19MAGAZINE#2023.1
新春企画 2023年ジュークのバケットリスト
バケットリストとは?
bucket list(バケットリスト)とは『死ぬまでにやっておきたいことリスト』のこと。ジュークはクリエイティブな仕事が多いので「いつでもどこでもインプット」「仕事」「遊ぶ」のワークライフミックスな働き方をしています。仕事もプライベートも後悔ないように生きる私たちらしく、2022年からバケットリストをつくっています。着実に1つずつ達成して豊かな人生を!ぜひ皆さんもバケットリストをつくってみてください!
<19MAGAZINEデザインリニューアル>
2023年1月号〜デザインをリニューアルしました!昨年はジュークのコーポレートカラーであるモノトーン(白黒)で表紙の配色を統一し、その月をイメージした季節感のある柄をあしらいました。1〜12月号まで揃えると統一感があります。今年はスタッフの個性やアベンジャーズ能力をさらにパワーアップさせるべく、毎月様々なカラーで表現することに!表紙のイラストはデザイナー森居の手描きです。
2022年を振り返って
百聞は一見に如かず、を大切にしているジュークアンリミテッドではお客様と対面の打合せ、クリエイティブなアウトプットするためにも現地に実際に足を運び、見聞きするインプットに重きを置いています。コロナ禍を経たからこそ、より強くオフラインの大切さに気がつきました。完全オンラインに舵を取る企業がいる一方、ジュークはアクティブに動いた2022年でした。相も変わらず出張・移動が多いスタッフ一同をいつも支えて頂きご家族の皆様には感謝申し上げます。
2022年のジュークアンリミテッドでは10人という小規模組織でありながら新入社員を迎え入れるという大きな変化がありました。これを書いている今、ジュークは4年と8ヶ月です。5年目というステージに突入しています。気心が知れたメンバーが集まり、創業、営業開拓、コロナ、ビジネスモデル転換、働き方のアップデートと短く濃い時間を過ごしました。各人の個性、能力に磨きをかけそれぞれのポジション、働き方のスタイルも確立し始め、最近は居心地の良い時間を過ごせていたと思います。ただ、私自身も含めよく言えば安定、悪く言えば甘えや馴れ合いが見え隠れし始めた頃、新入社員という新しい風が吹きました。教えることを通して、言葉にし、直接語りかけないと伝わらないことの大切さを改めて気づかせてくれました。彼女のおかげで初心に返ることができ、組織がリフレッシュしました。当の本人も提案、3Dパース作成と戦力となり第一線で活躍しています。今後の成長が楽しみです。
営業面では、2022年はある傾向がありました。「口コミ・紹介」です。当社で手がけたブランディング+設計案件である小田島組(土木業@岩手)さんに感銘を受けて頂いたユタカ電業(鉄道通信業@山口)さん。新和金属(メッキ業@広島)さんの社長様同士が同級生でもあり、小田島組さんのことも知っていた東洋商事(アミューズメント業@広島県)さん。新案件では全てブランディング+本社設計・オフィスデザインに着手しています。年明けには信幸プロテック(設備業@岩手)を見て刺激を受けた塗装会社さんのブランディングもスタートします。
事例がうまく循環し営業効果を感じていると共に、ブランディング+設計をお手伝いした企業が、ユニークさとパワフルさを増し、地方・業界のフロントランナーとなっている手応えを感じています。あんなふうになりたい!と思って頂ける一助になっているのがとても嬉しいです。ブランディングも設計もデザインもできるジュークアンリミテッドならではの効果です。来年はいよいよ「人が集まる工場 オープンファクトリー」第1号となる新工場が滋賀県に完成します。ますます「あんなふうになりたい!」と注目を集めるモデル企業が誕生し、それに追随する企業をお手伝いできる機会が2023年は増えることを期待しております。
ジュークアンリミテッド株式会社
代表取締役社長
加藤 瑞紀
操業しながら建て替える※カバービルド工法
(※既存建物に一回り大きな壁を建て、完成後に内側の既存工場を解体)
昨年2月に着工、今年5月完成予定の金属銘板製造業の末吉ネームプレート製作所様です。一昨年11月からはコーポレートブランディングを取り入れ、工場建替と並行し、加藤と共に理想の働き方、会社の歴史、オリジナルの取り組みなど「らしさ」発見と磨きをかけてきました。今冬から内装デザイン、サイン、掲示物の選定が始まっています。
