19MAGAZINE#2022.5
新卒採用で錆びない組織づくり
誰もが新社会人時代を想起
新入社員を迎えて早1ヶ月半が経ちました。ジュークは少数精鋭な組織なので、会議のファシリテート、ミーティング同席、出張、設計プラン作りと実践的な業務を既にしてもらっています。元気な挨拶、考える姿、質問する姿勢を見ていると、自分が新社会人になった時の記憶が呼び起こされ、フレッシュな気持ちに立ち返ることができます。先輩に話しかけるのも、今いいのかな…と様子を伺っていたあの頃に重なります。新世界への不安と期待が入り混じった懐かしい記憶です。初心に帰る。それこそが新入社員が組織に与える良い影響だと改めて感じます。
▲新入社員・日山莉愛(ひやま りあ)
採用は錆びないための起爆剤
創業メンバーと過ごしたこの4年間は居心地が良い時間でした。しかし、怖いのは自覚がない錆びつきです。どんなに優秀な人でも、同じ環境下は行動力や考える力が錆びついてしまいます。誰かに教えることを前提にすると仕事のやり方を見直し、整理する必要があります。まして社会人として初めて世に出て最初に触れ合う先輩、上司ともなれば、自然とこちらも立ち居振る舞いの襟を正します。緩んだ空気を締める起爆剤。それが採用であり新入社員です。
対面での会話の重要性
私たちが大切にしていることは何か?世の中に何を提供しているのか?どう働くのか?スタッフに何を望むか?など私自身、改めて考えるきっかけとなりました。今年に入ってから背景・経緯・その先を「言葉」にして直接伝えることを意識しています。会話でなければ伝わらないニュアンスがあり、時間を割いて皆と話をする場面を大切にしていきたいです。(社長・加藤)
▲入社前からスタッフとも仲良し@東京研修
▲小田島組さんの新人マナー研修に参加(写真右)
入社から1ヶ月経った感想
改めまして、新入社員の日山です。入社から1ヶ月が経ち、5月に突入していることに驚いています。よく学生と社会人とでは “時間の流れ方が違う”と聞いていましたがまさにその通りだと痛感しました。私は今、建築士の勉強もしているので余計に時間は大事だと感じています。入社から1ヶ月、今の目標は“時間の使い方が上手な社会人”になる事です。限られた時間の中で何を優先するべきなのか、自己判断できるようにしていきたいです。
ジュークでの1ヶ月は設計、ブランディングなど幅広い経験をさせてもらい、とても密度が高かったです。特に週の始めに行われるbriefingではインプットが多く、為になっています。私自身、英語力はまだまだなので慣れていけるよう頑張りたいと思います。
(新入社員・日山)
文章力の身につけ方をデザイン|社内報は最適な教材
小説や論文を書け、ということではなく日常業務、SNS等で端的に簡潔に書く能力。これがなかなか難しいもので、筋トレと同じく一定量・一定期間をやらないとなかなか身につきません。私たちは新聞や雑誌、ネット記事を当たり前のように読んでいますが、これを書くのは実は至難の技。小学生の時「作文が好き」という同級生はごく少数ではなかったでしょうか?そう思うと大体想像できます。「文章を書く」というのは大人になったからとて、簡単なことではないのです。
書き続けることでしか鍛えられない文章力
話を当社の社内外報に戻します。そんな感じで「文章書くって実は大変なんだよね」なんて話を皆でしていたところ、うちの社内報はなんでこんなにみんな書けてるのか?羨ましいとお客様に言って頂きました。創業時から毎月発行している19MAGAZINEは4年目になりました。立ち上げ当初は、事業の説明、会社の取り組みを紹介していたので、ほとんどの原稿を私が書いていました。
3年目からは「会社の発信力底上げ&スタッフのタレント性を打ち出していきたい」と思い特定のスタッフにコーナーを持たせることに。自身の魅力・仕事につながるようなテーマを設け、それを毎月書いてもらいました。そして今4年目。デザイナーの個性ももっと出してもいいかと思い、デザインを大幅チェンジ。スタッフのコーナーも外国人だから、新人だからと甘やかさずもれなく全員が1コーナーを持つことに拡大しています。
(続きはこちらから)
創業の地に新たな複合施設を
創業時に建てられた既存倉庫を解体し、店舗兼ワークショップをする複合施設「areal wakka」の建設プロジェクトが進行中です。かこ川商店さんは、数年前から地域に向けたプロジェクトや個人向けサービスなどを展開し、地域に根差した企業を目指しています。中でも廃材を使ったワークショップは、福山市の様々な企業様と連携し、製品にならない規格外の端材を使用。モノづくりを通して、ヒトとモノとマチの関係(循環)を見つめ直すきっかけづくりを行っています。
