皆の成長に対して、こうなって欲しい、というリクエストはありません。第三者だからこそ見える部分があるので、こうゆうことをしてみたらもっと素敵じゃない?というのはあります。しかし尊重したいのは「どうなりたい」です。そのために何をすればよいかを一緒に考え、チャレンジする環境はなるべく用意していきたいと思っています。
「どうなりたい・どうしたい」を尊重する理由は私の前職での経験にあります。私は300人規模の組織にいました。大きな組織は、安定性をはじめ沢山のメリットがあり、多くの恩恵を受けました。13年の長い月日をそこで過ごせたことは感謝でしかありません。反面、心の自由は知らず知らずのうちに失われていきました。入社時100人もいなかった社員は辞める頃には3倍に。デザイナーとして入社したのに、気がつけば役職も次長になっていました。働く環境、求められることも変わりましたが、変化を楽しめる性格なので苦ではありませんでした。しかし、心の不自由さが行動に大きな制限となって影響した時「もうここではない」と気づき退社を決めジュークを作りました。自由な場所。それがジュークでありたいと思っています。だから「どうなりたい」を尊重しますし、逆にそれがない人はジュークで過ごすのは難しいと思います。
ジュークを創業して間もない頃、長年経営の第一線にいた会長が言っていた言葉が印象的です。「個々の成長。それに合わせて事業、組織が形を変えていく。それがこれからの時代の会社だろう。」当時は正直ピンとこなったのですが、今は理解できます。本当はもっとすごい才能があるのかもしれないのに、日々の業務に追われ徐々に会社、事業の枠に小さく収まってしまう。それはとても勿体無いことであり、人生100年時代には不向きです。