会社の歴史を紐解く新コーポレートカラー
現在は登戸(神奈川)で操業していますが、会社の歴史を紐解くと創業の地は東京の新橋。社長の幼い頃の記憶では、新橋の老舗新正堂(切腹最中が有名)のお菓子が家にあったそう。会社・社長のルーツであり、当時最もハイカラな場所であった新橋の芸者の間で流行した明るい青「新橋色」をコーポレートカラーに採用しました。
地鎮祭を社内周知の場に
「新橋色」は昨年8月の地鎮祭で発表。ブランディングチームとつくった会社の取り組みパンフレット、切腹最中、ソーダ色のキャンディーを新橋色の袋にまとめて社員さんに配布。社員の皆様からは「会社の歴史を知ることができた」「よく用意したね」と嬉しい言葉を頂きました。
建物にブランディングを反映
新工場の外観は製造業を感じさせるシルバー。内装はサインや什器の新橋色を引き立てるよう白を提案。建材、カラーの選定は新入社員の日山さんが先輩のサポートを受けながら担当しています。今年100周年という節目にエントランスにヒストリーコーナーも予定。創業時の貴重な看板や当時の写真・資料なども収集してもらっています。
2023年は新工場お披露目、100周年、新ロゴ決定など次々形になる年を一緒に走り抜けます。
【NEWS】ジュークの最新ニュース
1/4新年仕事始め式@盛岡八幡宮
由緒正しき盛岡八幡宮にてご祈祷をして2023年がスタート。「TPOを楽しむ」ことをテーマに年始のドレスコードは正装で。久しぶりに着用する着物、スーツ、ヒールなど各自それぞれの正装で集まりました。
1/16岩手県ロールモデルセミナー登壇
代表加藤が「いわて女性の活躍応援セミナー・私らしいライフキャリアを語ろう〜バイアスを乗り越えてチャレンジ〜」に登壇。パネリストとして女性経営者の視点で生い立ちからキャリアまでを語りました。
12/28拡大版コムパン2022忘年会
companyの語源であるみんなで(com)ご飯(pan)を食べるコミュニケーション制度「コムパン」。お子様、パートナーの設計士、ユニフォーム会社も参加し、会社のテーブルを囲んで2022年を締めくくりました。
【INFORMATION】
●2/7〜9 経営支援EXPO 「見積Dr.」ブース出展@東京ビッグサイト
●2月 株式会社シンコーメタリコン様新工場竣工@滋賀
●3/9・10 ベンチマーク視察団@埼玉・深谷
今回紹介する建物は大阪府中之島にある「大阪中之島美術館」。2021年6月末に竣工、2022年2月に開館しました。
初見で黒の外壁がインパクトがあり目を引きます。コンセプトは「さまざまな人と活動が交錯する都市のような美術館」。黒の面が多いからこそ際立つガラス大開口部にそのコンセプトが表現されています。中と外のつながりを表しながら、素材感が伝わる黒の外壁面を用いたことでより際立って感じます。
この外壁はコンクリートでつくられており、骨材や砂を表に出すことで凹凸感を表現しています。一般的に外壁の黒は経年劣化により色あせてくるケースが多いのですが、凹凸感により光を乱反射させ、骨材なども元から黒い骨材を使用するなどの工夫により、色あせない黒色を表現していました。
内装材はすべてアルミスパンドレルでつくられています。シャープで洗練された印象を受けるとともに、外壁材の光沢感の無さと内部の金属光沢感のコントラストが、建物の中に入った瞬間の美術館への期待感や高揚感を演出しているように感じました。
まだ竣工から1年も経っていない建物の新しさを感じつつ、素材感から古びることのない未来の姿も想像できるすばらしい名建築でした。
旅のおしえ
設計は株式会社遠藤克彦建築研究所の遠藤克彦氏。住宅からビル建築、公共施設など幅広く手掛けており、大阪中之島美術館は第32回AACA賞にて「奨励賞」を受賞しています。
今月は『しめ縄』
しめ縄
年神様をお迎えするほかに無病息災の願いも込められています。伊勢地方(三重県)では1年中しめ縄を飾っています。
写真は三重県・伊勢地方に伝わる「笑門飾り」。“笑門”とは古事記に登場するスサノオノミコトを助けたとされる“蘇民将来”の逸話に由来するそう。気になる方は調べてみてください!
