昨シーズンは火事による心の傷が癒えぬまま、後片付けの後遺症で腰は痛いし、久しぶりの実家暮らしでまだ馴染めず、大雪にキレながら雪かきをしていました。慣れない雪かきに疲弊し、会社の駐車場の雪かきはスタッフにも協力してもらう呼びかけをしていました。(会社から徒歩3分。実家の土地の一部を会社の駐車場として使っています。)
マンション住まいの頃は下の階が会社のため、会社駐車場は使っていませんでした。しかし、実家に住むようになってからは目の前が駐車場な訳です。常に目に入るゆえ、気になる…敷地の雪。そして舗道の雪。実家(戸建)に住むようになり、その地で住まう者の覚悟のようなものを感じます。戸建てに住むということは「〇〇さんの家」と近所に認識されます。宅配など家に来る人からもです。
なんだかそれは、会社と似ています。「私、社長です。ここ、うちの会社です。これ、サイトです。これはSNSです。」とネットでもリアルでも社会に認識されます。「会社の一番の広告塔は社長ですよ」と普段仕事でも言っているワケですが、それがそのまま自分に跳ね返ってきました。空間も社長も紐付いて認識されます。あの人の会社。あの人の会社の駐車場。そう、この駐車場だってジュークであり私なのです。
実家に住む前は、自分が使っていなかったので気にならず、草はボーボーになり、雪ものっこりしていたわけで…きっと母が時間を見て多少手を入れていてくれたと思います。が、それはそれで「娘さんの会社の駐車場でしょ?奥さんがいつも手入れしているのね。」と、ご近所に思われていたかもしれないと思うと非常に母に申し訳ない。自覚が足りなかった…。
実家に住んで、これではダメだ!と気がつき今年は草刈りと雪かきを頑張っています。「誰が使ってるか知らないけどあそこの駐車場いつも荒れている」とは思われたくないですし、近所に顔が割れているなら尚更です。そんなところに誰が仕事を頼むのか?私なら絶対に頼まない。ということで猛反省しながら雪と格闘しています。
清潔感ある身なりで仕事をすること。清潔感がある空間を心がけるのは一緒のこと。特に不特定多数の目に触れるパブリックな空間は意識して綺麗にしないといけません。前職の社長が「現場はいつでも綺麗に」「現場シートはピン!と張ること。現場シートの張り方を見れば会社のレベルが分かる」と言っていた意味が今ならよく理解できます。シートの張り方一つとっても、駐車場一つとっても、会社イメージを伝えるコミュニケーションデザインです。