19MAGAZINE#2021.10
脱炭素社会の工場グリーンファクトリー
アップル社の意思表明
アップル新商品の発表を見ましたか?毎回オープニング動画から始まるこの会。今回は都会の映像に混じり、印象に残るのは砂漠、森、海、風車。環境と再生可能エネルギーを示唆していると感じました。アップル社は世界中の製造パートナー110社以上がアップル製品の製造に使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えてくことを発表しました。生活に根ざしている企業がこのような発表をし、環境という「なんだか大きな話」と「自分ごと」を一気に紐づけられた気がしました。
5年遅れの日本
日本でもトヨタ、積水ハウス、エプソンなどサプライヤーの脱炭素を推進する企業が増えています。大企業のサプライチェーン全体への働きかけが強まるにつれ、中小サプライヤーに至るまでCO2排出量削減の取り組みが求められることになります。確実に迫り来る「企業選別」の時。とはいえ日本では今年9月に初めて脱炭素に関する展示会が行われたばかり。世界に遅れること5年だそう…。
グリーンファクトリーで自分ごと化
「RE100※に準ずる脱炭素な設備を導入した工場設計をする」だけではジュークらしくありません。環境・生産性にだけ拘らず、ブランディングを併用することで働く人・地域・業界、みんながスマイルになる工場づくりをします。取り入れただけでは脱炭素社会は実現できません。何事も、経営者だけでなく社員も「自分ごと」として推進する必要があります。周知や参加プロセスを取り入れた参加型建設プロジェクトで自分ごとのグリーンファクトリーを日本中に増やします。
※RE100:「事業運営を100%再生可能エネルギーで調達すること」を目標に掲げる企業が加盟する、国際的なイニシアチブ(積極的な取り組みの枠組み)。
カーボン0ブースでPR
グリーンファクトリーは10/27から半導体の展示会に初出展します。ブースは脱炭素を考えるきっかけとなる「カーボン0・ゴミ0」に挑戦。二酸化炭素を吸収する天然芝、電力はポータブルによる持ち込み、自転車発電による発電体験と、きっかけづくりのブースをお楽しみに!
【NEWS PICKUP】
10/27-29 電子機器 関連展示会に出展
東京ビッグサイトにて半導体業界が集まる展示会に出展。2年ぶりの展示会です。脱炭素を感じるエンタメ性高いブースでグリーンファクトリーをお披露目します。
テレワーク補助金採択されました!
多様で柔軟な働き方を進め、安心して働き続けられる職場環境づくりに向けてテレワークの推進を行う補助金。クリエイティブ環境の充実、生産性向上を目指します。
ブランディング仲間とベンチマーク視察
春からブランディングを始めたユタカ電業(山口)と田中組(新潟)、古郡建設(埼玉)が交流をしました。切磋琢磨できるブランディング仲間を加藤セレクトでお繋ぎします。
【YouTubeおすすめ動画】
ジュークが制作した動画をご紹介。今回は「脱炭素」がテーマ。脱炭素社会を目指す緑の工場建設「グリーンファクトリー 」をローンチするにあたり、脱炭素なインプット増量中。2021年9月末からビッグサイトで開催された脱炭素経営展の視察に、カーボンゼロな移動方法で向かってみました。
こちらもCHECK!