循環を体現する施設へ
施設名のareal wakka(エリアルワッカ)は「ひと、モノ、地域をつなぐ・はぐくむ場所」へという想いが込められています。プロジェクトメンバーにアートディレクターの森田賢吾さん(knot Inc.)を迎え、施設コンセプトやロゴデザインのプロデュースを担当。定例ミーティングではデザインの要である「かこ川商店らしさ」について日々ディスカッションしています。一見関係ないように思えるワードもすべて書き出し並べてみると、共通した「想い」が浮かび上がってきます。これがキーコンセプトになり、軸のあるデザインに繋がります。さらにはプロジェクトメンバーの共通言語となり、デザインする過程でブレずに選択・決定ができます。
活動・らしさを引き立てる「ホワイト」
「ひと、モノ、地域の循環」が日々を彩るデザインだとしたらベース(建物)のデザインコンセプトは”いつでもクリアな状態に”という意味を込めて「ホワイト」を採用。次のステップは「らしさ」の肉付けです。かこ川商店さんの活動をワクワク伝えるデザインを目指していきます!こちらは今夏着工、年末に完成予定です。お楽しみに。
【NEWS】ジュークから最新情報のお知らせ
19WORKS vol.5発行(ユタカ電業様)
3/19にお披露目会を行ったユタカ電業様の関東支社リノベーション工事。2021年5月から始まったブランディング記録と合わせて事例集を製作。社長、ブランドリーダーのインタビューも掲載!事例集はこちら。
お施主様1年インタビュー公開
昨年5月に新社屋がオープンした信幸プロテック様。1年間新本社を使ってみて、使い勝手や働き方、意識の変化などをインタビューし、まとめました。これから空間作りをする方必読です!インタビュー内容はこちら。
研究テーマを深堀り!十九大學院開設
自身&会社の成長にはクリエイティブな視点とイン&アウトプットが大切。ジュークでは週休3日を1日休養、1日教養、1日発信とし、年間19個の発信でマスターを目指す「十九大學院」を6月より開設します。
【INFORMATION】
●5/19 4周年
●6月 ally月間
●6/9-10 ベンチマーク視察団新潟ツアー(19CLUBメンバー限定)
▼毎月お届け!ジュークスタッフのコラムページ▼
今回紹介する建物は岩手県陸前高田市にある「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」。2020年1月にオープンした複合型コミュニティー施設です。建築家・隈研吾氏設計のもと陸前高田の歴史文化が盛り込まれています。地元の気仙大工の技術を用いた大庇を建物周囲にはねだすことで、縁側のように建物全体が誰とでも交流できる空間を演出していました。
中でも面白い所が内部の柱の見せ方です。梁と梁で繋がれた交点には柱が出てきますが、その柱がどこにあるのか分かりません。これは柱と柱で挟まれた壁に、柱に近いサイズの4枚の板材を貼り付けて、縦ストライプのような壁面にしているためです。一般的な真壁づくりは柱が顕著に表れてきますが、こうすることで柱を目立たせず壁を1枚の面としてスッキリと見せる工夫がありました。
中と外の境界線が曖昧なつくりも縁側を演出する工夫の1つだと感じます。柱と梁を囲う範囲をすべてガラス張りにし、外と中の床も同じコンクリート材を使うことで、上記写真(右下)からでも分かるくらい開放的な空間になっていました。
旅のおとも④|エコボトル
旅先の水分補給でのペットボトルはゴミ排出につながります。環境配慮型商品のエコボトルを持ち歩くよう心がけています。
今月は…窓周りのインテリア術
<シルエットシェード>
レースの繊細な美しさとブラインドの機能性を兼ね備えており、ヴェールをまとった光の世界を堪能できる。
<ハンター・ダグラス>
1919年ドイツ・デュッセルドルフで創設。ブラインド、シェード市場をリードする世界最大のブラインドメーカー。
今回ご紹介するアイテムは発売以来25年、美しさと機能性を兼ね備えたシェードとして人気を誇っているハンターダグラスのシルエットシェード。国内でも他メーカーから類似品が発売されていますがハンターダグラスが生みの親。ファブリックのスラットを調整し、あらゆる角度から自然の光を自在に採りこむことができます。同時にプライバシーを守りながら室内からの景観を楽しむことができ、紫外線の70〜99%をカット。やわらかな自然光で空間を満たしてくれます。2種類の繊細なレースは和紙にも似た雰囲気で和モダンな空間にもぴったり。上質なお部屋づくりを目指している方に是非おすすめしたいシェードです!
