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コラム

19 Column

本気の健康経営

本気の健康経営|断食

「2泊3日で断食に行ってみた」

チャレンジ内容:断食初心者3名が初めて断食に挑戦してみた。

チャレンジ背景:全員運動はしているので、次なるステップの健康意識向上のきっかけとして興味があった断食合宿に参加してみた。

チャレンジ期間:2021年7月

△加藤瑞紀(ジュークアンリミテッド代表)。普段から運動好き。登山やジム通いをしている。2019年にチャレンジした190km/月ラン以降ランニングは習慣に。マラソン大会等には出ず、一人ランを好む。-10kgもキープ中。もうちょっと減量したい。

△柿澤志保(空間デザイナー)。完全なインドア派。室内で静かにゆったり楽しめるホットヨガ・ピラティスにハマっている。うっかりすると体重が落ちすぎるのが悩み。最近はプランクでインナーマッスルを鍛えるのが楽しみ。

△齋藤杏奈(田中組インフォメーションデザイン室)。車社会の新潟でほとんど歩くこともなく生活しているため、一日の平均歩数は2,000歩前後※。まずい、と感じ週末に1時間弱のランニングとプロテインを飲んでいる。陸上部に所属していた経験もあり、運動するのは好き。

※成人女性の1日あたりの平均歩数は5,867歩(厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要 」)

私が「健康」を意識した時

加藤

大きなケガや病気もなく健やかに育ちました。しかし、31歳の時にバイクで事故って右肩を骨折。さらに、人生初のアナフィラキシーで深夜救急に運ばれたりと厄年前後に不調をきたす。五体満足のありがたさ、体調が良いことのありがたさに目覚める。この頃からバイク事故のリハビリも兼ねて夜ランをスタート。

△事故った愛車と記念写真(当時31歳)

柿澤

ある時から(完全に年齢です)とても疲れやすくなった。疲れやすくなると集中力も注意力も散漫に。普段から意識的に食事などは気をつけていたものの、運動はほぼゼロ。錆びついた体を変えようとホットヨガを始めた。健康的な体づくりの為には食事、運動、睡眠のバランスがとても重要だと気付かされた。

齋藤

風邪をひいても落ちない食欲のおかげがすぐに治ることが多かった幼少期。今でも大きな病気やけがはありません。運動することがなくなり、決して健康的とは言えない食生活をしていた大学時代、季節の変わり目に長引く喉風邪をひくように。トトロのメイちゃんのように元気いっぱい・絵に描いたような健康体は過去の栄光だと気が付きました。

断食を選んだ理由

加藤

2020年にチャレンジした190km/月ラン以降、コンスタントにランニングを続けています。体重も10kg減をキープ中。次なる気づきとして「食」にチャレンジ。以前から興味があったがきっかけがなかった「断食」をチョイスし、スタッフ柿澤とブランディングをお手伝している田中組の齋藤さんを誘いました。幼少期のアトピーが尾を引き季節の変わり目には関節が痒くなったり、いつも大体お腹が緩めなことも気がかり。食生活を見直す良い機会となりそうです。

△190km/月ラン達成には出張先でもランニング

柿澤

以前、南雲吉則氏著書「空腹が人を健康にする」を読みました。食べない時間をつくることにより細胞レベルで若返るという衝撃の事実に、いつか断食チャレンジをしたいと思っていました。とはいえ、実生活ではなかなか断食をするタイミングがなかったので、今回の体験で成功体験を作りたくチャレンジに参加しました。

△衝撃を受けた本

齋藤

自宅でファスティングを行う人も増え、SNSでも投稿を目にするようになりました。興味はあるものの、準備する手間が邪魔をして手を出せずにいた断食。会社は今年初めて経済産業省の健康経営優良法人(中小規模法人部門)に認定され、健康管理は次なるステップに進む時期に。断食経験は会社に活かせそうと思い、参加しました。

