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コラム

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DEO NOTE(社長ブログ)

DEO NOTE| インハウスデザイナーはデザインスキル<コミュ力

社会人デザインインターン受け入れ中

今年6月末から7月にかけて約1ヶ月、社会人インターンとして岡山県の建設会社新入社員を岩手でお預かりしました。先日、預かった彼女を知っているメンバー達から「私も1ヶ月行きたい!SNSを見ていて羨ましかった」と感想をもらいました。以前からインハウスデザイナー最初の一人育成はお手伝いしており、新潟、埼玉、岩手の企業の最初の1人を数日〜1週間弊社でお預かり&私に同行&課題の伴走、添削をし、今では皆立派に会社初のデザイナーとして活躍しています。

インターン(一番右)さんは1ヶ月のお預かりでうちのスタッフともすっかり仲良しに

彼女達は社内報を編集・デザインし、プレゼン・営業資料を作り、チラシ・パンフレット、各種ツールのデザインを今では内製化しています。これらを作る過程で経営方針、会社の情報が集まり、咀嚼してデザインとしてアウトプットするため会社のことをより深く理解する立場にあります。よって広報的な役割を果たすことも多く、プレスリリースを書き、採用で学生の前に立ち、企業視察では経営者を前に社長と共にフロントに立つことも少なくありません。 

中小企業のインハウスデザイナーはデザインだけする、ということはほぼありません。上記の他にもイベントの仕切りやSNS・WEB運営、ツール製作会社との交渉もします。場合によっては単独部署ということはいきなりないので、所属する営業部や総務部といった部門の業務も行います。

8割コミュニケーション

私がこういった社内初のデザイナー候補をお預かりして教えているのはグラフィックデザインのコツは2割程度。ソフトの使い方はほぼ教えません。それはパソコン教室で習った方が早いですし、各社で責任を持ってまずはデザインをするための環境は整えてもらいます。私が教えている8割は「デザインを生業とするため&デザインも大事な仕事であることを社内に根付かせるための社内コミュニケーション」です。

なぜそれをメインで教えているかというと、私自身がそれで苦労したからです。前職13年かけてようやく一地方建設会社にデザインが価値あるものだ、企業にとって武器となる、ということを根付かせられたと思います。今になって「最初の1人の面倒を見てほしい」というオーダーを頂けているのはそれを根付かせられた証拠かと思っています。

一人だった私がデザイン選任部署の室長になり、250名の会社でデザイン・ブランディング選任が4名まで増えた裏では嬉しいことも楽しいこともたくさんあったけど、悔しさや理解されない理不尽さもありました。特別待遇をされていると妬まれたこと、経費の使い過ぎだ、偉そうだと言われたこともあります。力量不足を自覚していた部分もあり、こっそり悔し泣きしたこともありました。

 

最初の1人は歌って踊れるデザイナーに

振り返ればなかなか大変な道だったので、デザイナーとして組織の中で歩み出す子にはデザインスキルよりも組織で初の人材としてどう立ち位振る舞うか、そのためには何を学ばないといけないよ、といったことお伝えしています。考え方は色々ですが私は中小企業のインハウスデザイナー1人目は歌って踊れるマルチタスク人材であるべきだと思います。ぶっちゃけ「デザインスキル<コミュ力」です。デザインは情報整理術。情報が集まってこない、情報を理解できないインハウスデザイナーはインハウスである意味はありません。中にいる意味。本人も採用した経営者もその意味を学び、体感して頂きながら最初の1人育成をこれからも伴走しています。

次回は私が経験から導いたインハウスデザイナーってこんなことを心がけるといいよね、というあたりを書こうと思います。

色んなものを見聞きするのも必要なのでインターン中は視察や見学を

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