新年を迎えるにあたり欠かせないアイテムに「しめ縄」があります。日本にはしめ縄を玄関に飾る習慣がありますが、これは神様を迎える清浄な場所であることを示し、お正月に年神様を迎える準備のひとつです。しめ飾りは地域や作り手さんによって特徴が異なります。縁起を担いで年神様をお迎えする目的は同じでも、その土地に伝承する物語が由来になっていたり、暮らしに馴染みの深い道具がモチーフになっていたり形状は様々です。厄除けとして1年中飾っておく地域もあります。長寿・多幸などを願う“宝結び”や厄を断ち切る、邪心を摘み取るといった意味が込められた“ハサミ型”など結びや形状によっても意味があります。1年の始まりの大切な時期だからこそ、大切に選んで飾って欲しい伝統アイテムです。
Vol.13 建築資材が高騰!工場建築への影響は?
建築資材の高騰は建築コストにも大きな影響を与え、最終的には工場建築の値上げにつながります。短期間に急激な高騰があると、見積りと実際の費用に大きな差が生じ、資材を確保できなかったり、工事の遅延・中断が発生したりする可能性もあります。今年の社内報の記事は数回に分けて、建築資材が高騰している理由、建築コストへの影響、プロジェクトにおいて予算を抑える方法を解説していきます。
<建築資材が高騰している4つの理由>
❶ウッドショック&アイアンショック
❷国内需要の溜め込み
❸円安による輸入価格上昇
❹ロシア・ウクライナ情勢による燃料高騰
来月号では❶と❷の背景を解説します!
2022年は“おいしい空間”を題材に “食”を軸として体感したデザインをご紹介してきました。2023年からは19大学院で活動している“トイレ研究”について記事にしていきます。
トイレは一般的に3K(臭い・汚い・怖い)と言われています。毎日利用する身近な空間が3Kというのは良い気持ちがしませんよね?このコラムでは実際に見てきたトイレ空間をご紹介し、トイレの悪印象を変え、素敵なトイレをつくっていくヒントに繋げたいと考えています。
今月ご紹介するのは鎌倉市にある旧村上邸。明治時代に建てられた伝統的な様式の和風木造住宅です。
古民家ならではのトイレの入口の引き戸は古い建物によくあるようなすりガラス。ガラス面からぼやっと中の光が見えて素敵な入口でした。トイレに行くまでの廊下が比較的暗いので、入口から漏れる光が導いているかのように感じ、間接照明の役割も果たしていました。さりげなくトイレのサインも入っていて、すりガラスも悪くないなと感じました。
中に入ると梁や柱はそのままでトイレブースが配置され、手洗いの壁面には元々窓があった場所に鏡がはめ込まれていました。既存の建具を利用してつくられているのは古民家再生の醍醐味です。古い=汚いという悪印象を脱却したトイレ空間でした。
<旧村上邸>
元所有者である村上梅子さんの想いを受け継ぎ、現在は企業研修所、コミュニティーセンターとして生まれ変わった施設です。現在でも研修やイベント時に活用されています。
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〒248-0004 神奈川県鎌倉市西御門2丁目8-22
営業時間/10:00〜18:00(水曜日を除く平日)
▶︎トイレ研究家・日山のInstagramはこちら!
●3歳9ヶ月/最近のブーム…「ハビット」のダンスを完コピで踊ること
鰻屋「かいだ屋」@高知県南国市
高知県南国市に「かいだ屋」という鰻屋があります。注文を受けてから生鰻を炭火で焼き上げます。お銚子を2〜3本飲んだ頃、カリッとした香ばしいうな重が仕上がります。うな重(中)が3600円。
『かいだ屋』
〒783-0083 高知県南国市浜改田1330-3
(高知龍馬空港からタクシーで1500円)
おすすめした人:望月 郁夫