新潟県の協会けんぽから「健康保険委員」を委嘱される田中組

2泊3日断食 3人で6kg減

全員が初断食ということもあり、まずは2泊3日の断食体験コースにエントリー。今回お世話になったのは、花巻市にある「健考館」さん。医師監修のプログラムということもあり安心感があり、温泉もついている。しかも同じ岩手県内ということもあり早速申し込み。

オリエンテーションとメディカルチェックを受けたところ、三日間絶食と思っていたが、初日の夕食にはゆるいお粥とおすまし。最終日の朝食にはお粥と健康的な朝食が半量。昼食にも食事が出るというコース。完全なる絶食は2日目の丸一日のみ。これはいける!と全員余裕な初日。

2日目あたりから各人に変化が。個体差があるので3人の変化を記しておきます。結果的に3人で-6kgを達成!

△1日2回のメディカルチェックで体温・血圧などを測定

△2泊3日のカリキュラム

加藤

1日目:余裕。仕事が溜まっていた為ここ数日寝不足だったこともあり、空腹を感じる間も無くのび太ばりに夜は秒で寝る。朝まで熟睡。

2日目:結果的に余裕。際立った空腹感もない為イライラや気分の落ち込みもなし。散歩と14時からのヨガをこなす。後半の仰向けで行うポーズの最中に一瞬意識を失う(寝ていただけ)。

食べていないからか、毎日あるお通じがないのが気になる。初日に寝すぎて二日目は寝付けず、仕事をしたり本を読んで夜を過ごす。

3日目:6時頃に目覚め。さすがにお腹が空いたように感じるがとりあえず朝風呂に(温泉付き施設)。湯船から上がった時に若干のふらつきを感じ、人間は食べないといけないと実感する。

朝食を食べ終わって30分後にお腹を下す。食べないと出るものも出ないことが分かった。個体差はあるだろうが、私の場合水だけじゃお通じは出ない。結果的に2kg減

柿澤

1日目:施設へ向かう道中。明日は何も「食べられない」と無意識に考えてしまうせいか、普段はまったく目に留まらないラーメン屋が妙に目につき、禁止事項を破りたくなる心理と自分の食いしん坊さを知った。施設に到着すると諦めもつき、残りの仕事をサクサクこなした。思い返せば、よく集中していた。

2日目:胃に何もない感覚がある。悪くない。習慣的に時間になると食べたくなってしまうが、何かしていると忘れる。夜施設を脱走し、いつものホットヨガでさらに体にムチを打つ。昨日よりすでに2kg減

3日目:早朝、ゆったりと温泉につかる。驚いたことに、更に-1kg。部屋に戻ると温泉でポカポカな体が内側から寒い。そしてだるい。無理をせず布団に包まり回復食となる朝食をただ静かに待つ…。

現金なもので、朝食を食べていると寒気はなくなり、血が巡り出している気さえする。口に入れる物の大切さを体の感覚で実感した。結果的に3㎏減

齋藤

1日目:物足りなさは感じつつも、難なく過ごす。普段と同じ時間に就寝。寝る前にお腹が鳴る。

2日目:朝から「お昼まであと30分か…」程度の空腹感あり。でも元気。散歩をしたり、14時からヨガを受けたがふらつきなど体調に変化なし。その後は部屋で読書をしたり、資格の勉強をしたりして過ごしていたが、だんだんと集中できなくなり、しまいには座っているのも少し辛いほどに。

もう今日はダメだ…と思い、お風呂へ。湯船から出るときに軽い立ちくらみ。起きていられないので、21:30に就寝。幸いベッドに入ってすぐに寝られた。

3日目:6:30頃起床。起きてすぐは大丈夫だったが、ゴロゴロしているうちに脱力感が襲ってくる。座っているのも辛いので横になっていたいが、なんとか身支度をして、お待ちかねの朝ごはん会場へ。

一口目を前に「この3日間で一番いい笑顔」と言われる。ご飯を食べたら元気に!前日の夜ではもう勉強なんてできないと思っていたが、余裕で再開。食べ物のありがたみを体感。結果的に1kg減

