

▲先日も研修室改め多目的な使い方ができる空間をプロデュース&デザインしたばかり。見学者もこれからどんどん増やして交流を持ってもらう企画を練っています。

▲過去に手がけた本社ビル(株式会社小田島組@岩手・信幸プロテック株式会社@岩手)

テレワーク(職場以外で仕事をする)、ワーケーション(バケーションのついでに働く) 、ブレジャー(出張の前後でレジャーを楽しむ)、デュアルライフ(二拠点生活)、時短、副業と「自由な働き方」といってもたくさんの種類があります。性格や、行動パターンによって好きに選んでいいのでジュークのメンバーにはどれかをやってみて欲しいです。工場、オフィスと働く場をデザインしている私たちの提案の幅が広がると思います。

体感しなくても話すことはできるし、絵も書けます。しかし、経験した人の話す言葉にはパワーがあります。種々雑多にあらゆる経験を重ねる。それらは全て地肉になり、いつかどこかで役に立ちます。離れることで分かることがあります。自分で期限を決めてそこを「離れて」みてください。そして何を感じたかぜひ教えてください。

関連記事