【名建築を放課後に】
一級建築士
青木 俊太朗
Shuntaro Aoki
#10 坂茂
動画「名建築を放課後に」で扱った写真を解説していきます。今月は世界各地で活躍する建築家、坂茂設計の「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」についてのコラムです。山形県の鶴岡サイエンスパークというエリアにあり、最先端技術が集まるこの地から魅力を発信し、今後増えていく観光客の受け入れや防災拠点として設計されています。
この写真はロビーの一部。内部が無柱空間で開放的になっています。屋根の折板の形が構造体としての役割を持つことで中央の柱を無くし、ロビー空間の広がりを表現しています。実は壁面を彩る格子壁も構造体で、ギザギザ屋根と格子デザインが特徴のアイコニックな建物です。
坂氏は19歳から海外で建築を学んでおり、地震大国日本の規制にとらわれない自由な構造体の発想力を感じます。さらに世界中の自然災害や難民問題にも積極的にアプローチし、各地で安価に手が入りサスティナブルな紙管を用いた建築も有名です。
高水準の構造設計を意匠としても表現できるデザイン力。災害時などに求められる本質的に必要な建物を実現可能な形で設計する発想力。これらの根柢にはサステナビリティがあり、これからの建築のあるべき姿を訴えている建築家であると感じました。
坂茂|1957-
難民キャンプや被災地の支援団体を立ち上げるなど、建物を作るという意味を超えた広義的な意味での建築を体現している建築家。
【わたしのオフィスのつくりかた】
空間デザイナー
柿澤 志保
Shiho Kakisawa
このコラムでは、これまでお客さまのオフィスづくりに携わって得た経験から「よいオフィスのつくりかた」のノウハウを事例や持論と共にご紹介します。これから本社移転や改修を考えているみなさまの参考となりますように!
アフターコロナを見据えて
アップル、アマゾン、グーグル社など米国の先進企業では、自社所有の大規模な本社ビル(メインオフィス)を「クリエイティブオフィス」として構え、イノベーション創出の拠点と位置付けています。そのオフィスは街や都市のような「コミュニティ」とし、従業員の創造性を最大限に引き出す場所と考えています。そのため、コロナ禍においても従業員増員に合わせてオフィス増床を行うことを決め、コロナ後に従業員の安全性が確認されれば、速やかに躊躇なくメインオフィスでの業務を全面的に再開する意向だそう。人は本来リアルな場に集い直接のコミュニケーションを交わしながら信頼関係を醸成し、協働して画期的なアイデアやイノベーションを生むことで社会を豊かにしてきました。このような人間社会の在り方をモチーフにしたものが、まさにオフィスの在るべき姿だと私は思います。
【ROAD TO DUAL LIFE】
一級建築士
小松原 道郎
Michio Komatsubara
デュアルライフは2つの地域に拠点を持って生活をすることです。一級建築士の小松原道郎が、大阪と北海道の2拠点生活を目指します。
薪ストーブを設置しました。近隣の山で間伐された薪(バイオマス)を使用。エネルギーに再生が可能な、動植物から生まれた有機性の資源を「バイオマス」といい、それを原料として作られるのが「バイオマスエネルギー」です。化石燃料に依存しない生活を目指します。ちなみに鉄板ストーブなので調理器具としても使用可能。お米も炊けるストーブ用の窯も購入しました。料理に使うのはもちろん北海道で採れた野菜です。
【毎号連載】育児4コマ
\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/
おすすめBOOK
不都合な真実
アメリカ元副大統領で環境問題の論客として知られるアル・ゴア。彼が30年以上かけて取り組んだ環境問題に関する研究成果が収録された一冊です。2006年には同タイトルのドキュメンタリー映画が公開されています。「不都合な真実」と向き合い、何をすべきか考えるきっかけに!
アル・ゴア (著)
枝廣 淳子(翻訳)
おすすめMOVIE
COWSPIRACY サステイナビリティの秘密
気候変動を考える際、忘れがちな切り口のひとつが「食」。この映画を観ることで、畜産業や漁業が環境に与えてきた影響を知ることができます。また、ベジタリアン(菜食主義者)やビーガン(完全菜食主義者)」の道を選ぶ人が増えている理由が理解できるようになるかもしれません。
2014年 アメリカ
INFOMATION
●10/19 JUKEBOXセミナー#10|テーマ「健康経営」本当はやらなきゃヤバい健康経営
●10/27〜29 電子機器トータルソリューション展@東京ビッグサイト南展示棟 小間番号: 1B-07
●11/19 JUKEBOXセミナー#11|テーマ「健康経営」