断食してみて分かったこと

  1. 食の大切さに気がつく
  2. 断食する位なら普段から気を使った方が良い
  3. 明確な目標がないとキツイ

食の大切さに気がつく

絶食期間は丸1日だったものの、3日目の朝食のうまさたるや!出汁、旨味をたった1日でも敏感に感じました。「断食明けの1食目何食べる〜?我慢できず帰りファーストフードじゃない笑?」なんて軽口を叩いていた断食前が嘘のよう。「今、焼肉出されたら食べられる?」の質問には全員がNO。回復食として当面は体に良い物を摂取しないと超吸収で体に負担がかかるそう。

多少のふらつき、寒さを感じたことからも食べ物=エネルギーであることを実感。断食後の食事も、添加物や脂質・糖分を気にするあまり何を食べればいいのか路頭に迷う…。どんなエネルギーを体内に入れるかでパフォーマンスも変わるな、と体感できた良いきっかけに。

断食する位なら普段から気を使った方が良い

「2回目やる?」の質問にも全員がNO。今回の参加メンバーは皆それなりに日常的に運動をしたりタンパク質多めな食事を心がけたりと健康意識は高いメンバー。体質改善というよりは食の大切さを思い知った今回の断食。空腹で過ごす大変さから、質の良い物を食べ、しっかり運動する。こっちの方が良い!しかし、参加してみたことで断食のコツなどが掴めたので、酵素やコールドプレスジュースで週末ファスティングにお金を費やした方が今の私たちには向いているかも。

明確な目標がないとキツイ

たった三日でしょ?とナメていた今回の断食体験。結果的に皆乗り切りましたが、さすがに空腹感を感じ始める3日目朝にはふらつき、寒気、座っていられないなど各自体調に変化が。一週間もやる気にならない。体験しちゃう?位の甘い気持ちで挑戦してはいけないということか…。(絶食ではなくスムージーなどが出るファスティングならまた違った感想だったかも)

ダイエットや食改善をしようと思っていても腰が重い人。健康診断で数値が悪いのが明白な人。そんな方が気づきを得るには最高のきっかけになるはず。健康診断C判定の人は強制的に断食送り。そんな健康経営制度を取り入れれば、きっと誰もが健康に目覚めるはずです。

△断食中はお水、お茶はOK。カフェインは控えるため、コーヒー好きにはデカフェの穀物コーヒーでも満足感あり。

△3日目の朝食。手作り、無添加で空っぽの身体に染み渡る。通常の半量のおかずでも十分に満足。

次なるチャレンジは?

  1. 睡眠チャレンジ(加藤)
  2. 自宅断食チャレンジ(柿澤)
  3. フルマラソンチャレンジ(齋藤)
加藤

チャレンジの見栄え的には地味ですが「睡眠の質アップと時間」にチャレンジしたいです。睡眠ビジネスはここ数年で大きなマーケットになっています。ぐっすり眠るとご飯1.5杯分300kcalを消費すると言われています。寝る直前まで携帯をいじる現代。7時間寝て尚且つ睡眠の質を高くしてみたらどんな変化が起きるか実験してみたいです。

△仕事柄、多くのガジェットに囲まれる生活。仕事の効率は上がるが睡眠の質の低下は避けられない。

柿澤

断食に興味が湧いてきたので、次は自宅で断食チャレンジをしてみたい。施設では成功したが、自宅は誘惑が多いので自分をどこまで律せるものかチャレンジしようと思います!

△断食合宿費用をコールドプレスジュースの機械や酵素購入にあてる計画

齋藤

特に目標も掲げずゆるく走っているので、コロナ後再開するであろう新潟シティマラソンの参加を目指してみたいと思います。フルマラソンを走り切るためにどんな準備が必要なのか、どんな変化があるのか、未知数ですが興味があります。今年初めて健康診断で貧血に引っかかってしまったので、強度の運動をしても倒れない身体づくりのために食生活の見直しから始めます。

△陸上部の血が騒ぐマラソン。新潟シティマラソンは2021年10月開催予定。

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