Vol.5 虹にまつわる経験
2019年秋、盛岡市議団として訪台。台湾を代表する景勝地の1つ「タロコ渓谷」を視察し、その後寄ったレストランには先住民タロコ族に関する展示品がずらり。印象的だったのは写真コーナーにあった「彩虹民族」という言葉。ガイドに聞くと「山奥にいる民族ではなく鮮やかな虹を一番近くで見ることができる民族」という意味だそう。虹にまつわるタロコ族の価値観に触れることができ、とても嬉しかったです。
Vol.5 建物の形の決め方
今回は建物の形の決め方についてお話しします。
細長い形状は流れ作業に適していて生産効率が高いと思われがちですが、建築コストの視点から見ると逆です。生産面積100㎡の建物を作るのに幅10m×幅10mの正方形と幅1m×長さ100mの長方形を比べてみましょう。面積はどちらも100㎡ですが、外壁の長さは40m(10m×10mの場合)と202m(1m×100mの場合)になります。床面積が同じでも形状によって外壁周長は大きく変わります。
外壁周長が長いほど壁面が増え、柱の本数、外壁材、外壁を留めるための下地材、外壁塗装範囲などは約5倍も多くなります。必然的にコストはアップ…。 生産設備のレイアウト配置に影響が出ない範囲で、建物を正方形に近づけることで初期投資の費用と建物を維持するための改修費用を抑えられます。
トップファクトリーはそれぞれの分野に精通した専門家プロジェクトチームです。私たちが計画に沿って工場建設を進めます。生産ライン診断やHACCP、IT導入、空間デザイン、ブランディングなどの専門知識でお客さまの業種に適切なプランニングをいたします。詳細はこちら。
今回紹介するのは山形市にある“BO TA coffee”。100年も続いていた傘屋さんをリノベーションした店舗です。外観は元々の看板「洋傘のスズキ」を残しており懐かしさがありますが、店内はコンクリート現しの現代風な創りになっています。その外と中とのギャップ、落ち着いた照明は秘密基地にいるような特別な気持ちにさせてくれます。カフェの椅子や机は敢えて統一しておらず、1つ1つ家具が違うので席選びから楽しめます。自分だけの特別な一杯をぜひ“BOTA”で。
\一緒の本を読む&映画を見て気持ちを揃える/
▶︎おすすめBOOK
世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考
深井 龍之介(著)
2022年 ダイヤモンド社
代表加藤がこの2年ハマっている、リスナー17万人以上ApplePodcast総合ランキング1位の大人気音声コンテンツ「コテンラジオ」から本が登場。歴史を通して、自分を取り巻く状況を1歩引いて客観的に見ることができます。新しいモノの見方・考え方を獲得できる1冊です。
▶︎おすすめMOVIE
TITANE/チタン
2021年 フランス・ベルギー合作
第74回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した衝撃作。過去受賞作の万引き家族、パラサイト 半地下の家族に続き、後味悪めながら考えさせられる1本。分かりやすくエンタメ性が高いハリウッド映画に慣れた脳にガツンとくるヨーロッパならではの作品です。(R15指定)